空白期間について面接で質問したほうがいい理由
応募者に空白期間があった場合、面接では必ず「なぜ空白期間があるのか」について質問したほうが良いでしょう。
ブランクの理由を尋ねるのは、応募者の職務適正やストレス耐性を見極めるために必要な質問事項です。特に、宿泊業界はサービス業である手前、必ずと言っていいほどストレス耐性が求められます。
さらに入社後、社内の職場環境になじむことができるのか、仕事で成果をしっかりと残せる人材かどうかということも判断しなければなりません。
空白期間は応募者によって理由は異なります。そのため、ブランクについて質問する目的を掴まなければ、表面的な情報収集で終わってしまうこともあるので気を付けましょう。
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空白期間の理由として多い事例
一口に空白期間といっても、応募者の事情は多種多様です。とりわけブランクの理由で多い事例をピックアップしましたので、すこしでも理解を深めておきましょう。
資格取得・勉強
資格取得や勉強のために、あえて空白期間を設ける求職者もいます。就職・転職したい業種に関連する資格取得や語学留学など、自らのスキルアップを目的にしているようです。
面接では、取得した資格や経験をどのように活かしたいかという質問を加えると、即戦力として働けるかどうかを見ることができるでしょう。
体調不良
前職を病気で退職してしまい、治療のために仕方なく空白期間を作ってしまった求職者もいます。
現在は回復しているのか、もしくは応募者が働くうえで企業側が考慮しなければならないことはないか質問しておくと良いでしょう。
長引いた就職・転職活動
就職・転職活動がうまくいかず長引いてしまっている求職者もいます。
「仕事を探すために具体的にどのような努力をしているか」などを聞くと、就職・転職活動に真剣に取り組んでいる様子が窺えるかもしれません。
育児・介護
育児や介護で職歴にブランクが出てしまったケースもあります。
育児や介護が空白期間の理由だった場合、まず確認していただきたいのは、求職者がどのような状態かということです。事前にどのくらいの業務ができそうかなどを質問しておくことで、入社後のミスマッチも減らすことができます。
ニート
実際には「働きたくない」「ブラック企業を退職後、どうしても働く意欲が起きなかった」などの理由でニートを経験した求職者もいます。
ニートだから、と先入観を持ってしまっては公正な判断はできません。偏見を捨てたうえで、採用後すぐに退職してしまうことはないか、しっかりと確認しておいてくださいね。
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ブランクの理由を質問するための注意点
面接でブランクの理由を質問する際も気を抜いてはいけません。質問に関する注意点があるのでひとつずつチェックしていきましょう。
圧迫感を与えない
空白期間のある求職者のなかには、長期間にわたって「会社」という場所から離れていた方が多くいます。そのため、不安や緊張を抱えながら面接に臨んでいることも考えられます。
さらに空白期間の理由は、人によっては答えにくい内容かもしれません。面接で圧迫感を与えてしまうと、応募者がブランクの理由に嘘をついてしまう可能性もあります。
面接では応募者の本質を見極める必要があるので、できるだけ本音を引き出せるよう、やわらかな雰囲気で聞き出すことを意識してくださいね。
非難しない
空白期間について尋ねる際は、どんなマイナスな理由であれ非難することは避けたほうが良いでしょう。
面接官の先入観だけで物事を判断してしまうと、応募者の人格を否定してしまう危険があります。応募者を傷つけてしまうだけでなく、会社の評価も下げてしまうことも考えられますので細心の注意を払いましょう。
応募者のペースに合わせる
先ほども述べたとおり、応募者は想像以上の不安と緊張を抱きながら面接を受けているケースがあります。
できるだけリラックスして本音を話してもらうためには、聞き上手になることが重要です。応募者が質問に回答している間は相槌を打ちながら聞くなど、応募者が心を開いて話すことができる雰囲気を作り出すことも必要です。
応募者の本質を理解するには、ある程度応募者のペースに合わせることを意識してくださいね。
空白期間のある応募者を見極めるポイント
ブランクの理由を応募者に尋ねる際の注意点をご紹介しましたが、採用すべき応募者を見極めるポイントもあるのです。それぞれのポイントを確認していきましょう。
正直に理由を述べている
面接では、ブランクの理由を正直に話しているかどうかをチェックしてください。
ブランクの理由で嘘をつく応募者を採用すると、業務上に問題が発生した際に他人や状況のせいにしてしまう可能性があるのです。
最初に嘘の理由と分からずとも、質問を進めるうちに必ず綻びが出ますので見逃さないようにしましょう。
今後の展望を話している
空白期間のある応募者が理由を回答するとき、理由のほかに今後の展望をどう見ているかなども確認しましょう。
特に、ニートを経験した応募者を面接する場合は重視したほうが良いポイントです。「空白期間をどのように反省しているのか」「今後はどのように考えているのか」についての質問も忘れないでください。
働く意欲をみせている
ブランクのある応募者に、働く意欲を見出せるかということも大切なポイントです。
空白期間をマイナスに考えず、自分なりに意味を見出して肯定しようとしている姿勢を見抜く必要があるのです。
ニートの場合は気持ちを入れ替えた経緯を、面接官がしっかり理解して尊重できるかというポイントを基に判断したほうが良いでしょう。
大事なのは理由ではなく空白期間をどう捉えているか
応募者にブランクがあるからといって、不採用にするのはあまりおすすめできません。
空白期間がマイナスな理由というだけで不採用の判断をしてしまうことは、一人の優秀な人材を失ってしまう可能性もあることを忘れないでください。
ここで重要なのは空白期間ができてしまった理由ではなく、「応募者がブランクをどのように捉え、今後の人生に活かそうとしているか」という点です。
ブランクのある応募者を、自社に合った人材かどうかを見極めるためには、面接官のスキルを磨いていくことも必要なのです。
宿泊業界での採用活動にお困りの場合は、「おもてなしHR」のご利用をぜひご検討ください。採用ニーズに合った人材をご紹介することも可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせくださいね。