職場で嫌がらせを受けたらどうする?適切な対処方法を把握しよう

好きな仕事に就いていても、職場で嫌がらせがあると、仕事への楽しさが見出せなくなってしまいますよね。職場での嫌がらせは、被害者の心身に悪影響を及ぼします。もし嫌がらせに遭ったとしたら、どのような対処が必要なのでしょうか。職場での嫌がらせの特徴や、適切な対処法を紹介します。

職場での嫌がらせ・特徴や対処方法を見てみよう

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職場で嫌がらせを受けて悩んでいる人は少なくないでしょう。2019年度、厚生労働省の総合労働相談には87570件も、嫌がらせやいじめの被害が相談されています。

職場におけるいじめや嫌がらせにはどのようなタイプがあるのでしょうか。被害者になりやすい人の特徴や、対処方法と併せて解説します。

参照:嫌がらせ・いじめの相談件数について/厚生労働省資料

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職場での嫌がらせ:タイプ4選

職場での嫌がらせには、精神的な攻撃もあれば、仕事を妨害するものもあります。一般的に起こりがちな嫌がらせのタイプを見てみましょう。

無視・仲間外れ

あいさつを無視する、特定の人にだけ差し入れのお菓子を配らない、同じセクションに居るのに仲間外れにするといったことは、職場における嫌がらせの代表格とも言えるでしょう。

また、陰口やうわさ話で悩んでいる人も居るのでは。

尊厳を踏みにじる行為

ミスを大勢の前で責められたり、性的な発言を繰り返されたり、飲み会への参加を強要されたり。リストラ候補者を「追い出し部屋」に異動させる、わざと仕事を割り振らないといった行為もあります。

これらは「パワハラ」「セクハラ」などと呼ばれ、社会全体で大きな問題となっています。

仕事などへの妨害行為

連絡事項をわざと伝えない、質問や相談に答えないといった、業務に支障をきたす嫌がらせもあります。無視や仲間外れに悩み、上司や同僚たちと連携が取れないというパターンも。

また、終業時間の直前にわざと大量の仕事を与えたり、残業を強要したりしてプライベートを妨害することも嫌がらせと言えるでしょう。

暴力行為

嫌がらせは言葉や態度に留まらず、殴る・蹴るといった暴力行為にエスカレートする場合があります。

暴力行為はもはや「嫌がらせ」ではなく「傷害事件」です。上司が部下を殴って逮捕された、といったニュースをよく聞くのではないでしょうか。

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職場での嫌がらせ:被害に遭いやすい人の特徴とは?

職場で嫌がらせの被害に遭いやすい人には、いくつかの特徴があると言われています。必ずしも当てはまるわけではありませんが、参考程度に見てみましょう。

おとなしい・人の意見に従う人

おとなしい人や人の意見に従う人は、言い換えれば協調性があって穏やかなタイプです。

このような特徴を持つ人は「NOと言わないだろう」と捉えられ、失礼な態度を取られたり、嫌な仕事を押し付けられたりしがちかもしれません。

マイペースな人

マイペースな人はどのような時にも落ち着いて仕事ができるタイプです。

しかし、会議の場で議題とまったく関係のない発言をしたり、周りが忙しそうでものんびりしていたりして、図らずとも目立つ場合があります。「空気が読めない人!」と思われてターゲットにされるかもしれません。

人にないものを持っている人

飛びぬけて仕事ができる、上司にかわいがられている、ルックスが良い、配偶者がお金持ちなど、人にないものを持っている人は妬みによって嫌がらせを受ける恐れがあります。

また、嫉妬のポイントは人それぞれ異なるため、思いもよらないことが妬みのタネになる場合も。

遅刻や欠勤、仕事のミスが多い人

遅刻や欠勤、仕事のミスが多い人は要注意。自分の評価が下がるだけでなく、そのしわ寄せが周囲に行っているはずです。

小さなことでも積もり積もって、嫌がらせを受ける原因になるかもしれません。

職場での嫌がらせ:対処方法9選

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職場に合う人・合わない人が居るのは当然ですが、嫌がらせをして良い理由にはなりません。理不尽な目に遭っているのなら我慢し続けるよりも、解決に向けて動くことをおすすめします。

ただし、嫌がらせに腹が立っても直接的な仕返しをするのはNG。自分の立場も危なくなります。嫌がらせへの適切な対処方法を見てみましょう。

自分を振り返る

職場で嫌がらせに遭ったら、まずは自分を振り返ってみてください。遅刻や欠勤などで迷惑をかけているのなら、勤務態度を改めることで、相手も態度を軟化させる可能性があります。

また、周囲の和を乱していないか、人を嫌な気持ちにさせる行動をしていないか、といったことも考えてみてくださいね。自分に非がある場合は改めましょう。

信用できる人に相談する

嫌がらせをされたら同僚に相談してみるのも良いでしょう。しかし、すでに社内で孤立してるなど、同僚への相談が難しい場合もありますよね。

 

