社会人の寮生活はいいことだらけ?
社員寮は、企業が社員のために福利厚生の一環として提供している住居施設です。基本的には、新入社員や独身社員、単身赴任者などを対象としています。
最近では女性の働き方を考慮した寮も増えており、子育てと仕事を両立させるために寮生活を選ぶ方は少なくありません。
「単身者のみの利用」と制限されている寮でも、シングルマザーの利用はOKで、託児所なども完備されている寮もあるようです。
では、寮付きの仕事にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?社員寮に住むマナーも併せて紹介いたします。
メリット
寮生活を送るうえでのメリットは、住居費や光熱費の安さが一番に挙げられるでしょう。
賃料の一部または全額を企業が負担します。さらに、朝夕の食事の提供も行っているところが多く、最初から食費や光熱費が寮費に含まれていることがほとんどです。
地方から都心の寮へ引っ越したい方は、備え付けの家財道具を使えるので、引っ越し作業がとてもラクになります。
また、寮生活では、同じ企業の先輩や同僚と生活を共にすることで、仲が深まるきっかけがたくさん生まれます。特に、部署が違う人や上司とも交流する機会は、とても貴重な時間となるでしょう。
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デメリット
寮生活のデメリットは、仕事のオンとオフを分けられなくなることです。上司が寮にいる場合、「職場の立場を忘れられずリラックスできない」という声は多いそうです。
一人になることもなかなか難しく、プライベートの時間を楽しみたいというときは窮屈な思いをすることもあるかもしれません。
寮ごとには門限などのルールが決まっており、社会人になったのに門限があることに違和感を覚える方も少なくないようです。
なかには寮の設備が古いところもありますので、気になる方は施設についてよく調べてから仕事を選んだほうが良いでしょう。
マナー
寮生活において、守らなければならないのは寮の規則だけではありません。
人と住む以上、挨拶や共有スペースの整理整頓をはじめ、特に気を配らなければならないのは、生活音や騒音への配慮です。
生活音や騒音が原因で、同僚や上司とトラブルになることもありますので、十分に気を付けましょう。
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寮生活への口コミ:「寮付きの仕事を選んで良かった!」編
寮付きの仕事を選んだ方から、寮生活を経験した感想で多かった声をまとめました。まずは「寮付きの仕事を選んで良かった!」という口コミを紹介いたします。
「お金が貯まります」
寮付きの仕事を選ぶと、住居費が格段に安くなります。水道や光熱費、食費などは寮費に含まれており、さらに家具は備え付けられているので、それらの分のお金が浮くことになるのです。
寮費が無料という施設もあるので、自宅から通う方に比べても、貯金がしやすいと評判です。
「職場が近くて便利です」
職場が近いという寮はとても多く、満員電車や車通勤などの通勤ラッシュの影響が少ないことに魅力を感じている方はたくさんいらっしゃいます。
徒歩で行ける距離でなくとも、専用の送迎バスを用意している企業は多いので、できるだけストレスなく通勤したい方にとってはかなり理想的な環境でしょう。
「同僚や先輩との仲を深められます」
寮生活を送ると、自然と同僚や上司との仲が深まります。
働くうえでは人間関係はとても大事です。人間関係がうまくいくと、チームワークの良い職場として良い成果が生まれやすくなるのです。仕事上の相談もすぐにできるので、個人のパフォーマンスも向上するでしょう。
なかには「寮内で友達ができ、毎晩のように他の部屋への行き来ができてたのしかった」といった声もあるようです。
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寮生活への口コミ:「思ったより寮生活はつらかった……」編
寮生活を選んだものの、「思っていたイメージとは違った」という方もいらっしゃいます。寮付きの仕事を選ぶマイナス面の口コミをみてみましょう。
「寮の規則が息苦しいです」
寮にはルールが設けられていることがほとんどです。門限などをはじめ、家族や親族、友人などの出入りにも許可が必要な場合があるのです。
ルールを破ると始末書を書かなければならなかったり、最悪の場合は懲戒免職や懲戒解雇、退寮といった処分が待っていることもあります。
入寮するときには、ルールを守る覚悟が必要かもしれません。
「他の人の生活音が気になります」
特に壁の薄い寮だと、隣の部屋の音が聞こえるといった状況は珍しいことではありません。
自分自身も生活音をあまり立てないように気を遣うことが、だんだんストレスになってしまうそうです。しかも、寮内にいる人たちは同じ職場なこともあって、余計に気を遣うといった声も目立ちました。
通常のアパートに住んでいても騒音は気を遣わなければならない問題ですが、同じ職場だということが居心地の悪さに拍車をかけているようです。
「同僚や先輩が同じ建物内にいるのは、かなり気まずいです」
同僚や上司との仲が深まることがメリットの一つにもなります。
しかし、寮に苦手な同僚や上司がいると、職場以外でもひとつ屋根の下で一緒にいなければならなず、とても気まずい思いをする方もいらっしゃるそうです。
また、相部屋の寮に住んでいた方は、同居人のいびきや、生活時間帯が違うことによって、気疲れしたという声も多く上がっています。
人付き合いが苦手な方や、仕事とプライベートはきっちり分けたい方には、寮生活はあまり向いていないかもしれません。
それでも寮付きの仕事がいいという方には、個室のある寮にこだわって選ぶことをおすすめします。
ポイントを押さえれば、寮付きの仕事も心配なし!
寮生活を「良い」と思うかは、人の向き・不向きがあります。
しかし、「寮付きの仕事を選んでよかった!」と実感するには、室内の設備が整っている寮や、利便性の良い場所にある寮を選ぶことが大切です。
さらに、プライベートを大事にしたい方は、相部屋ではなく、個室を選んだほうがより良い寮生活が送れることでしょう。