ホテルフロントの志望動機はどのように書く?
ホテルの顔としてお客様に接するフロントスタッフ。
おもてなしの精神や清潔な身だしなみ、丁寧な言葉遣いなどが必要とされる職種ですが、どのようなことを意識して志望動機を書けば良いのでしょうか。
採用してもらうためにも、面接官の印象に残る志望動機を作成したいもの。
当記事を通して志望動機のポイントと例文を確認し、フロントスタッフの内定を勝ち取りましょう。
なお、以下の記事ではホテルフロントの仕事内容について解説していますので、興味のある方は参考にしてくださいね。
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ホテルフロントの志望動機のポイント
志望動機では、ホテルフロントならではのポイントを押さえて説得力を高めることが重要です。
以下のポイントを踏まえ、採用につながる志望動機を作成しましょう。
なぜフロントスタッフが良いのか?
ホテルにはさまざまな職種があります。数ある職種の中で、なぜフロントスタッフを選んだのでしょうか?
- ・「接客が好きだから」
- ・「ホテルの顔という責任あるポジションで働きたいから」
- ・「お客様の声を直接聞けるから」
原点は人それぞれです。フロントという職種を志望したきっかけを突き詰めましょう。
熱意をアピールすることで面接官に好印象を与えられます。
なぜ他社ではなくこのホテルを選んだのか?
世の中には、数多くのホテルが存在します。
面接官が知りたいポイントは、無数にあるホテルの中から「なぜこのホテルを志望したのか」ということ。
そのホテルを好きになったエピソードなどを盛り込み、相手の心に残る志望動機を目指しましょう。
入社後にやりたいこと・いかせるスキルは?
入社後、どのように企業に貢献できるのかを含めることで説得力をアップさせられます。
面接官の視点で考えれば、自社の売上に貢献してくれる人材がほしいというのは明らかですよね。
- ・「接客を通して、お客様に愛されるホテルづくりに貢献したい」
- ・「外国人のお客様にも快適な時間を提供できるように持ち前の英語力をいかしたい」
など、自分は企業が求める人材そのものであるということをアピールしてください。
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【例文】ホテルフロントの志望動機5選
ここでは、ホテルフロントの志望動機の例文を5つ紹介します。
独自のアレンジを加えて活用してください。
例文1
私はこれまで飲食店や日用品など、長らく接客の仕事に携わっておりました。
接客経験を重ねるうちに、「より高いサービススキルを習得したい」「お客様と密にコミュニケーションを交わせる環境に身を置きたい」と考えるようになり、現在は接客業の中でも特にサービスレベルが高いホテルへの就職を目指しています。
貴社のホテルを選んだ理由は、〇〇支店に勤めるフロントスタッフの方の対応に感動したためです。
〇〇支店に宿泊した際、目的地に早く到着する方法をフロントスタッフの方に尋ねたところ、早く到着するという点に加え、交通費を抑えて行けるという点も踏まえて経路を教えていただきました。
さらに、道中にある観光施設や天気予報まで教えてくださり、想像の上をいくサービスに憧れを抱いたことを強く覚えています。
フロントスタッフとして携われた際は、お客様のことを第一に考え、思い出に残る滞在となるように心を尽くして接客したいと考えております。
例文2
宿泊業界で働きたいと考え始めてから、ホテルについて情報収集をおこなっていました。
情報収集の一環として貴ホテルに宿泊したとき、レストランで家のカギをなくしてしまいました。レストランスタッフの方が一緒に探してくれたものの、見つからず諦めて部屋に戻りました。
しかし、その後なくしものを見つけたスタッフの方が部屋まで届けてくださり、安心できたことを強く覚えています。
親身になって寄り添ってくれたこと、そしてレストランスタッフにまでホスピタリティ精神が浸透している姿を目の当たりにし「このホテルで働きたい」と思い、応募いたしました。
学生時代、リゾートホテルで住み込みのアルバイトをしていた経験があるため、そこで培った接客スキルをいかして貴ホテルに貢献していきたいです。
例文3
私は、学生時代に英語と中国語を専攻しており、それぞれビジネス会話ができるレベルまで身につけました。短期留学も経験し、その中で異なる文化に親しんでいる方々と交流する楽しさを知りました。
貴ホテルは国際空港からほど近く、外国からのお客様も多いと聞いています。
1年ほど前に宿泊で利用させていただいた際、フロントスタッフの方が外国人のお客様とスムーズにやり取りしている姿を見て、国の垣根を超えたつながりを感じました。
自分もすべてのお客様に旅の楽しみを提供できるスタッフになりたいと思い、この度志望いたしました。
