リーダーに必要なコミュニケーション能力は?
リーダーに必要なコミュニケーション能力の基本は、「聴く力」です。
ここで言う「聴く力」とは、相手(部下)に本音で思う存分話してもらう力のことを意味しています。単に相手の声を聞くことだけでなく、「周りの空気を読むこと」「観察力」「直観力」なども含まれています。
聴く力があると、自然とチーム内の情報が耳に入ってきやすくなります。部下が「困っている」「悩んでいる」「失敗した」などの情報が、トップにすぐ集まる組織はリーダーのコミュニケーション能力が高いと言えるでしょう。
リーダーシップを発揮するには、部下との信頼関係が欠かせません。リーダーと部下のコミュニケーションが取れていると、自ずと濃い信頼関係が生まれます。
反対に聴く力を疎かにしているリーダーは、偏った情報に踊らされ適切な判断ができず、部下からの人望を失ってしまう恐れがあるのです。
一人一人の部下を大切にするためにも、リーダーのコミュニケーション能力は必要不可欠です。コミュニケーション能力に自信のない方は、まず「聴く力」をきちんと身に付けるところからスタートしましょう。
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優秀なリーダーに求められるコミュニケーション能力
リーダーに求められるコミュニケーション能力は「聴く力」とお伝えしましたが、その他にも身に付けたいコミュニケーション能力があります。
「聴く力」の重要性を深掘りし、その他のコミュニケーション能力について具体的にチェックしていきましょう。
聴く力
優れたリーダーであるためには聴き上手であることが大切です。
部下の本音を引き出せるように、適度に相槌をうち、しっかりと相手の目を見ながら話を聴いてみてください。
「あなたに興味がある」という気持ちを表情や反応などでも分かりやすく伝えると、相手が話しやすい雰囲気を作ることができますよ。
伝える力
「聴く力」のほかに、リーダーには「伝える力」があることも大切です。
たとえば、自分の目標に対して共感が得られないと、部下の気持ちが離れやすくなります。さらにリーダーの発言と行動が理解されなければ、部下からの不信感が強くなるのです。
リーダーが何か伝えるときには、相手に分かりやすい言葉かつ誤解の生まれないような表現を使うように心がけましょう。
褒める力
リーダーにとって「褒める力」は肝心なコミュニケーション能力です。
自然に部下を褒められるようになると、チーム内に円滑な人間関係を築けます。なかには、部下を褒めるためにわざわざ時間を設ける企業もあるそうです。
褒める力は「いつも部下を気にしている」というアピールにもなりますし、チーム内にお互いの力を高め合うような緊張感が生まれるケースもあるのです。
ただし、気を付けていただきたいポイントは「不用意にならないこと」です。仕事のことではなく容姿や服装を褒めてしまうとセクハラだと思われる場合もあるので、節度をもって部下とコミュニケーションを取るようにしてくださいね。
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なぜリーダーにコミュニケーション能力が必要なの?
コミュニケーション能力は、仕事上において円滑な人間関係を築くには無視できないものです。
リーダーは常に全体を見通さなければなりません。職場にはさまざまな価値観の人が働いており、コミュニケーション能力なしにそれらをまとめあげるのは至難の業でしょう。
コミュニケーション能力を備えたリーダーがいるチームは、プロジェクトの進行などがとてもスムーズに進みます。納得のいく成果が生まれやすく、さらにギスギスした人間関係とは無縁の職場となるケースが多いようです。
また、リーダーのコミュニケーション能力が高いと、部下たちのモチベーションアップにもつながります。
仕事で良い結果が出る職場は、コミュニケーション能力の高いリーダーがいることがほとんどです。仕事の成果を出すためには、まずリーダー自身のコミュニケーション能力を普段から養っていくことが必要なのかもしれませんね。
コミュニケーション能力で「透明性」を高めよう!
リーダーのコミュニケーション能力が高ければ高いほど、職場内での「透明性」が高まります。
優秀と言われるリーダーは、ミスを隠したり、いい加減な約束を取り付けたりすることはありません。常に寛大で、情報や知見を部下にシェアしようとします。相手に対してオープンな状態であることこそが、コミュニケーション能力の高さを表すのかもしれません。
部下とのコミュニケーションをないがしろにせず、余裕のあるリーダーを目指しましょう!