中途採用で内定取り消しになることはある?不当な取り消しへの向き合い方とは

不安定なご時世で、中途採用で内定が出されても「いつ内定が取り消しになるのか不安……」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。もし内定が取り消された場合、その現実にどのように向き合えば良いのでしょうか?めったに起きることではありませんが、転職時に内定が取り消される理由なども確認していきましょう。

中途採用の内定取り消しが不安……

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転職活動が終了して、ほっとした気持ちを味わいながらも、実際に入社日を迎えるまでは「内定取り消しにならないか……」と不安な気持ちを抱えている方もいるかもしれません

中途採用における内定取り消しは、頻繁に起こるものではありません。

「内定取り消し」は「解雇」に相当するもの。会社から解雇されると考えれば、相応の理由がなければ起こりえません。必要以上に心配することはないでしょう。

しかし、中途採用で内定が取り消しになったという話があるのは事実です。内定取り消しになる理由にはどのようなものがあるのか気になりますよね。

中途採用で内定取り消しになる理由、取り消された場合の向き合い方について見ていきましょう。

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中途採用でも内定が取り消しになる理由

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中途採用において内定が取り消される理由はいくつかあります。事業悪化により会社都合で内定が取り消されるケースもあるようですが、内定者が原因で取り消されるケースもあります。 

ご自身では軽く考えていることも内定取り消しになる原因になるので、しっかりとポイントを押さえておきましょう。

 

経歴詐称

 

応募書類や、面接での受け応えにウソの内容があると、経歴詐称により内定を取り消されることがあります。

転職を成功させたいという思いから、資格や経験の有無をごまかしたり、転職回数を少なく言ったりすることも、経歴詐称に当たります。

バレないだろうと軽い気持ちで申告したことが、内定取り消しの原因になってしまうかもしれないのです。

経歴詐称は立派な犯罪行為です。

入社後に発覚した場合でも、解雇処分される危険があります。企業から損害賠償を請求されるリスクもあるので、ぞんざいな申告はしないようにしましょう。

 

健康上の問題

 

内定後に病気やケガになってしまった場合や持病が業務に影響を及ぼすと見なされると、企業から内定を取り消されるケースがあります。

 

特に精神疾患の病歴があると、完治しているかどうか判断が難しいだけでなく、再発の恐れがあると採用を躊躇する企業もあるようです。

 

しかし、多くの会社では病気やケガが発覚しても、内定者が働きやすい環境を整えてくれます。

 

不安のある方は事前に医師の診断書を提出し、転職する際に現職でなんの支障もなく仕事をしていることを強く主張してくださいね。

 

反社会的な行為があった

 

内定を受け取ってから入社するまで、あるいはそれ以前に、反社会的行為と見られる事柄があれば内定は取り消されてしまうと思って良いでしょう。

 

たとえば犯罪や反社会的勢力と関わった場合や、過去に起こした重大な犯罪歴を隠していた場合、企業のイメージを失う可能性が高いので直ちに内定は取り消されます。

 

最近では、SNSでの迷惑行為・誹謗中傷の投稿も内定を取り消される要因となるので、内定後もSNSの使い方には細心の注意を払わなければなりません。

 

入社日の折り合いがつかない

 

退職交渉がうまくいかず、転職先が指定した入社日に入社できないことも内定が取り消されるきっかけとなります。

 

事前に相談することである程度の配慮はしてくれるものですが、折り合いがつかないことが続くと、企業側もうんざりしてしまいます。

 

内定を取り消さない企業があるとしても悪印象を与えてしまうので、退職手続きは最短でスムーズに行えるように準備しておきましょう。

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会社都合で内定が取り消されたら素直に受け入れるべき?

会社都合とはいえ、正当な理由がなければ企業が一方的に内定を取り消すことはできません。内定には法的効力が発生するので、突然取り消しを言い渡されたときは違法と見なされます。しかし、会社都合だとしても内定取り消しが認められるケースもあります。

 

事例と合わせて、内定の取り消しが伝えられた場合の対処法を解説します。

「会社都合」が認められる内定取り消しの理由

中途採用の内定取り消しは、業績不振や経営の悪化など、企業が人員を削減するために解雇しなければならない状況に陥った場合のみ認められます。

 

また、会社都合での内定取り消しは、以下の要件を満たした場合です。 

(1)人員の削減が必要性に基づいている
(2)現従業員の解雇を避けるための努力をした
(3)解雇対象を決める基準が客観的・合理的かつ公正である
(4)解雇対象が十分に納得のいく説明を行う