その場合は、社外の信用できる人に嫌がらせをされている事実を打ち明けてみてください。関係のない人に相談しても無意味だ、と思うかもしれませんが、相談するだけで心が軽く、楽になります。

 

さらに、社外の人だからこそ客観的な意見をもらえたり、嫌がらせを解決できる手がかりが見つかったりすることもあるでしょう。

冷静な態度で接する

嫌がらせを受けると、精神的に落ち込んでしまうことがほとんどです。ところが、加害者の中にはその姿や反応を見て楽しみ、嫌がらせをエスカレートさせる人も居ます。

 

そのため落ち込んでしまう気持ちを抑え、加害者の前では冷静な態度を振る舞うことが必要なのです。淡々としていることで、加害者からの嫌がらせが落ち着くケースもあるようです。

プライベートな話は極力避ける

職場での嫌がらせは嫉妬から生じることも多く、自分の何気ない発言が「自慢」「マウンティング」と捉えられ、嫌がらせを受ける原因になり得ます。

 

職場は仕事をする場所だと割り切り、プライベートな話は極力控えたほうが良いかもしれません。それが、職場での嫌がらせから自分を守ることにつながるのです。

嫌がらせの被害を訴える

職場での嫌がらせは、自分でできる対処をしても収まらない場合があります。そのような時には、適切な方法で嫌がらせの被害を訴えましょう。

穏便な解決を望むのであれば、まずは職場の相談窓口や人事課、信頼できる上司への相談をおすすめします。加害者に指導したり、部署移動を検討してくれたりといった配慮が得られるかもしれません。

社内の関係者に相談しても解決しない場合は、労働局や労働基準監督署に話を聞いてもらってください。無料で相談でき、あなたの状況に合わせた助言をくれるはずです。

それでも埒が明かない場合や、白黒はっきりさせたい場合は弁護士を雇って加害者や会社を訴え、損害賠償請求することも可能です。精神的な負担や時間は掛かりますが、弁護士という強い味方を得られるため、職場の嫌がらせに立ち向かうには心強いでしょう。

また、嫌がらせの加害者に「嫌だ!やめほしい!」という意思を伝えることも重要です。嫌がらせ問題の裁判では「嫌だという意思表示をしたかどうか」が争点になることがあるのだそう。「嫌がっているとは思わなかった」などと、言い逃れができないように足場を固めてくださいね。

状況を把握する

嫌がらせの被害を受けたら、冷静になって自分や周りの状況を把握するように努めましょう。適切な窓口へ相談を持ちかける際、いつ・誰が・何をしたかをしっかりと証言しなければなりません。

 

加害者の様子をよく観察し、自分に嫌がらせをした人数や名前、嫌がらせを受けた回数、どういった嫌がらせを受けたのかなどを掴んでおくようにしてください。

嫌がらせの内容を記録する

適切な機関に相談したり、被害を訴えたりする場合には、嫌がらせの証拠をそろえておくとスムーズです。例えば嫌味や暴言の録音データや動画、写真、メールなどです。

メールであれば、家族や友人に嫌がらせを相談している内容のメールなども保存しておくと良いかもしれません。

 

また、日記に嫌がらせの詳細を記録することもおすすめです。「いつ」「誰から」「どこで」「何をされたのか」「その時はどういう気持ちだったのか」「目撃者の有無」というポイントを押さえれば、日記が有効な証拠として認められる可能性があります。

病院を受診する

嫌がらせを受け、不調を感じたらすぐに病院を受診しましょう。

 

日常的に嫌がらせの被害に遭っていると、ストレスなどで心身に影響が出る場合があります。嫌がらせによって精神的な問題が起こっていることも考えられるので、早めに病院へ行ってくださいね。

また、病院を受診した記録も重要なので領収書などは保管しておきましょう。

職場を変える

嫌がらせを辞めさせたり、自分を守ったりする方法はいろいろありますが、職場を変えることも選択肢のひとつです。

「人間関係の悩みがあっても仕事は好き!」という人なら、同業他社でさらに活躍できるのではないでしょうか。

転職を検討するのであれば、転職エージェントの活用がおすすめ。また、さまざまな企業と付き合いのある転職エージェントに相談することで、より良い職場に出合える可能性が高まります。

また、嫌がらせの被害による転職は、退職理由を伝えづらいかもしれませんが、その点についても良いアドバイスがもらえるのではないでしょうか。

以下の記事では、転職エージェントの活用方法について詳しく解説しています。併せてご参照ください。

職場で嫌がらせに遭ったら退職も検討するべき

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職場で嫌がらせをされたら退職も視野に入れるべきです。

嫌がらせをするような人が居たり、嫌がらせを黙認したりしている職場に居ても本来のスキルや才能は発揮できないはず。 無理してその職場に留まるよりも、もっと活躍できる場所を探してはいかがでしょうか。 

転職を考える際には、ぜひおもてなしHRをご活用ください。

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