田舎暮らし初心者には地方都市への移住がおすすめ!
都会で暮らす理由がない、精神的なゆとりのある生活をしたいといった理由で、田舎への移住を考える人が増えています。
地方移住は定年退職を迎えたシニア層がすること、というイメージが根付いているかもしれませんが、今は新型コロナウイルスの影響やテレワークの普及などによって若年層の地方移住も広がっているのです。
しかし、都会の騒がしさから逃れたいと思っても、山奥や過疎地域といった本格的な田舎にいきなり移住するのは不安ですよね。これまで大都会でしか暮らしたことのない人が、急にバスも電車もないような土地に移住して、上手くやっていけるでしょうか。
そこで、田舎暮らし初心者にまずおすすめしたいのが、地方都市への移住です。
福祉医療機構では地方都市の定義を札幌圏、仙台圏、東京圏、名古屋圏、関西圏、広島圏、北九州・福岡圏以外の都市としていますが、東京圏や大阪・福岡などの大都市以外の街を指す場合もあります。
この記事では都会から地方都市に移住するメリットとデメリットや、移住先としておすすめしたい地方都市を解説します。移住を考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね!
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地方都市に移住するメリット
都会と田舎の良い部分を併せ持つ地方都市。生活していく上でのメリットを、具体的に見てい行きましょう。
交通網が整備されている
地方都市はある程度人口が多く、過疎地域などと比べれば財政状況に余裕があります。そのため、電車やバスといった公共機関が充実していたり、車道が広く作られていたりするなど、交通網は整っている傾向が見受けられます。
東京都心部のように、電車を乗り継いでどこへでもアクセスできる!とまでは行きませんが、住む場所によっては車がなくても不便なく生活できでしょう。
また、政令指定都市や県庁所在地といった地方都市には新幹線や空港、フェリーターミナルなどもあり、旅行や出張にも便利です。
生活に必要な施設がそろっている
本格的な田舎で暮らすとなると、生活に必要な施設が近隣にないことが心配ですよね。その点地方都市は、暮らしに欠かせない施設がひと通りそろっているので安心です。
教育機関、総合病院やふだんの買い物をするスーパーマーケットのほか、ゆとりある土地を活用した大型ショッピングセンターや娯楽施が多いことも、地方都市の特長です。
また、地方都市は「コンパクトシティ構想」として主要施設がひとつのエリアにまとめて建設されていることが多く、外出のついでに別の用事を済ませやすく便利です。
「地域の一部分しか栄えていない」という意見もありますが、合理的な暮らしができるのではないでしょうか。
住宅費が安い
東京から田舎への移住を考える理由として多く挙げられるのは「東京は家賃が高すぎる!」ということです。主要駅の徒歩圏に住もうと思ったら、狭いワンルームでも最低7万円程度の家賃は覚悟しなければなりません。
一方、地方都市は駅からほど近い便利なエリアでも、家賃はグッと抑えられます。地域にもよりますが駅から徒歩10分以内、2LDKで家賃4万円以下の公社住宅なども比較的かんたんに見つかるでしょう。
また、空き家バンクや移住者向けの住宅取得支援金などを活用すれば、広い中古住宅をお得に購入できる可能性もあります。ゆとりのある空間で暮らしたい、広いマイホームで子どもをのびのび育てたい!という人にも、地方都市の移住は適しているでしょう。
人が多すぎず少なすぎない
暮らしていく地域の人口密度は、高すぎても低すぎても良くありません。人が多すぎれば通勤ラッシュでもみくちゃになり、少なすぎれば狭くて濃いコミュニティに馴染めない……といった悩みが出てくるもの。
人口密度がほどよくばらけた地方都市では、通勤の時間帯でも電車の混雑度はそこそこです。座って本を読んだり、資格の勉強をしたりするなど通勤時間を有意義に使えることでしょう。
また、徒歩で出かける際も、人にぶつからず歩道の好きなところを歩けます。のびのびとした気持ちでお散歩やショッピングを楽しめますね。
そして、程よい距離感を保った近所づきあいをしやすいことも、地方都市の良いところ。限界集落などの地域では良くも悪くも人間関係が濃密です。古くから地域で暮らしてきた人々にとっては当たり前でも、移住者にとっては戸惑いや違和感を覚える習慣があるのですね。
フラットな近所づきあいを望む人には、地方都市での生活が適しているのではないでしょうか。
食べ物がおいしい
豊かな自然に恵まれた地方都市には、地元のおいしい物をいつでも食べられるメリットがあります。お米は新潟県や宮城県、海産物なら北海道、うどんだったら香川県!というように、好きな食べ物から移住先を考えてみるのも、面白いかもしれません。
また、観光地として有名な地方都市は飲食店のレベルが高いと言われています。おいしい物を食べることは生きる喜びですよね。お腹も心も満たされる毎日を、地方都市で実現させましょう!
