転職者向けの企業説明会はした方が良い?
転職志願者であれば、業界研究や企業研究を自身で行うことがマナーと考える企業も多いため、転職者向けの説明会は行われないのが一般的です。
しかし、たとえ転職者であっても、企業理解を深めるために説明会の機会があれば聞いてみたいという求職者も一定数いることでしょう。
昨今の日本では、売り手市場が続いているため、優秀な人材を確保するためには、今までと同じ採用活動を行っていては遅れを取ってしまいます。動きが早い企業は、転職者向けの企業説明会を採用活動の一環とするのが当たり前になっているという企業もあるようです。
採用活動に遅れをとらないためにも、企業説明会の必要性を今一度おさらいし、実施の検討に役立ててください。
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転職者向けの企業説明会の場
転職者向けの企業説明会の場は、大きく分けて2つあります。転職者向けに行われる企業説明会の種類をみていきましょう。
複数企業が集まって実施する合同説明会
1つ目は、いわゆる転職フェアや、転職イベントでの説明会です。ホテルやドームなどの会場内で、求人企業が自社のブースを設け、求職者に対しアピールをすることができます。
このような合同説明会は開催目的にあわせ、総合型・業界特化型・UIJターンなど勤務地特化型などのように様々な特徴が持つため、出展の際には選定を行う必要があるでしょう。
複数の企業が一堂に会して行われるので、求職者は一度に様々な企業の説明を受けることができるというメリットがありますが、出展企業からするとライバル企業と戦うことが強制的に強いられますので、他社に負けじとアピールをする必要があります。
転職フェアや、転職イベントについて理解を深めたい採用担当者は、下記記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
転職フェアに出展に必要なものは?転職者向けのイベント設計のポイントを紹介!
各企業で実施する個別企業説明会
合同説明会よりも開催のハードルが低いのが、自社が個別で行う企業説明会です。開催は自社やオンラインのほか、ハローワークで行うという方法もあります。
自社独自で行う場合は、自社やオンラインで行うという企業が大半で、合同説明会に比べコストが低いという特徴があります。
転職者向けに企業説明会を行いたいという企業は、まずは個別で企業説明会を実施してみるのがよいかも知れません。
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転職者へ向けて企業説明会を行うメリット
転職者向けの企業説明会を開催した場合、企業はどのようなメリットを享受することができるのでしょうか。企業が得られるメリットをみていきましょう。
企業認知度の向上・応募者増に期待が持てる
企業説明会では、採用担当者や従業員から生の声を聞くことができるため、求職者も気になる転職イベントとなっています。
企業認知度が低い企業であっても、企業説明会を行うことで求職者からの注目を集めることができるため、企業認知度の向上に期待が持てるでしょう。
また、企業説明会があることで、応募を踏み切ってもよいのかと不安に思っている求職者や、興味を持った求職者の応募の後押しにもなるかも知れません。
転職意向の高い人材に出会える
企業説明会に参加する求職者は、転職顕在層であることが大半でしょう。そのため、すぐにでも転職したいという求職者に出会える可能性が高まります。
中には、企業説明会時に履歴書や職務経歴書を持参する求職者もいるようです。
求職者のスクリーニングができる
企業説明会を経由しない応募の場合、企業が求職者にはじめて会うことができるのは筆記試験や面談時です。それまでは、応募書類でしかその人の人となりを判断することができません。
しかし、企業説明会であれば、応募前の求職者を見ることができます。人となりは求職者の行動からも把握することができますので、応募前の求職者のスクリーニングにも一役買ってくれることでしょう。
採用スピードを早めることも可能
企業説明会では、その場で応募受付をする企業も多いようです。
通常の採用活動であれば、応募は求職者のタイミング次第ですが、企業説明会で応募受付をすれば、求職者の応募の決意をさせることができるかも知れません。結果として採用スピードを早めることにも繋がることでしょう。
転職者向けの企業説明会のデメリット
転職者向けの企業説明会には多くのメリットがありますが、デメリットがあるということを忘れてはなりません。企業説明会を行うデメリットとは何なのかをみていきましょう。
採用コストがかさむ
企業説明会など、採用活動を増やせば増やすほど採用コストがかさむのは避けて通ることはできません。
企業独自で行う企業説明会や、ハローワークでの説明会であればそこまでコストはかかりませんが、大規模な転職フェアとなると、1日に100万円の出展料が発生するということもざらにあります。
しっかりと戦略を練らなければ、無駄打ちとなってしまいますので、企業説明会を行う場合は費用対効果を見ながら実施の判断をするようにしてくださいね。
