就活で耳にする「NNT」の意味とは?
就活中の学生を中心に「NNT」という言葉が使われることがあります。
NNTとは「無い内定(Nainaitei)」を略したインターネットスラングで、ひとつも内定が出ていない就活生という意味。特に、多くの学生が就活を終える夏頃までに内定が出ていない就活生のことを指します。NNTの対義語は「有る内定(Arunaitei)」を略した「ANT」。
「NNT」は気軽に使われやすい言葉ですが、ネガティブな意味合いを含んでいます。この言葉が持つ影響力について、まじめに考えてみましょう。
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「NNT」のネガティブな意味合い
「NNT」は単に「まだ内定が出ていない」という事実を表すだけの言葉ではありません。以下のような、ネガティブな意味合いがあることを理解しましょう。
自虐的な意味
内定が出ていない就活生は、自虐的な意味で「NNT」を使います。「私、未だにNNTなんだよね」「この時期にまだNNTなんて自分だけかな」といった使い方が代表的。
なかなか内定にたどり着けないという状況を悲観している就活生が使いがちです。内定が出ないことに「後ろめたい」「恥ずかしい」といった気持ちがあるのではないでしょうか。
他者をあおる意味
匿名掲示板やSNSにおいては、他者をあおるニュアンスで「NNT」が使われることがあります。
相手の発言が気に入らない時などに「お前みたいなやつはNNTに決まってる」「これだからNNTは……」といった使い方をするのが代表例。
面識のある相手をからかったり、陰口を言ったりするときにも使われます。
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「NNT」のネガティブな意味が与える悪影響とは
就活生の大半が「NNT」という言葉を嫌がっていると言われています。「NNT」という言葉を使うことで、どのような悪影響があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
ますます内定が遠のく
自虐的に「NNT」を使う人は、内定が無いことに恥ずかしさや不安、焦りを感じているのではないでしょうか。日頃から「NNT」を自称していると、その考えが深く根付いてしまうおそれがあります。
自己肯定感が低くなり、面接などで本領を発揮できない原因になり、ますます内定が遠のくかもしれません。
人の就活を妨げる
「NNT」はネガティブなニュアンスが強い言葉。危険なのは、あおり文句としてわざと使った時だけではありません。
何気なく口にしたり、自虐の意味で言ったりしたことが、誰かの耳に入って就活のモチベーションを下げることも考えられます。
知らないうちに、人の就活を妨げるリスクがあることを、しっかり認識してくださいね。
トラブルに発展することも
たった一言「NNT」と言っただけで、大きなトラブルに発展することもあり得ます。SNSでの発言が炎上すれば、身元を特定されて大変な目に遭うかもしれません。
企業の採用担当の目に触れて就職が困難になったり、誹謗中傷と判断されて裁判沙汰になったりすることも。
「NNT」の意味を理解しむやみに使うことは避けよう!
「NNT」は非常にネガティブな意味合いがある言葉。「NNT」に限らず、他者や自分を傷つける言葉は使わない方が賢明です。就活中は特に、慎重な発言を心がけてくださいね。
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