ソムリエとして働いているけれど「自分の年収は平均と比べてどうなんだろう?」と気になっていませんか。
厚生労働省のデータによると、ソムリエの平均年収は約358万円です。ただし、経験年数や働く場所によって収入には差があります。
この記事では、勤務先ごとの特徴や年収アップにつながる3つの方法、さらに効率よく求人を探すためのポイントをわかりやすく解説します。
転職を考えている方も、これからキャリアを築きたい方も、ぜひ参考にしてください。
ソムリエの平均年収は約358万円|経験年数ごとの月収も紹介
厚生労働省の「職業情報提供サイト(jobtag)」によると、ソムリエの平均年収は約358万円です。経験年数ごとの給与水準は以下のとおりです。
経験年数 | 所定内月収 | 年収目安(万円) |
---|---|---|
0年 | 21万9,100円 | 約263万円 |
1~4年 | 22万6,300円 | 約271万円 |
5~9年 | 23万8,000円 | 約286万円 |
10~14年 | 25万2,200円 | 約303万円 |
15年以上 | 28万5,100円 | 約342万円 |
※年収は「所定内給与×12カ月」で概算。実際の年収は賞与や各種手当の有無で変動します。
このデータを見ると、ソムリエは経験を重ねるごとに緩やかに昇給していくのがわかります。
特に10年目以降でようやく年収300万円台に到達する水準であり、飲食・サービス業全体の給与傾向と近い数字です。
ただし、これは全国平均のデータであり、勤務先や地域によって収入には差が出る点に注意が必要です。
都市部の高級ホテルや有名レストランでは水準が高くなる一方、地方やカジュアルな飲食店では抑えめになる傾向があります。
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ソムリエの年収は勤務先によって大きく変わる
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ソムリエの収入は、働く場所によって大きく変わります。
レストラン、ホテル、ワイン商社やインポーターなど、勤務先ごとに求められる役割やキャリアの積み方が異なり、待遇や給与水準にも差が出るのが実情です。
ここでは、それぞれの勤務先で働くソムリエの特徴やキャリアパスについて解説します。
レストラン勤務
ソムリエの多くが最初に経験するのはレストラン勤務です。お客様と直接会話し、料理に合うワインを提案できる機会が多いのが特徴です。
個人経営のカジュアルな店舗から、格式のある高級レストランまで規模はさまざまで、給与や待遇は店舗規模や地域によって大きく差が出ます。
一般的なレストランでは経験を積みやすく、キャリアの入口として働き始める人も多いです。
一方、高級レストランになるとワインセレクトや仕入れに関わる機会が増え、待遇改善やステップアップにつながるケースもあります。
ホテル勤務
一定の経験を積んだソムリエが、次のステップとして選ぶことが多いのがホテル勤務です。
ラグジュアリーホテルや大手チェーンのレストランでは、チーフソムリエやマネージャー職に昇格することで給与水準が上がりやすい傾向があります。
また、海外のワイナリーやレストランでの経験があれば希少性が高まり、評価につながることも。
勤続年数を重ねることで固定給が上がるため、長期的に安定して働ける環境とも言えるでしょう。
ワイン商社・インポーター勤務
レストランやホテルとは異なり、ワイン商社やインポーターでは流通や販売、仕入れを担うのが主な仕事です。
資格が必須ではないものの、高待遇の求人ではJ.S.A.ソムリエ資格が条件となるケースも多く、採用時の信頼につながります。
また、ソムリエ資格は受験に実務経験が必要なため、それ自体がキャリア証明にもなります。
さらに上位資格である「ソムリエ・エクセレンス」を取得すれば、専門性を一層アピールでき、高待遇への道が広がる可能性があります。
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ソムリエの年収アップを目指す3つの方法
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ソムリエとして年収を上げるには、日々の努力やキャリアの積み方が欠かせません。ここでは、年収アップにつながる3つの具体的な方法を紹介します。
年収アップにつながるスキルを身につける
ソムリエとして収入を上げるには、日々の業務で評価されやすいスキルを磨くことが大切です。
特に、英語や中国語などの語学力は外国人ゲスト対応に役立ち、高級ホテルやレストランでは評価が高まるでしょう。
また、接客力やホスピタリティはサービス業の基盤であり、ワインの知識を深めることは提案力や仕入れ判断に直結します。
さらに、ワインリストの管理やスタッフ教育に関われるようなマネジメント力を身につけると、評価が給与に反映されやすくなります。
キャリアの積み方で評価を高める
キャリアの積み方によっても待遇は変わります。たとえば、レストランで経験を積んだあと、ホテルや大手レストランに転職すれば収入アップが期待できます。
さらに、チーフソムリエやマネージャー職に昇格すれば、給与水準は上がりやすくなる可能性も。
海外のワイナリーやレストランでの勤務経験は希少性が高く、国内での評価につながることも多いでしょう。
勤続年数を重ねて固定給を上げるという安定的な道もあります。
ソムリエ資格を取得して転職を有利にする
ソムリエの仕事に資格は必須ではありませんが、待遇の良い求人では資格を条件としているケースが多いのが実情です。
J.S.A.(日本ソムリエ協会)の資格を持っていれば「信頼の証」となり、採用時に有利になるでしょう。
また、受験資格として実務経験が必要なため、資格を持つこと自体がキャリアの証明になります。
さらに上位資格の「ソムリエ・エクセレンス」を取得すれば、専門性を一層高め、より良い条件の職場を狙える可能性が広がります。
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求人票だけではわかりにくい条件や待遇についても、専任のキャリアアドバイザーが補足してくれるため安心して比較検討ができます。
また、一般には公開されていない非公開求人や、自分の希望に合った案件を紹介してもらえるのも大きなメリットです。
さらに、履歴書の添削や面接対策といったサポートも受けられるため、初めての転職活動でも心強い味方となります。
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おもてなしHRに相談してみるソムリエの転職・年収に関するよくある質問
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ソムリエの転職やキャリアを考えるとき、多くの人が気になるのは資格や勤務先、未経験からの挑戦です。ここでは、ソムリエの転職・年収に関するよくある疑問をまとめました。
ソムリエは、資格がないと働けませんか?
今の年収より上げたい場合、どんな勤務先を目指すのがよいですか?
未経験からホテルや商社に転職するのは難しいですか?
出典:ソムリエ/厚生労働省 職業情報提供サイト(jobtag)ソムリエの年収を上げたいなら、転職でチャンスを広げよう
ソムリエの平均年収は約358万円と、飲食・サービス業全体と近い水準にあります。
ただし、勤務先やキャリアの積み方によって待遇は大きく変わり、スキルや資格を磨けばさらに収入アップのチャンスがあります。
年収を上げたいなら、今の職場にとどまるだけでなく転職で可能性を広げることが大切です。
ホテルや商社など、新しい環境に挑戦することでキャリアの幅も広がり、自分の強みを活かした働き方ができるでしょう。
なお、ホテルでソムリエとして働きたい方は「おもてなしHR」での求人探しがおすすめです。
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