ホテルマンは服装や身だしなみが命!チェックポイントを徹底解説

いつもビシッとしていて、身だしなみも完璧なホテルマン。自分もああなりたいけれど、服装や髪型、マナーなど、何を気をつけたらいいんだろう?そんなふうに疑問に思っていませんか。服装や身だしなみは、ホテルマン自身だけでなくホテルそのものの印象を左右するほど大切なものです。当記事では、ホテルマンになるために身につけておきたい身だしなみやマナー、服装についてのチェックポイントについてお伝えします。

ホテルマンの服装とチェックポイント

制服を着るスタッフたち

iStock/AndreyPopov

ホテルマンとして働く場合の服装についてまとめました。

ホテルマンは、基本的にはホテル側から支給・貸与される制服やユニフォームを着用して勤務にあたります。私服で働くわけではないですから、これといった注意点はなさそうですが、実はいろいろとチェックすべきポイントがあるのです。

体のサイズに合った服を着用する

ホテルでは老若男女、さまざまな人が働いています。多くのホテルマンに対応できるよう、いろいろなサイズの制服が用意されているでしょう。ここで注意すべきは、「自分の体型にぴったり合った制服を着る」ことです。

当たり前のことだと思われるかもしれませんが、意外と、手違いでワンサイズ大きいor小さい制服が手配されてしまったり、普段着とはサイズ感が微妙に違っていてフィットしていなかったり……といったトラブルが起こりがち。そんなときに「まあ、着られないわけじゃないしいいか」と妥協してしまうと、とても不格好に見えてしまいますし、だらしがない印象を与えてしまいます。

また、長期間にわたって働き続ける過程で、制服が体型と合わなくなるケースもあります。制服を着たら必ず鏡で確認し、不格好に見えていないかチェックする癖をつけるとよいでしょう。

ユニフォームの基本は「統一美」

おしゃれと身だしなみ、どちらも見た目に関するものですが、具体的にどう違うのでしょうか。

ざっくりと分けると、おしゃれは「自分のため」で身だしなみは「他人のため」のものです。つまり、身だしなみを整えるのはお客様に自ホテルで気持ちよく過ごしてもらうためであり、おもてなしの1つだととらえることができますね。

さらに、ホテルマン全員が同じ制服を身につけるのは「統一美」のためでもあります。誰しも、きれいに整えられたものに対して「美しい」と感じたことがあるでしょう。例えば航空会社においてもメイクや髪型に一定の基準を設け、統一美を意識することで、空港を訪れるどんな人にも好感を持ってもらえるようにしているそうです。

このことから、制服を着崩したり、自分なりの遊び心を取り入れた着こなしを実践するなどはNGとされています。

汚れや傷みなどがないか確認する

制服の取り扱い方法はホテルによって違いがありますが、お客様の前に出る時は、事前に鏡で汚れや傷みがないかチェックする、ブラッシングする、などは最低限した方がよいでしょう。お客様は、意外と細かいところまで見ているものです。

時にはスタッフ同士で、背中など目の届きにくいところを確認し合うのもよいですね。

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小物の身だしなみ、チェックポイント

革靴

iStock/Yuliia-Bondar

服装のチェックというと制服・ユニフォームに目が行きがちですが、もっと細かいポイントの身だしなみも忘れてはいけません。

眼鏡

眼鏡をかけている場合は、レンズの汚れやフレームの変形などに気を配りましょう。細かいところですが、お客様との会話中は目に入りやすいものです。「このホテルマン、意外とプライベートはだらしがないのかな」なんて思われてしまっては嫌ですよね。

また、近年ではファッション性の高い「おしゃれ眼鏡」が流行していますが、ホテルマンとして勤務中は着用を避けた方がよいでしょう。具体的には、極端にフレームが大きいor小さいもの、カラーレンズが入ったものなどを指します。対面時、相手に違和感を与えないプレーンなタイプがおすすめです。

靴は、男性なら革靴、女性ならパンプスを履くのが一般的です。男性用革靴にもいろいろな種類がありますが、間違いがないのは内羽根式のストレートチップ。色は黒です。冠婚葬祭などフォーマルな場にも使える革靴なので、ホテルマンとしてきちんとした印象を与えてくれます。

女性の場合も黒のパンプスを着用するのが基本です。立ち仕事なのでピンヒールは適しませんが、ぺたんこ靴もNGです。ヒールは高すぎず低すぎず、安定感のある太めのものを選ぶのがよいでしょう。

またいずれの場合も靴磨きは必須ですし、かかとがすり減ってきたら交換するか、新しい靴に履き替えましょう。「お金持ちは靴にお金をかける」なんて言葉があるように、靴・足元はその人自身をよく表していると言われます。お客様には足先まで見られている、という意識を忘れずに。

アクセサリー

ホテルによっては小さめのピアスやネックレスくらいならOKとされることがありますが、結婚指輪以外のアクセサリーはつけないのが基本です。

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ホテルマンとして好印象を与えるコツ

男女のビジネスマン

iStock/taa221

身だしなみは「他人のため」のものと述べた通り、相手がいなければ成立しません。それはつまり、他人に不快感を与えず、自分に対して好印象を持ってもらうためのものとも言えるかもしれません。

においに気をつける

汗や口臭などの体臭に気を配るのは、ホテルマンに限らず社会人として最低限のマナーです。加えて、香水や香りの強い柔軟剤・整髪料などにも注意が必要です。

スメルハラスメント(スメハラ)、香害などといった言葉が生まれたように、本人は良い香りだと思っていても周囲にとっては……というケースは意外と多いもの。ホテルマンのように接客業に携わっている人の場合は、特に注意したいポイントです。

姿勢を正す

ビシッと背筋の良い人を見ると、「堂々としていて立派」「自信に満ち溢れている」などポジティブな印象を持つと思います。反面、猫背で姿勢が悪い人にはあまり良い印象を抱きませんよね。

ホテルマンとしてホテル内で勤務している間は、どこでどんな人から見られているかわかりません。常に良い姿勢をキープしておくよう気をつけましょう。

きっちりまとめた髪型

顔や服装と同じくらい、お客様の目につきやすいのが髪ですね。「茶髪はOKだろうか?」と気になるところですが、男女ともに基本は黒髪となります。ホテルによっては、女性のみ暗めの茶髪をOKとしているところもありますので、詳しくは社内規定を参考にしましょう。

またヘアスタイルについては、男性は短髪で爽やかに。女性はロングヘアーも可ですが、シニヨンを作るなどしてすっきりとまとめるようにしましょう。

ナチュラルメイク

女性の場合、メイクをまったくしないのも濃いメイクもNGです。どんな人にも好印象を持たれるナチュラルメイクを心がけます。

とはいえ眉の色や形ひとつ取ってみても、顔立ちによって似合うメイクはそれぞれです。自分に似合うメイクはどんなものなのかを理解したうえで、ホテルの雰囲気や流行など総合的に判断して、ホテルマンとしてふさわしいメイクをしましょう。

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「ホテルの顔」の意識を持った服装、マナーを

コンシェルジュたち

iStock/andresr

ホテルマンは「ホテルの顔」であり、服装や身だしなみ、マナーはそのままホテルの印象に直結します。常にその自覚を持って業務にあたることが大切です。

美しい所作や身だしなみをマスターすれば、それだけお客様に好印象を与え、それがホテルの評判にもつながります。ホテルマンの心得として、マスターしましょう。

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