ホテルや旅館の閑散期・繁忙期はいつ?
ホテルや旅館の閑散期は1年を通してお客様の少ない時期で、オフシーズンとも呼ばれています。梅雨の時期や大型連休の前後、お正月の後など予約が埋まりにくい時期を指します。
一方、繁忙期は長期休暇が取れる期間を指し、この時期はホテルや旅館、温泉地の予約数が格段に増えます。
3月半ばになると低価格のホテルなどは卒業旅行が目的の学生で溢れ、3月後半から4月上旬にかけては客層の年齢が少し上がり、特に桜の名所が近い旅館・温泉地は混雑します。
ゴールデンウィークも繁忙期にあたり、7月下旬から8月のお盆過ぎには海水浴やプール、花火大会など、夏ならではのイベントや行楽地が近い宿泊施設は混みあいます。
シルバーウィークには紅葉の名所付近、冬休みにはクリスマスやお正月のほか、スキー場などのウィンタースポーツが盛んな場所付近のホテルや旅館、温泉地は人が行き交うでしょう。
ちなみに、繁忙期、閑散期とも異なる時期は、通常期と言われます。
ホテルや旅館、温泉地の閑散期・繁忙期は立地にも影響されます。自ホテルの閑散期や繁忙期を知ることは、経営戦略に深く関わる情報の獲得に繋がるのです。
また、閑散期・繁忙期を正確に把握していると、従業員の勤務時間などもコントロールすることができます。
混み具合を正確に見極め、その時期に適した経営戦略を練ることが、業績アップに繋がるのではないでしょうか。
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ホテルや旅館の閑散期を乗り切るアイデア
繁忙期は目が回るほどの忙しさに見舞われる傾向があり、スタッフへの負担が一段と大きくなってしまう時期。だからこそ、閑散期のうちに備えをしておくことが重要です。
お客様の少ない時期だからこそ、閑散期のうちに従業員に十分な休息を取らせるなど、バランスを見極めながら業務を割り振る必要があります。
その一方で、閑散期を乗り切るための対策も立てなければなりません。ホテルや旅館、温泉地の閑散期を乗り切るアイデアとしてどのようなものがあるのか、詳しく解説していきます。
安易な値下げやキャンペーンは避ける
閑散期はお客様が来ないので、集客に力を入れる旅館・温泉地も多いはず。しかし、閑散期に広告を出しても「旅行しよう」と思う人自体が少ないので、あまり効果が望めないのもまた事実です。
だからと言って、集客のために安易な値下げキャンペーンを行うのは避けたほうが良いでしょう。
いくら集客が成功できたとしても利益がでなければ意味がないことに加え、宿泊施設のブランディングにも影響を与えることがあるので、闇雲に値下げをすることはおすすめできません。
お客様に何らかのメリットを感じ取ってもらうことと、宿泊施設側の利益が見込めることを両立させ、バランスの良い価格設定やキャンペーンの展開を考えることが求められますよ。
サービスや施設の見直し
集客に力を入れることもさることながら、閑散期でないとできないことに目を向けるのも重要なポイントです。
旅館・温泉地がそれぞれ持っている強みを磨きお客様へのアピール力を強化したり、業務の効率化に力を入れたりといった地道な努力が、繁忙期を乗り切るための備えとなります。
また、施設や設備などの補修は、閑散期だからこそ実現できる業務です。
「閑散期」という特性をいかし、この時期ならではの業務に取り組むことが、より多くの集客に繋がるのではないでしょうか。
利用客の需要に沿ったプランの打ち立て
利用客の需要に沿った独自のプランを打ち立てるのも、お客様が少ない時期を乗り切るのに有効な手段。特におすすめなのが、長期滞在プランです。
現代では、旅行と仕事を両立させる「ワーケーション」が流行しつつあります。新型コロナウイルス流行の影響により、テレワークの普及が進んでいることが、その要因の一つです。
一般的な旅行客だけでなく、ワーケーションをするためにホテルや旅館に長期滞在する人が増えている今だからこそ、長期滞在プランは利益が見込まれるのではないでしょうか。
他にも、長期滞在プランの場合は清掃の頻度が減るケースが多いため、人件費を抑えられるというメリットがあります。
これはあくまで一例ですので、自ホテルの特徴や客層に合わせたプラン展開に力を入れてみてくださいね。
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閑散期には繁忙期に向けた集客対策を講じるべき!
閑散期は客足が遠のくので、どうしても集客に力を入れたくなりますが、閑散期に無理をする代償は後々大きく跳ね返ってきます。
そのため、業務内容の見直しや従業員同士の連携強化などを閑散期にすることが、結果的に繁忙期のホテルを救うことに繋がるのです。
また、閑散期はホテルや旅館を支えてくれる従業員に連休を取ってもらい、リフレッシュを促すことも重要です。
1年のうちに移り変わる宿泊客数の波を見極め、バランスの良い采配を意識しながら、経営の方針を定めましょう。
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