働く前に知っておきたい「薬研温泉(やげんおんせん)」とは
まずは、薬研温泉とはどのような温泉なのかを紹介します。
薬研温泉とは
薬研温泉は、青森県のむつ市にある天然温泉の湧く温泉地です。源泉の湯口が漢方薬を粉末にする「薬研」に似ている所から、薬研温泉と名付けられました。
近くにある薬研渓流沿いには遊歩道があり、夏は爽やかな緑、秋は色鮮やかな紅葉を見ることができます。
川のせせらぎを聞きながら温泉を楽しもうと、日帰り入浴に訪れる人も多いようです。
また、薬研温泉は別名「かっぱの湯」とも呼ばれています。
はるか昔に、この温泉近くにある「恐山」を開拓した「慈覚大師」がケガをし、それを近くにいたかっぱが助けたという伝説から、この名が付いたといわれています。
薬研温泉へのアクセス
下北半島にある薬研温泉までは、むつ市からバスで40分の大畑町で下車。その後、タクシーで15分ほどで到着します。
むつ市から、自家用車などの利用だと40分ほどで着きます。公共交通機関の利用より、自家用車やタクシーの利用のほうが便利かもしれません。
また、冬季には雪が多く降る地方のため、冬に薬研温泉へ向かう場合はタイヤにチェーンや冬用タイヤを付けておくと安心です。
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薬研温泉の歴史と温泉の泉質・効能
つぎに、薬研温泉の歴史と温泉の泉質・効能について紹介します。
薬研温泉の歴史
この温泉が開湯されたのは、1615年頃。
大阪の陣で豊臣秀吉に味方した「城大内蔵太郎」という人物が、この地に逃れて来た際に、温泉が湧き出ているのを見つけたといわれています。
その後、1667年に城大内蔵太郎の家臣が湯守別当を任せられ、薬研温泉の開発整備をおこないました。時がたっても、地元の人や旅人に人気のある温泉として愛されています。
薬研温泉の泉質
薬研温泉の泉質は「単純温泉」です。
多くの温泉施設で見かける単純温泉は、肌触りが柔らかく、癖がないのが特徴です。老若男女楽しめる温泉で、肌がスベスベになるといわれています。
薬研温泉は源泉かけ流しで加水加温はされていないため、温泉本来の泉質を楽しむことができるでしょう。
薬研温泉の効能
薬研温泉の泉質である「単純温泉」は、疲労回復や健康増進、病後回復などに効果があるとされています。
ニキビや吹き出物にも効果があり、肌がなめらかになるという理由から、化粧水代わりに温泉水を使っている人もいるようです。
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薬研温泉で働く魅力
薬研温泉で働く魅力はどのようなところにあるのでしょうか。職種別に紹介します。
調理スタッフ
自然豊かな土地にある薬研温泉は、海の幸・山の幸が豊富です。
天然の山菜やキノコ類、その日に採れた新鮮な海産物を使った料理などを提供する宿があります。
化学調味料や出汁を使わず食材のうま味を存分に味わえるよう工夫された料理は、薬研温泉だからこそ味わえると言えるでしょう。
旬の食材の料理法を学べるだけでなく、その日の収穫に合わせた最適な料理を考える発想力が磨かれそうです。
仲居
旅館に欠かせない「仲居」の仕事。
お出迎えから部屋への案内、食事の提供、布団の準備、お見送り、清掃など幅広い業務を担当しなければなりません。
気配り、心配りが何よりも重要です。
美しい所作や立ち振る舞いなどに厳しい仕事ですが、お客様を緊張させない和やかな雰囲気を作ることも大切です。
お客様が喜ぶ顔を間近で見ることができたり、感謝の言葉を聞けたりするといったやりがいもあります。
歴史古い温泉地「薬研温泉」で自然を感じながら働こう!
青森県のむつ市にある自然豊かな温泉地・薬研温泉は、長きにわたり多くの人々に愛されてきました。
周辺には、美しい川が流れ、四季によって移りゆく自然の様子は、日頃の疲れを癒してくれます。都会から少し離れ、大自然に触れながらゆったりとした時間が過ごせる薬研温泉で働いてみませんか?
薬研温泉で働くことに興味のある方は「おもてなしHR」にご相談くださいね。