【有給休暇に関するまとめ記事】~有給休暇を使う場合の理由、有効期限や繰越のルール、買取と金額についてをご紹介~

条件に該当すれば、誰もが平等に付与される有給休暇。有給休暇を使って休むことは、労働基準法が定めた労働者の権利です。特に理由がなくても、自由に使って良い。休むことで心身の疲労を回復し、労働意欲が増すというのが、有給休暇の趣旨なのです。有給休暇の使い方、有効期限の延長や買取など、有給休暇に関する情報をまとめました。

有給休暇の定義

iStock/sefa-ozel

有給休暇の正式な名称は、年次有給休暇。条件に該当する労働者に対して付与される、賃金が発生する休暇です。心身の疲労を回復することで、ゆとりとバランスの取れた生活を保証するために用意されています。

  • 雇用した日からが6カ月以上経過していること
  • 勤務日の8割以上出勤したこと

付与の条件は上記の2点で、条件を満たしていれば全ての労働者に付与されるものです。パートタイマーなどの場合は、勤務日数に応じて付与日数が変動します。

2019年4月の働き方改革関連法案の施行で、有給休暇の取得義務が新設されました。有給休暇を使用することは労働者の権利であり、適切に休暇を与えることは企業の義務なのです。

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どんな時に有給休暇を使うの?

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労働者は、どんな時に有給休暇を使うのでしょうか。急な病欠や通院、冠婚葬祭を理由に使うイメージを持っている人は多いかもしれません。どうしても休まなければならない時に、使おうと思っている人もいるでしょう。もしくは、有給休暇を申請しづらい空気があって簡単には使えない、ということもありそうです。

有給休暇の定義のとおり、有給は心身の疲労回復を目的にして付与されるものです。使い時に、特別な理由がなくても使えるというのが、正しい認識です。それでも、申請のためには申請理由を細かく問われてしまうこともあるようです。

理由を説明する必要があるケースや、その場合の答え方。もし、ウソの理由を述べたらどうなるのか?下記の記事でご紹介します。

有給休暇の取得に理由は必要ない!もしも理由を聞かれたら?嘘はあり?

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有給休暇は繰り越せる?

iStock/LaylaBird

有給休暇の付与日数は、最大で年間20日間。所定休日に加えて20日間も休むとなると、スケジュール管理が困難な場合もあるでしょう。有給休暇には有効期限があります付与されたらいつまでも使えるものではありません。だからこそ計画的な使用が必要です。

有給休暇の有効期限は、付与日から2年間。2年間は繰越せますが、有効期限を過ぎれば自然消滅してしまいます。繰り越した有効期限の使い方、繰り越せる日数のルールについてご紹介します。

有給休暇は繰り越せる?繰越に関する決まりと注意点についてご紹介

有給休暇の期限が切れたらどうなるの?

iStock/Tassii

有給休暇の期限が切れてしまったら……。残念ですが、自然消滅してしまいます。自然消滅した有効期限は取り戻せません。忙しくて簡単には使えないから有効期限を伸ばしてくれれば、と思う人もいるかもしれませんね。

労働者も企業も、意識的に使うことを心がけなければなりません。期限切れを迎えないための制度も用意されています。労働者と企業がともに心地よくいるための、有給休暇の活用方法について考えてみましょう。

有給休暇には期限がある?期限切れを迎える前に計画的に使用しよう!

有給休暇の期限は延長可能?有給休暇は先延ばしにせずに使うもの!

有給休暇の買取とは?金額は?

有給休暇は賃金が発生する休暇です。賃金と考えると、単なる休みとしてではない価値も感じますね。数日間付与されるわけですから、それを賃金として計算すると、結構な金額になりそうです。

iStock/AH86

中には、休まなくて良いからお金に換えて欲しいと思う人もいるかもしれません。もし、買取をしてもらえるのなら、その方が嬉しい感じる人もいるでしょう。

有給休暇の買取は、基本的には認められていません。労働基準法をもとに考えると、違法と言えます。例外として認められるケースと、買取をする場合の金額はどのように計算されるのか。下記の記事でご紹介します。

有給休暇の買取は違法?金額は?認められない理由と認められるケースについてご紹介

有給休暇は使うもの!期限や繰越、買取についてのルールを理解しよう

iStock/Sushiman

有給休暇は有給という言葉どおり、賃金が発生することが最大の特徴です。欠勤と違い、給与が減額されていまう心配もなく、心置きなく休暇を過ごすことができますね。

休みたいときに休んで良い、有給休暇を使うことは、労働者の権利である。そのように言われても、忙しい毎日を送っていると思い通りにいかないことも事実です。有効期限を延長したり、買取をしたり、使わなかった場合についてを考えるのではなく、使う方法、使いやすい環境作りを構築していかなければなりません。

心身の疲労を回復することで私生活とのバランスを保ち、意欲的な働きにつなげることが、有給休暇の目的です。有給休暇は、積極的に使うもの。誰もがそういった認識を持つことができると良いですね。

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