面接官が「いつから働けますか?」と質問する理由
ホテル・旅館の中途採用では、面接官が「いつから働けますか?」と質問することがあります。
面接官がこのような質問をするのは、応募者の入社希望日を知るほかに以下のような理由も含まれています。
・応募者の入社意欲が高いかどうか
・責任と計画性を持って転職活動をしているか
中途採用において、「入社可能日が曖昧な人」「自己都合で先延ばしする人」「あまりにも先の入社となる人」をわざわざ採用しようとは思っていない企業が大半です。
「いつから働けますか?」に対する答えに求められているのは、明確な内容です。
「業務の引継ぎなどがあるので、今の段階ではお答えしかねます」「他の企業も受けているので、選考状況次第だと思います」というような曖昧な表現で答えてしまうと、不採用になる恐れがあるので注意が必要でしょう。
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離職中の転職面接での「いつから働けますか?」に対する答え方とは
ホテル・旅館に関わらず、面接官から聞かれる「いつから働けますか?」には「今すぐに入社してほしい」という期待も込められている可能性があります。
在職中の方は業務の引継ぎなどを理由におおよその入社時期を答えることができますが、離職中で入社希望日を伝える場合はどのような答え方が正解なのでしょうか?
離職中の方に向けて、転職面接での「いつから働けますか?」に対する理想的な回答パターンを紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
本命の企業に質問された場合
第一志望の企業に「いつから働けますか?」と質問された場合、以下のような回答が無難でしょう。
また、入社日程につきましては御社のルールに従います。
在職中の方であれば1~2カ月先の入社日を伝えるのは問題ありませんが、離職中の方が少し先の入社日を希望するのは面接官に不安要素を与えてしまいます。
ただし、家族の介護や子どもの保育園・保育所への入所、通院など、やむを得ない事情がある場合はきちんとその旨を伝えれば差し支えないので、正直に答えるようにしましょう。
選考中の企業があり、結果を待っている場合
「すぐにでも働きたい」と伝えたいけれど選考中の企業の連絡を待ってから入社を決めたい方は、次のような答え方であれば申し分ありません。
△月×日には全ての会社から採否の連絡をいただけると思いますので、それ以降の日程であれば入社が可能です。
ホテル・旅館に限らず、中途採用においては複数企業の選考を同時に進行するのは一般的なことです。
そのため、他社の選考の結果待ちであることを正直に伝えても全く問題はないでしょう。しかし、それを伝えるには「御社が第一志望です」ということを示唆するのが大切です。
転職面接での「いつから働けますか?」という質問は、応募者の入社意欲も判断することも使われています。
ここで考えなしに答えると、面接官からは「この企業が第一志望ではない」と思われるリスクがあるので注意しましょう。
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ホテル・旅館の転職面接で「いつから働けますか?」と質問されないと不採用が濃厚?
ホテル・旅館の転職面接では、「いつから働けますか?」と質問されなければ不採用と意識する方もいるようですが、必ずしもそうとは限りません。
確かにこのような質問をすることで、企業側がどれだけ応募者に興味を持っているのかを量ることもできます。
しかし、入社を急いでいない企業などは「いつから働けますか?」と聞かないこともあるので、絶対にこの質問が不採用のサインになるとは言えないのです。
たとえ離職中であっても「いつから働けますか?」という質問が転職面接の成功を直接決めるものではないため、早くに自分自身で結果を出さないようにしましょう。
ただし「いつから働けますか?」という質問も選考基準の一つになっている可能性も考慮し、気を抜かないようにしてくださいね。
離職中の転職面接で「いつから働けますか?」と聞かれたら意欲を示そう!
ホテル・旅館の転職面接で、離職中に「いつから働けますか?」と聞かれた場合は入社可能日のほか、入社への意欲や転職活動への意思などもアピールするように努めましょう。
離職中や在職中は関係なく、「いつから働けますか?」という質問には、面接官が応募者の入社する意欲や志望度の高さをチェックする意味も含まれています。
離職中の転職面接で「いつから働けますか?」と聞かれたら、曖昧な回答はせず、すぐに働きたいという想いを伝えるようにしましょう。
しかし、避けられない事情があって入社日を延ばしたいときは正直に伝えても大丈夫なので、落ち着いて答えるようにしてくださいね。