熊本県天草市の魅力と移住支援とは
天草市は、熊本県南西部に位置する街です。天草上島と天草下島及び御所浦島などで構成された、天草諸島の中心部に位置しています。
夏は比較的涼しく、冬は暖かい海洋性の気候なので、天気に悩まされることは比較的少ないのだそう。
また、南蛮文化やキリシタンの歴史、自然の景観など、観光資源に恵まれた土地でもあります。
豊かな自然と温暖な気候を持ち合わせているため「移住先でゆったりとした暮らしがしたい」いう方に、ピッタリの地域ではないでしょうか。この地域で暮らす魅力と、移住支援の内容を見ていきましょう。
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天草市で暮らす魅力
天草市での生活には、どのような魅力があるのでしょうか。観光とはひと味違う、暮らしの魅力を見ていきましょう。
食材・水がおいしい
天草市では、野菜や海産物などの新鮮な食材が、手ごろな価格で手に入ります。市内各所に魚介類や農産物などの市場がある点は、天草暮らしの大きな魅力と言えるでしょう。良い食材が手に入ることで自炊をする機会が増え、食生活がみるみる整っていったという意見も多く聞かれます。
また、熊本県は生活用水の8割が地下水で、水道水がおいしい県として知られています。天草市内においても、おいしい水の恩恵が受けられるのではないでしょうか。
参考:
体に優しい環境
天草市は自然に囲まれた地域のため、空気がとても澄んでいます。首都圏からの移住者の中には、天草市に引っ越してから体の調子が良くなったという人もいるのだとか。
慢性的な体調不良や謎の症状に悩まされている方は、体験移住などを通して天草市の環境を味わってみるのも良いでしょう。移住のきっかけになるかもしれません。
地域のつながりが強い
天草市には隣近所との交流が多い地域性があります。人と人との温かい結びつきを求めて移住する方にとっては、まさに理想的な環境と言って良いでしょう。
また、お祭りや運動会、美化活動などのイベントも多く、地域の住民が一丸となって盛り上げるのだそう。移住したての頃はどうしても遠慮しがちですが、思い切って積極的に関わることで、地域の人々と良い関係が築けるのではないでしょうか。
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天草市へ移住する際の注意点
天草市へ移住する際、いくつか気をつけるべき点があります。事前のリサーチを欠かさず、移住した際のギャップを極力減らせるようにしましょう。
収入が減るかもしれない
移住に伴う転職により、収入が激減することが考えられます。特に、首都圏で働いていた方は収入の差に衝撃を受けることも珍しくないのだそう。
2022年の都道府県別賃金によると、東京都は36万4200円であるのに対し、熊本県は26万3800円です。10万円以上もの開きがあるのですね。
首都圏に比べて家賃や物価は安いため、生活にかかる出費は抑えられますが、慣れるまでは多少の苦労を感じることも想定されます。
交通の便があまり良くない
天草市は公共交通機関の数があまり多くなく、また首都圏との行き来に手間がかかります。例えば、飛行機で東京へ向かう場合、以下の行程をたどらなければなりません。
・熊本経由……天草空港→【天草エアライン(約20分)】→阿蘇くまもと空港→【飛行機(約1時間35分)】→羽田空港
・福岡経由……天草空港→【天草エアライン(約35分)】→福岡空港→【飛行機(約1時間40分)】→羽田空港
首都圏と頻繁に行き来する方にとっては、利便性の高い地域とは言えないかもしれません。
参考:首都圏へのアクセスについて/Amakusaー天草の観光サイトー
下水道が整備されていない地域がある
天草市では、大半の地域で下水道が整備されておらず、小型合併浄化槽を設置しています。古い物件の場合は、くみ取り式トイレの住居もあるそうです。
一部の地域では整備されているケースもあるようなので、居住地を決める際は下水の有無についても調べることをおすすめします。
天草市の移住支援を紹介
天草市では、定住、移住サイト「あまくさライフ」を運営するなど、移住支援だけでなく情報発信にも力を入れています。天草市の移住支援の取り組みについて、いくつか見ていきましょう。移住支援に関する情報はすべて2023年9月時点のものです。
また、今回紹介する内容の他にも、天草市にはさまざまな支援制度があります。詳細は市の移住情報サイトをご確認ください。
天草市の移住情報サイトはこちら
長期滞在型体験施設「ダーチャかねやき」
「ダーチャかねやき」は、1年を通して移住体験できる天草市の施設です。利用期間は1カ月~1年間で、最長で3年間まで延長可能です。
利用料金は1棟月額30000円。その他に利用者が負担する料金は、以下の通りです。
- ・電気・ガス・水道の利用料
- ・ケーブルテレビ利用料及びインターネット利用料金
- ・浄化槽維持管理料
建物は全部で5棟ありますが、人気のある体験施設のため、予約が埋まっていることもしばしばあるようです。興味のある方は、まず天草市の窓口に問い合わせてみてくださいね。
短期滞在型体験施設「かねやき倶楽部」
「まずは気軽に短期滞在が良い」という方には1日〜1カ月の利用で滞在できる「かねやき倶楽部」がおすすめです。
こちらの施設は2階建ての建物で、5人部屋・3人部屋・2人部屋があります。家族や親戚でのお試し移住にも適しているのではないでしょうか。冷暖房や冷蔵庫、ミニキッチンなど生活に必要な物もひと通りそろっています。
宿泊料金は1泊1名あたり、大人(中学生以上)2000円、子ども(小学生以上)1000円。布団のレンタル料金は1組200円です。
移住・定住サポーター
天草市では、移住・定住促進のため移住者への相談対応や、情報発信をしてくれる団体を「天草市移住・定住サポーター」として登録しています。
なお、サポーターと市の役割は以下の通りです。
【サポーター】
- ・移住者等からの相談対応、支援(移住者等との交流を含む)
- ・インターネット等による天草市の魅力又は天草市への移住・定住促進施策に関する情報の発信
【市】
- ・移住者等へのサポーターに関する情報の提供
- ・移住者等とサポーターの交流機会の提供
- ・移住・定住促進施策に関する情報の提供
移住希望者や移住して間もない人に対し、先輩移住者で構成された団体が、地域と連携して移住者をサポートしてくれるのですね。大変心強い制度ではないでしょうか。
天草市の移住支援を利用し、大らかな暮らしを手に入れよう
気候が暖かく、大自然に囲まれ天草市では、大らかな気持ちでゆったりと生きていけるのではないでしょうか。「田舎でスローライフ」という夢をかなえたい方は、支援を利用し、天草市へ移住することをご検討してみてくださいね。
なお、移住後の仕事探しはおもてなしHRが力になります。