洋菓子店やレストランといった施設でケーキ・クッキーなどの洋菓子を製造するパティシエ。「憧れの仕事」として語られることの多い職業ですが、勤務時間は長く苦労を感じることが多いと言われています。
この記事では、パティシエの平均的な労働時間や長時間労働になりやすい原因について解説します。対処方法やおすすめの転職先にも触れるので、参考にしてください。
パティシエの勤務時間の詳細
パティシエの平均的な勤務時間や、繁忙期と閑散期の差を見ていきましょう。
平均勤務時間
厚生労働省のデータによると、2024年におけるパティシエの平均労働時間は1カ月あたり165時間です。
適切な労働時間の目安は1カ月あたり160時間とされているため、このデータを見る限りでは「勤務時間はやや長め」といったところではないでしょうか。
しかし、この勤務時間はあくまでも全体の平均であり、職場によっては「早朝から夜まで働き通し」ということも。退勤後、ケーキ作りの練習をするために居残るケースなどもあるようです。
繁忙期と閑散期で差がある
パティシエは時期によって、忙しさに大きな差が出る職業です。
一般的な繁忙期は卒業・入学・就職などのお祝い事が続く春や、クリスマスシーズン。
バレンタインデーやホワイトデーの時期も、生産量が増えるでしょう。ゴールデンウィークやお盆など、人が集まる時期も忙しくなります。
こうしたイベント時期のパティシエは連日、朝から晩まで洋菓子の生産に追われます。
特に忙しいのはクリスマス。12月22日の深夜から25日の夜まで、パティシエ全員が泊まり込みで働き続けることもあるようです。
一方、閑散期になるのは大きなイベントがない6月・7月・9月・10月・11月あたりでしょう。
誕生日ケーキの注文が重なるなど、突発的に忙しくなることはあるかもしれませんが、労働時間は安定しやすいのではないでしょうか。

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パティシエの仕事が長時間労働になりやすい理由

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パティシエの仕事が長時間労働になりやすいことには、いくつかの理由があります。代表的な例を見てみましょう。
業務量の多さ
洋菓子を作るためには、数多くの工程をこなさなければなりません。何種類ものお菓子を作るともなれば、業務量は膨大になるといえるでしょう。
また、材料やできあがった商品は日持ちしません。「時間に余裕がある時にまとめて作る」という手段が取れず、毎日「その日に売るための商品」を作り続ける必要があります。
作業の効率化で業務負担を減らそうと思っても、できることは限られているのではないでしょうか。
人手不足
パティシエは人手不足が深刻な職業といわれています。一説によると、新卒パティシエの離職率は1年以内で70%、3年以内で90%、10年以内で99%なのだとか。
パティシエという職業に憧れて就職しても、修行の厳しさや繁忙期の長時間労働などに耐えられなくなり、辞める人が多いのではないでしょうか。
辞めるパティシエがいれば、残るパティシエの業務負担が増え、労働時間はさらに長くなるでしょう。
早朝や深夜の作業
洋菓子店やレストラン、カフェなどの営業時間は、基本的に日中です。10時〜19時ごろまでの営業時間に商品を提供するためには、それより早い時間から製菓作業を始めなくてはなりません。
また、調理器具や食器を片付けたり、翌日の営業に備えて下ごしらえをしたりするのは営業時間修了後。
前述の通り、人手不足が深刻な店舗ではひとりのパティシエが早朝から深夜まで働かざるを得ない状況になっているのかもしれません。
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パティシエのワークライフバランス改善方法
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ワークライフバランスは「仕事と私生活のバランスが取れた状態」を表す言葉。
しっかりと仕事に取り組む一方で、私生活を充実させそれぞれに良い影響を与えることが目的とされています。創造性が不可欠なパティシエの仕事においても、ワークライフバランスを整えることは非常に重要。
長すぎる勤務時間を改善するための方法を見ていきましょう。
上司への相談
働き方に問題を抱えている場合、まずは上司に相談することがおすすめ。
職人の世界は厳しく「長く働いて早く技術を身につけるべき」「早朝の掃除や深夜の後片付けも修行のうち」という考えを持つ人もいるでしょう。しかし、労働基準法で定められた勤務時間は守らなければなりません。
法に触れるほどの長時間労働が常態化している場合などは、法的な根拠を示して話し合うことが必要ではないでしょうか。
また、人手不足が深刻な職場において、パティシエの退職を防ぐことは重要な課題です。直接相談を持ちかけることで、労働環境の改善を考えてもらえる可能性があります。
転職
上司との話し合いがうまくいかない場合や「一刻も早く環境を変えたい!」という場合は、転職を考えても良いでしょう。
そこで大切なのは、パティシエの仕事そのものを辞めたいのか、別の職場でパティシエとして働きたいのかを明確にすることです。
後者の場合は長すぎる労働時間など、不満に感じている要素を解消できる転職先を選ぶことが重要です。「パティシエの職場はどこもきついのでは……?」と不安に思うかもしれません。
しかし、宿泊施設のレストランなどでは働き方改革が進み、一般的なサラリーマンに近い勤務時間で勤められる場合もあります。
「パティシエの仕事そのものは続けたい」という気持ちは、ぜひ大切にしてください。希望にマッチする転職先を探すためには、転職エージェントへの相談もおすすめです。
パティシエ求人を紹介してもらう 出典:洋菓子製造、パティシエ/職業情報提供サイト job tagパティシエの転職先にはホテルや旅館もおすすめ!
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宿泊業界は現在、働き方改革を特に推進している業界といわれています。転職先をよく選べば、プライベートを楽しみながらパティシエを長く続けられるかもしれません。
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