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地方都市に移住するデメリット
さまざまなメリットのある地方都市への移住ですが、デメリットに感じやすい部分もあります。どのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。
便利だが物足りない
必要な物や施設がひと通りそろった地方都市では、生活に不便することはそうそうないでしょう。しかし、首都圏や大都会での暮らしに比べると物足りなさを感じることはあります。
たとえば、コンサートや演劇が回ってこない、テレビや雑誌で取り上げられる人気スポットになかなか行けないといったことが挙げられます。
首都圏などから地方都市に移住した人は、時おり大都会の空気が恋しくなるかもしれません。
仕事に制限がある
地方都市には仕事がないわけではありませんが、首都圏などに比べると選択肢は少ないでしょう。
遠距離通勤やリモートワークで今の仕事を続けながらの移住、という手段はありますが、移住先の立地や業務内容によってはそれがかなわないことも考えられます。
ただし2021年3月時点では、東京一極集中の改善や、リモートワークの浸透に国を挙げた取り組みがされています。今後は地方都市でも、より働きやすくなる可能性はあるでしょう。
東京よりも高いものがある
地方都市に移住すれば生活費を節約できる!と思っている人は多いでしょう。しかし、地方都市は何でも安いわけではないので注意が必要です。
たとえば、都市ガスが通っていない地域では高額なプロパンガスを使わざるを得ない、地区町村によっては住民税が高いといったことが挙げられます。
また、埼玉高速鉄道や仙台市営地下鉄などは運賃が高いことで有名です。移住先を考える際には、公共交通機関の運賃なども確認し、毎月の生活費がトータルでどれくらいかかるのかを調べましょう。
そして地方都市では、会社員の給料やパート・アルバイトの時給が首都圏よりも低いことが一般的です。家賃が安いからといって生活にゆとりができるとは限らないのですね。
移住先としておすすめ!住みやすい地方都市
日本全国津々浦々の地方都市。どの街もそれぞれに魅力的ですが、移住先に適しているのはどのような地域なのでしょうか。おすすめの地方都市をいくつかピックアップして紹介します。
千葉県松戸市
東京都内へのアクセスの良さと、田舎の雰囲気の両立を重視する人には千葉県の松戸市がおすすめです。市の西側に位置する松戸駅は常磐線の停車駅。山手線に乗り換えられる西日暮里駅まで、およそ18分で到着します。
また、松戸駅周辺はお店やオフィスビルが立ち並ぶ賑やかな区域ですが、市の外れには田畑が広がるのどかなエリアや、森に囲まれた広大な広場などがあります。心安らぐ毎日を過ごせるのではないでしょうか。
宮城県仙台市
地方都市で文化的な生活を送りたい人には、宮城県仙台市をおすすめします。
「杜の都」という雅称のとおり、いたる所に緑があふれる仙台市。便利に暮らせるだけでなく、市民が芸術や音楽に触れる機会を多く設けていることも特長です。
2021年時点では新型コロナウイルスの影響によって開催が自粛されていますが、ジャズフェスティバルやアート展などのイベントが多く、住んでいて飽きない街でしょう。立派な図書館が複数あることも見逃せません。
東京都内への所要時間は新幹線で1時間30分、常磐線特急で4時間30分。高速バスや自家用車の場合は5時間から6時間程度でしょう。また、空港やフェリーターミナルもあるので東京以外へのアクセスも良好です。
島根県松江市
島根県松江市は、近年になって移住先としての人気がじわじわと高まっている街です。その背景には島根県全体で取り組んだ定住促進・支援プログラムがあります。
若い世代の注目を集めているグリーンツーリズムと島根県への定住を連結させた「しまね田舎ツーリズム」や農業・漁業に興味のある人を対象とした「UIターンしまね産業体験」など、実際の暮らしを体験できるイベントが多数開催されてきました。
移住先を決める際には、実際の暮らしを肌で感じることが重要ですよね。2021年3月時点では、オンライン移住相談会などが頻繁に行われている模様です。島根県への移住に興味のある人はぜひチェックしてみてくださいね!
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