月契約のホテルに求められる要素とは?
新型コロナウイルスの世界的な流行によって、3密を避けるためのリモートワークやワーケーション、出歩かずに楽しめる趣味などの需要が増えました。
こうした状況の中で、ホテルの利用を月単位で契約できるサービスが浸透してきています。月単位でホテルを宿泊利用するお客様は、どのようなことを求めているのでしょうか。
この記事では、月契約を実施しているホテルの事例や、月契約で人気を得ているホテルの共通点を紹介します。月契約プランを作成する際の参考に役立ててくださいね。
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月契約で人気のホテルの特徴を見てみよう
お客様がホテルの月契約を使う理由はさまざまです。1カ月以上の出張や引っ越し前の仮住まい。そしてリモートワークやワーケーション、長期旅行での利用もあるでしょう。
月契約プランが人気のホテルは、それぞれに違う理由で滞在しているお客様の需要を満たす共通点があります。代表的な特徴を見ていきましょう。
便利な場所に立地している
リモートワークや長期出張など、ビジネス目的で利用するお客様にとって、ホテルの立地場所は重要です。駅から徒歩圏内が望ましいでしょう。
また、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなど、食料や日用品を扱うお店も近くにあると便利ですね。
大浴場か独立型の浴室がある
ホテルの客室に多いユニットバスは頭や体を洗うスペースが狭く、泡や水滴の飛散が気になって心からくつろぐのは困難ですよね。数日間のステイなら許容できますが、月単位で暮らすとなるとどうでしょう。
やはり、広々とした大浴場や、思う存分ボディケアができる独立型の浴室が欲しくなるはずです。
生活必需品がそろっている
客室に電子レンジを設置していたり、希望者には炊飯器を貸し出したりと、従来のホテルにはなかった生活必需品を用意しているホテルも、月契約のお客様に喜ばれます。
また、もはや現代人の生活必需品であるWi-Fiネットワークの整備も、月契約のホテルには欠かせません。無料Wi-Fiのないホテルでは、リモートワークやワーケーションでの利用客を獲得できないでしょう。
宿泊料金がリーズナブル
月単位で利用することを考えれば、宿泊料金はリーズナブルなほうが安心ですよね。食事なしのシンプルなプランの場合は1泊あたり5000円台が目安ではないでしょうか。
建物が古かったり、立地場所が不便だったりするホテルではもっと値段を下げて1泊あたり4000円台にしているところもあるようです。
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ホテルで実施されている月契約プランの事例
ホテルの月契約プランでは、具体的にどのようなサービスが提供されているのでしょうか。月契約プランを実施しているホテルの取り組みをみてみましょう。
まずは、大手ビジネスホテルチェーンである「アパホテル」の事例を紹介します。アパホテルでは99000円で30日間、全国100施設以上のアパホテルに泊まり放題というサブスクリプションを提供しています。
シングルルームの素泊まりで1泊あたり3300円。追加料金を支払えばダブルルームなどへの変更も可能です。安さも魅力ですが、日本全国に月契約対象のアパホテルがあるので、旅をしながらのホテル暮らしが実現できるでしょう。
一方、高級ホテルではゴージャス路線の月契約プランを展開しています。たとえば「帝国ホテル東京」の月契約料金は、部屋のグレードによって36万円~75万円。
さすがに高額ですが、専属のサービスアシスタントが付いたり、フィットネスセンターやプール、サウナが無料で使えたりといった特典があります。別料金でルームサービスやランドリーサービスのサブスクリプションを追加することも可能。便利で快適なホテル生活を送れそうですね。
(※いずれも2021年6月時点の情報)
ホテルの新たな需要に対応できる人材を確保しよう
徐々に一般的なものになりつつあるホテルの月契約。宿泊業界は慢性的な人手不足の傾向にあり、月単位で宿泊するお客様にきちんと対応するためには、人材の確保が欠かせないでしょう。
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