要件を満たさずに、一方的に内定取り消しを言い渡された場合は、会社都合であっても違法です。

業績不振の企業に撤回を求めるのは気乗りしないかもしれませんが、納得のいく説明を求める権利はあります。

中途採用で内定が取り消されたケース

転職先が決まった矢先、内定が取り消されてしまったケースを紹介します。

ケース1:Aさん

内定承諾書を送ったあとに、「本社から追加人員は難しいと指示があった」との理由で内定を取り消されてしまいました。


上司から採用の承諾はもらっていたけれど、業績が悪くなってしまったそうです。


人件費がかけられないとなれば、仕方ないので受け入れるしかないとないと思っています。


ですが、内定後に採用担当者の上司からNGが出されることがあるんだなと驚きました。

 中小企業の場合は、社長など役員クラスの一声で内定が取り消されることもあります。

 

事業を縮小する理由で内定を取り消した場合でも、企業の対応に問題があれば取り消しは無効です。

 

また、予想に反して応募者が少なかった場合、ハードルを低くして念のために内定を出しておくこともあるそうです。本来の基準を満たしていないので、再度検討したときに不採用にされることも。

 

あとから魅力的な人材が応募してきたことで、採用枠を空けるために企業が内定を取り消す判断を下すこともあります。

ケース2:Bさん

すでに退職届を出したのに、事業の悪化で内定を取り消したいという連絡がありました。とてもショックです。


業績不振による内定取り消しなので、会社側からの補償は何も提示されませんでした。


このままだと無職になってしまうので、今後のことを考えると不安でたまりません。

業績不振の企業が経営努力を行ったうえで内定を取り消すのは合法です。

やむを得ない理由であれば、内定者に対して特別な補償をする必要はありませんが、企業は会社都合で内定を取り消したことが分かる証明書を発行しなければなりません。

経営努力を行ったとしても、証明書がなければ内定取り消しは不当と見なされます。

ケース3:Cさん

内定後に妊娠が分かりました。


3年前に結婚してからずっと子どもがほしいと思っていたので、本当にうれしかったです。


しかし、同時に内定先に妊娠を伝えたら内定がなかったことにされるのではないかと怖くなったのです。


迷った挙句、隠し事は良くないので「仕事はしっかりできる」とアピールしたうえで妊娠を伝えることにしました。


「社内でよく検討したい」と返答を受けましたが、数日後、健康上の問題として内定が取り消しに。

なんとなく分かってはいましたが、かなり落ち込んでしまいました。いまは体調に気を付けて、時期を見てまた仕事をしたいと思っています。

内定後に妊娠が分かっても業務に支障がないならば、妊娠を理由に内定を取り消すことは男女雇用機会均等法第9条で禁止されています。

 

しかし、中途採用の現実には「入社してすぐに長期的に休まれては困る」と、妊娠した方の内定を取り消し、別の応募者を採用する企業も珍しくないそうです。

 

内定取り消しを無効にしたいときの対応法

内定が取り消されたら、具体的な理由の説明を企業に求めてください。

不当な内定取り消しを無効にしたければ、弁護士に間に入ってもらって企業と交渉するようにしましょう。

弁護士に依頼するには費用がかかりますので、まずは総合労働センターなどに相談することをおすすめします。

中途採用における不当な内定取り消しへの向き合い方

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会社側の一方的な内定取り消しは違法です。

突然の内定取り消しに慌ててしまうかもしれませんが、冷静に考える時間を持ちましょう。不当な内定取り消しを無効にしたとしても「その会社でずっと働きたいと思えるのか」を改めて考えてみてください。

業績不振の企業で長く働き続けることができるか、不当な内定取り消しをする企業に入社したいか、将来を見据えながら検討してみましょう。

 

現実を受け入れて、新たな転職先を探すことも賢明な判断です。あなたに合った企業は他にもたくさんあります。

 

時間とお金を費やし内定先と争ってまで勝ち取りたいものがなければ、早めに気持ちを切り替えてより良い転職先を探しましょう!

中途採用の内定取り消しは専門家に相談がおすすめ!

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中途採用の内定取り消しは、めったに起きることではありません。

 

しかし、急に内定が取り消されたとしても冷静に正しい対応ができるように、対処法は身につけておくべきです。

 

中途採用の内定取り消しで困ったことがあれば、自分ひとりで解決しようとするのではなく専門家へ相談しましょう。

また、不安の少ない転職活動をするために、転職エージェントの力を借りるのもおすすめですよ!

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