アルムナイ採用とはどのような制度なのか
今、企業の採用方法として「アルムナイ採用」という制度が注目を集めています。アルムナイとは「卒業生・同窓生」という意味の英語で、人事・採用においては、一度辞めた社員を再雇用することを指します。
アルムナイ採用が広まっている背景や企業の取り組み事例などについて見ていきましょう。
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アルムナイ採用が広がった背景とは
子育てや介護など家庭の事情で辞めた人が戻ってくる「ジョブ・リターン」は、これまでしばしば見られることでしたが、転職や独立開業など、本人の希望で辞めた人が戻ってくることはまれでした。
これまでレアケースだったアルムナイ採用が、一般的な採用になりつつある背景を見ていきましょう。
労働人口の減少
少子高齢化が進む日本では、15歳以上60歳未満の労働人口も減少しています。少ない労働人口の中から働き手を確保するためには、これまでの採用を見直さなければなりません。
従来「一度辞めた社員は基本的に受け入れない」というスタンスであった企業も、アルムナイ採用を導入し始めているのではないでしょうか。
即戦力需要が高まっている
労働人口が減少している日本社会では、多くの企業が人手不足に苦しんでいます。「新人を採用しても教育できる人材がいない……」という企業もあるでしょう。
そこで求められるのは、即戦力になる人材です。過去に自社で働いていた人材であれば、必要最低限の教育・研修で立派な戦力になる可能性があります。
特に、宿泊業ではコロナ禍で従業員を減らしたホテルや旅館が、再び多くの人材を求める動きが見られます。即戦力になれる宿泊業のアルムナイは、貴重な存在ではないでしょうか。
終身雇用が当たり前でなくなった
現代の日本において、終身雇用は当たり前ではありません。昔に比べてずっと気軽に転職でき、起業のハードルも下がるなど、さまざまなことにチャレンジしやすくなりましたが、転職後のミスマッチや起業後の後悔なども少なくありません。
退職者が「前の職場の方が良かった」と考えるのはよくある話です。また、採用する側も人となりや仕事の適性が分かっている分、ミスマッチのリスクが低いと言えるでしょう。
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アルムナイ採用の事例を見てみよう!
アルムナイ採用はどのような企業で実施されているのでしょうか。代表的な事例を見てみましょう。
飲食店チェーンの事例
飲食店チェーンを経営するある企業ではアルムナイを対象に、引き続き社員割引が受けられたり、メールマガジンで社内報を届けたりするサービスを提供しています。
離職後にも店舗の利用を促し、情報を共有することで、つながりを保つことが狙いです。また、試食会など社内イベントの情報も届くため、直接顔を合わせる機会ができることもポイント。
ライフステージの変化で退職した方も、転職などで退職した方も、戻りやすい環境ではないでしょうか。
自動車メーカーの事例
ある大手自動車メーカーでは、退職者を対象としたインターネット上のネットワークを提供しています。
再雇用だけでなく、アルムナイが現在所属している企業との協業や、現役社員へのキャリア教育を行うことなどを目的としているとのこと。
多くの人材を採用してきた大企業には、多くのアルムナイが存在しています。一度辞めた従業員も「大切な人材」として扱うことで、新たなビジネスチャンスが生まれるのかもしれません。
アルムナイ採用の成功には退職者とのつながりが重要!
アルムナイ採用を成功させるためには、戻ってきやすい環境を整えることが重要です。きちんとした対応で円満退職に導くことはもちろん、今回紹介した事例のような取り組みで、退職者とのつながりを絶やさない工夫が必要ではないでしょうか。
また、採用活動に困った際は、採用支援サービスの活用もおすすめです。おもてなしHRは、ホテル・旅館を専門とする採用支援サービスです。採用活動の悩み事は、ぜひご相談くださいね!