ホテルの仕事に事務職系の資格は役立つ?
事務職系の資格は誰でも受験でき、仕事で役立つものが多いことが特徴です。しかし、接客業に従事していると「自分とは関係のない資格」というイメージを抱きがちではないでしょうか。
事務職系の資格は確かに事務作業の能力を身に付け、証明するためのものです。しかし実際にはホテルなど、接客の現場で使えるものも少なからず存在します。
この記事では、ホテルで働くすべての人におすすめしたい事務職系の資格を紹介します。業務の効率化やキャリアアップのための参考にしてくださいね!
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
ホテルマンにおすすめ!事務職系の資格4選
事務職系の資格には多くの種類があります。パソコン操作に特化したものや社会人生活全般で役立つものなどさまざま。ホテルの仕事で特に役立つ資格を4つ、紹介します。
MOS検定
MOSとは「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」の省略で、マイクロソフト社のオフィスソフトのスキルを認定する国際資格です。
試験科目はWord(文書作成ソフト)、Excel(表計算ソフト)、PowerPoint(プレゼンテーションソフト)、access(データベース管理ソフト)、Outlook(電子メール・情報管理ソフト)一般レベル・上級レベルによって出題範囲が異なるとのこと。
世の中で広く利用されているオフィスソフトをマスターできるのですね。自分のタスク管理表を作る、売上を確かめるなど、ちょっとした場面で役に立つでしょう。また、勤怠管理シートの作成などは得意な人に任せる、というスタンスの宿では特に重宝されるはずです。
秘書検定
秘書検定は、職場に必要なマナーや感じの良い振る舞い、正しい言葉遣いなどを学べる資格です。常にお客様の前に立つホテルマンにとって、とても重要なことばかりではないでしょうか。
準1級以上の試験は審査員の前で「あいさつ」「報告」「状況対応」のロールプレイングを行う面接があります。採用試験の面接や、実際のお客様と接するための予行練習としても適しているのではないでしょうか。
ビジネス文書検定
ビジネス文書検定は、ビジネスマナーに沿った文書の書き方が身につく検定。ビジネス文書特有のあいさつ文や言い回し、郵便ポストに投函できる郵便物の種類などが出題されます。
ホテルに勤務しているとクリーニング業者や卸業者といった取引先にメールを出したり、お客様と文書でやり取りをする機会があるでしょう。ビジネス文書検定で腕を磨いておけば、そうした場面で慌てず素早く、正しい文書を作成できるはずです。
ITパスポート
ITパスポートは、ICT化が進むこれからのホテル業界で役に立つ資格です。AIやビッグデータ、IoTといった新しい技術やセキュリティ、ネットワークなどのIT技術、そして経営全般に関することなど、幅広い知識を総合的に学べます。
2009年に開始された比較的新しい資格で注目度が高いため、書類選考の段階でも採用担当者の目に留まりやすいのではないでしょうか。
スマートホテルで働きたい、無人ホテルの運営に興味があるという人に、特におすすめです。
日商PC検定
日商PC検定とは、パソコンソフトを使った文書作成やデータ分析、ネットワークを効率的に使いこなす能力を判定する検定です。
もっとも易しいレベルは「ベーシック」で、基本的なワープロソフトや表計算などが出題されます。3級以上のレベルはIT・ネットワークに関する知識や、業務の効率化などにIT・ネットワークを活用できるかどうかといったスキルも問われるとのこと。
ITパスポートと同様に、これからのホテルマンに適した資格ではないでしょうか。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
ホテルは事務職系の資格をいかせる職場
セクションごとに明確な役割があるホテルマンは、あえて事務職系の資格を取ろうと思うきっかけは少ないかもしれません。
しかし、ふたを開けてみるとホテルの現場で役立つ資格も数多く存在しているのですね。今よりも効率良く仕事をこなしたい、正しいビジネスマナーを確かめたい、という人はぜひ事務職系の資格にチャレンジしてみましょう!