「含鉄泉」とは?
含鉄泉は、温泉法によって以下のような基準が設けられています。
「赤湯」とも呼ばれる含鉄泉ですが、源泉は無色透明です。しかし、空気に触れると酸化が始まるので、温泉の色が赤や黄色、赤茶色などに変色することが多いのだそうです。
鉄がさびたような匂いで、舐めると渋みを感じる場合もあります。鉄分を多く含んでいる含鉄泉は、鉄分の熱伝導率で体がよく温まることが特徴で、たくさんの効能を持っています。
保温効果が高いので冷え性にはバツグンの効果をもたらします。また、体が温まりやすいという特徴は血行促進につながり、老廃物が流れやすくするのです。
血液やリンパの流れが良くなると、デトックスされ免疫力が上がります。新陳代謝も活発になるので美肌効果も見込めるでしょう。
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含鉄泉の効能
含鉄泉の効能は、以下の通りです。
・運動麻痺
・貧血
・腎臓病
・胃腸
・筋肉痛
・関節痛
・慢性皮膚炎
・更年期障害
・月経障害
・病後回復
・疲労回復
含鉄泉は「婦人の湯」と呼ばれるほど、女性特有のお悩みに効果のある泉質となっています。
女性は筋肉量が少なく体が冷えやすい傾向があります。そのため、冷え性や生理不順といった体のトラブルが起こりやすいのです。
「なかなか体の調子が整わない」という方は含鉄泉に浸かり、体の芯から温まればお悩みが解消されるかもしれません。
婦人科系の症状だけでなく、肌の新陳代謝を促すこともできますよ。
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「含鉄泉」を飲泉すると貧血が治る?
飲用できる含鉄泉の場合は、貧血にも効果が期待できます。
含鉄泉に入浴するだけでも貧血への効能はあるとはいえ、皮膚から吸収される鉄分はきわめてわずかです。鉄分をきちんと吸収するためには、含鉄泉の温泉水を飲むのが一番でしょう。
しかし、一度に大量に飲むはとても危険です。含鉄泉を飲泉するときは「飲用できるもの」を選び、少量ずつに分けてゆっくりと時間をかけて飲むことをおすすめします。
また、飲泉は症状によっては飲用しないほうが良いケースもあるので、かかりつけ医がいる場合はきちんと相談してから取り入れるようにしてくださいね。
女性ならではの症状に悩む方は「含鉄泉」がおすすめ
含鉄泉は悩める女性の味方です。婦人科系の症状や貧血にお悩みの方は、一度含鉄泉に浸かってみてはいかがでしょう?
ただし、含鉄泉に入浴すれば全ての症状が完治するわけではありません。あくまで症状の緩和に効果があるものです。食生活や生活習慣の見直しも大切だということは忘れないようにしましょう。
また、赤茶色の泉質の全てが含鉄泉とは限らないので、温泉の成分をきちんと確認してみてくださいね。