準備に手間がかかる
個別で行う場合は、プレゼンテーションを実施する従業員の選定、プレゼンテーション資料の作成、当日の段取りや開催告知などの準備が必要になります。
加えて転職フェアなどであれば、これにプラスしてパンフレット・パネルの作成や、会場の設営などの手間がかかってきます。
大手企業などで、大量採用を検討しているという場合であれば一度に多くの求職者を集めることができる企業説明会は有用ですが、中小企業である場合には、企業内の採用担当者の負荷や採用コストを天秤にかけ、実施の有無を決めることをおすすめします。
転職者向けの企業説明会を成功に導くポイント
転職者向けの企業説明会を行う場合、入念に準備を行っておくのが得策です。企業説明会を成功に導くポイントを4つご紹介します。
出展イベントはターゲットに合わせて選定する
転職フェアなど外部のイベントで企業説明会を行う場合には、ターゲットにあわせてイベントを選定する必要があるでしょう。
業界に制限のないイベントや、業界・職種に特化したイベント、女性向けのイベント、第二新卒向けのイベントなど、転職イベントにはたくさんの種類があります。
ですので、「主催が有名企業だから」というだけの理由で出展をするのは避けましょう。自社の求める人物像にアプローチができる転職イベントで、企業説明会を行うようにしてくださいね。
企業説明会の目的を明確にする
企業説明会の目的は、企業により異なります。企業認知を広めるため、とにかく応募に繋げるため、などがその一例です。
目的を定めずに企業説明会を実施してしまっては、思ったような成果は得られません。目的を明確にしたうえで、企業説明会の準備に取り掛かり、当日も目的を見失わずに行動を起こしていくことが大切です。
企業説明会と選考を切り分ける
まれに企業説明会を選考のように扱う企業もあるようですが、企業説明会は選考を切り分けて考えることをおすすめします。
もちろん、参加者の言動から人となりを見る指標にしていただくのは問題ありません。しかし、参加者は選考に進むかどうかを見定めるために企業説明会に参加したという方が多いはずです。
そんな中、採用担当者から「企業説明は終了したので、選考に移ります」などと話が続けば、求職者は混乱してしまいます。説明を聞いたうえで選考に進むことをやめたという求職者であれば、時間を奪われたことに対し憤りを覚え、悪評をSNSで広めないとも限りません。
採用スピードを上げるため、当日に選考も合わせて行いたいという企業があるのであれば、事前に「任意で次の選考を受けることができる」、「その場で選考に進まなくても、選考結果に影響は出ない」という旨の告知を行っておくようにしてくださいね。
WEBツールを有効活用する
新型コロナウイルスの影響が追い風となり、WEBミーティング・WEB面談・WEB商談を用いる企業が増えてきました。これは、企業のみならず求職者も同様です。
そのため、企業独自で説明会を行う場合には、WEBを利用するというのも一つの手です。企業からするとコストが最も少なく済むうえ、求職者も移動時間・移動費がかからないことで「WEB説明会であれば受けてみたいな」と思ってもらえるかも知れません。
WEB面接やオンライン説明会に興味のある採用担当者は、下記記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
採用担当者必見!WEB面接・オンライン面接を導入するメリットと面接のやり方を紹介!
ホテル・旅館などの宿泊業でも転職企業説明会は有効!
宿泊業を営む企業の中で、説明会を行っている企業はあまり多くはないようです。企業説明会が行われない背景は、求職者にあわせ土日祝日に開催を説明会を実施するハードルが高いためでしょう。
また、転職フェアなどの合同説明会であれば、他業界の企業と比較され、薄給のイメージを強めてしまうことも理由として挙げられるのではないでしょうか。
しかし、求職者からの「薄給激務」のイメージを払拭するためにも、企業説明会は有効です。
とある観光地では、自治体が主催で周辺ホテル・旅館のみの転職イベントが実施されたという事例もありますので、宿泊業者が企業説明会を行う場合は、宿泊業に特化したものや、個別の企業説明会を行うのがよいかも知れません。
転職の企業説明会のPRは「おもてなしHR」を使おう!
転職の企業説明会は、合同説明会と個別の企業説明会の2種類がありますが、求職者へ自社の魅力を伝える手段として、いずれも大変有効なものとなっています。
中途採用で、「企業説明会を行いたい!」と感じた採用担当者は、自社の採用人数・採用コスト・実施の目的などを鑑みて、どの企業説明会をするかを検討・決定してくださいね。
とは言え、企業説明会に頼り切った採用活動を行うのは少々危険な考えです。採用活動は、求人広告や人材紹介サービスと組み合わせて求人募集をかけることで、より効果が高まります。
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宿泊業の採用担当者の中で気になった方がいれば、ぜひお気軽に問い合わせてくださいね。