入社できた際は、語学力を武器にグローバルな人材を目指して精進したいです。
例文4
私は現在、〇〇ビジネスホテルでフロントスタッフとして勤務しております。
現在の職場はICT化に力を入れており、チェックイン・チェックアウトは機械によるもので、基本的にすべてセルフサービスです。
スマートな滞在を提供することにもやりがいは感じますが、仕事で最も嬉しさを感じたことは、お客様から直接「ありがとう」と言っていただけたときでした。
今後は、お客様を直接ご案内する機会が多いシティホテルで働きたく、貴ホテルを志望しました。
地域で長く愛されている貴ホテルにおいて、高いホスピタリティを提供したいと考えております。
例文5
〇〇シティホテルで7年間、フロントスタッフとして働いています。
フロントの現場スタッフとしては最も勤続年数が長いため、お客様対応の他に新人育成やオペレーションの見直しといったマネジメントにも携わっております。
その中で、おもてなしの心を次世代に伝えることや、時代に合わせてやり方を変える重要性に気がつき、今後は管理職という立場からより良いホテルづくりに貢献したいと考えるようになりました。
現在の職場では管理職のポストに空きがなく、身の振り方を考えていたところ貴ホテルの募集を見つけました。
貴ホテルにておこなわれた知人の披露宴に参列した際、スムーズながらも温かみのある対応に胸を打たれたことを思い出し、応募した次第です。
これはダメ!ホテルフロントの志望動機NG例
ホテルフロントの志望動機のNG例を見ていきましょう。
NG例1
私は学生時代、飲食店やコンビニエンスストアなどで接客業のアルバイトをしてきました。その中でお客様とコミュニケーションを取る楽しさを知り、将来的にも接客業に携わりたいと考えました。
ホテルにはさまざまなお客様が訪れるため、今までよりももっと多くのお客様と接する機会が増えると思います。アルバイトで培った経験を生かし、ホテルに訪れるお客様に喜んでいただける仕事がしたいと考えています。
「接客の仕事がしたい!」という熱意は伝わります。
しかし、接客を通して学んだことやいかせる経験について記載されていないため、少々説得力が弱いです。
NG例2
私は旅行が趣味で、国内外問わずいろいろなところを旅しました。多くのホテルを利用してきましたが、日本のホテルのおもてなし精神はすばらしいと思っております。
お客様の気持ちに寄り添い「かゆいところに手が届く」サービスを提供し続ける、この究極のホスピタリティ精神を私も学んでみたいと感じたことが、ホテルで働きたいと考えた最初のきっかけです。
また、楽しい旅行の思い出のかげにはいつも素晴らしいホテルマンの存在があったことにも思い至りました。私もホテルマンとして、お客様のすてきな旅の思い出を作るお手伝いがしたいと考え志望しました。
「なぜこのホテルを志望したのか」が不明瞭です。
ホテル業界を志望する理由に留まっているため、もう一歩踏み込んで志望動機を作成する必要があります。
NG例3
子どもの頃、よく両親と旅行をしており、そのときに利用したホテルの対応が非常に印象深かったです。
子ども連れの宿泊に慣れており、ホテルでは常に何かしらのイベントを開催していて、小さな子どもでもホテルの宿泊を楽しめるように工夫されていました。結果的に、親にとっても良い骨休めになったようです。
大人になってからも、よくリゾートホテルを利用してきました。どのホテルもお客様を喜ばせよう、楽しんでいただこうというホスピタリティに溢れていて、私もこのような仕事に携わりたいと考えました。
具体的なエピソードがあるという点はGOODです。
しかし、なぜこのホテルを選んだのかを知りたい面接官からすると、「他のリゾートホテルでも良いのでは?」と思ってしまいかねません。
NG例4
私は現在、〇〇ホテルでフロントスタッフとして勤務しております。新卒で入社し、現在10年目になります。
これまで、常にお客様が何を求めているのかを考えながら行動し、先回りして行動することを心掛けてまいりました。一歩先をいくサービスを提供することで、お客様から喜んでいただいた経験が多々あります。
アンケートでお褒めの言葉をいただくことや、お客様に名前を覚えていただくこともあり、接客を通してお客様との信頼関係を築くことを得意としております。
貴ホテルでも、これまでの経験をいかしながら、多くのお客様に喜んでいただけるサービスを提供したいと考えております。
即戦力として期待できる人材であることはアピールされていますが、どちらかと言うと志望動機ではなく自己PRです。
自慢したいだけの志望動機として見られるおそれがあるため、きちんとバランスを考えましょう。
ホテルの志望動機がうまく書けない!そんな方へ
志望動機を作成する際は、「そのホテルのフロントスタッフとして働きたい」という熱意を伝えましょう。
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