マナー・プロトコールとは、礼儀やエチケット、主に国の間の公式儀礼を呼びます。
海外からの観光客が増加傾向にある中で、ホテル・旅館業でもグローバル化に対応するため、マナー・プロトコールに関して知識のある人材が求められています。
今回はマナー・プロトコール検定について、級ごとの内容な合格率、資格取得方法やいかせる職種などを紹介します。
マナー・プロトコール検定とはどのような資格?
マナー・プロトコール検定は、特定非営利活動法人日本マナー・プロトコール協会が実施し、文部科学省が後援する検定です。
社会人として必須なマナーの他に、ビジネスや国際的なシーンにおいて必要とされる国旗の扱いや席次、宗教上の配慮といったプロトコール(国際儀礼)に関する知識と技能を認定します。
検定は3級から始まり、2級、準1級、1級と4段階にステップアップしていきます。主にホテルやブライダル関係などサービス業においては上位の階級が求められます。

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級別!マナー・プロトコール検定試験の内容と合格率
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マナー・プロトコール検定は、テーブルマナーやビジネスマナー、贈答や手紙など暮らしに関するマナーだけでなく、国旗の扱いや宗教上の配慮など国際儀礼に関する知識も求められる試験です。
級ごとの試験内容や、合格率などを見ていきましょう。なお、情報は2023年11月時点のものです。
3級
3級は基本的なマナーや社会常識を学びたい方を対象とした級で、誰でも受験可能です。
試験内容は150点満点の正誤問題で、110点以上獲得すれば合格です。
合格率は80%~90%と高く、きちんと学習すれば難なく合格できるのではないでしょうか。検定料は税込4,950円です。
2級
2級は社会人として必須のマナーを身につけたい方を対象とした級で、3級と同じく誰でも受験可能です。
試験内容は100点満点の選択・記述問題で合格ラインは66点以上の獲得とされています。
合格率は50%前後で難易度が上がると考えられるため、しっかり対策を講じる必要があるでしょう。検定料は税込6,600円です。
準1級
準一級はキャリアを高めたい方や、人を指導する立場の方を対象とした級です。受験するには、2級に合格していなければなりません。
試験内容は選択問題と論述問題で、それぞれ100点満点です。各問題で60点以上、合計130点以上の獲得が合格の基準とされています。
合格率は公開されていませんが、難易度は高いと考えたほうが良いでしょう。検定料は税込9,900円です。
1級
最上級の1級は、講師や人材の育成などで活躍している方を対象とした級です。
試験内容は個人面接による知識と技術の判断で、明確な合格ラインや合格率は非公開。受験料は税込2万2,000円です。
受験するには準1級に合格している必要があるため、受験料などの詳細は準1級の合格者へ個別に連絡が行くようです。
これまでの検定試験や、実務を通して培ってきた能力が見られるのではないでしょうか。
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マナー・プロトコール検定の資格取得方法
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マナー・プロトコール検定に向けての準備や申し込みから認定までの流れについて紹介します。
テストに向けての準備
試験への対策としては、公式の検定テキストや模擬問題などを使って独学で勉強します。他にも、通信講座を受講する方法があります。
また、マナー・プロトコール協会による検定対策講座が定期的に開講されており、より学習を深めることができます。自分に合った勉強方法を選ぶと良いでしょう。
資格取得までの流れ
マナー・プロトコール検定は年2回行われています。まずは、公式ホームページで日程や会場を確認しましょう。
受験申し込みは、インターネットまたは受験申込書を郵送する方法があります。
受験料の振込後、受験票が届きます。試験当日は受験票と筆記用具を持参し、所定の時刻までに会場へ行きましょう。
結果発表は、検定実施日から1カ月後の同日までに郵送で通知が届きます。また、合格者には認定証が授与されます。
マナー・プロトコール検定をいかせるホテル・旅館の仕事
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宿泊業界の仕事において、正しいマナーは必須です。また、海外からの観光客が増加する中で、異文化への理解や知識は今後ますます必要とされるでしょう。
ホテル・旅館業でマナー・プロトコール検定の資格をいかせる仕事にはどのようなものがあるのか紹介します。
フロントスタッフ
フロントはお客様が最初と最後に必ず立ち寄る場所であり、そこで働くフロントスタッフはチェックイン・チェックアウトの対応を行います。
マナー・プロトコール検定では、来客や電話応対、コミュニケーションスキルについても学べるので、自信をもって応対に臨めるでしょう。
また、国際儀礼も身につくので、海外からのお客様にも気後れすることなく、お迎えできそうです。
\資格をいかしてホテルで働く/
フロントスタッフの仕事を探すブライダルアテンダー(介添人)
ブライダルアテンダーは、結婚式当日に新郎新婦に付き添いサポートする仕事として重要な役割を担う職種です。
新郎新婦と密に関わり、人前に出るポジションでもあることから、接客マナーやフォーマルな立ち振る舞いが求められます。
結婚式や披露宴のマナーなどブライダルに関わる知識、海外からのお客様に対応できる国際的なマナーの知識もいかせます。
仲居・女将
仲居や女将は、旅館でお客様が快適に過ごせるよう細かい気配りが求められる仕事です。
コミュニケーション能力やマナーの基本知識の他、海外からのお客様に対しても異文化を正しく理解することで、失礼のない上質なおもてなしができるでしょう。
マナー・プロトコール検定では日本独自の文化や伝統についても知識を深められるので、日本のおもてなし文化の魅力を伝えられるでしょう。
\旅館でも資格はいかせる!/
旅館の仕事を探すコンシェルジュ・バトラーなど
コンシェルジュやバトラーは、ホテルに宿泊しているお客様が快適に過ごせるように働く、ホテルスタッフの中でも高いスキルが求められる専門職です。
お客様が求めていることを判断し、的確に行動へ移す力が必要なため、コミュニケーション能力や質の高い接客マナー、異文化に対する知識や技能がいかせるでしょう。
管理職
国賓やVIPなど特別なお客様が訪れた際、支配人やマネージャー、各部門の責任者は自らおもてなしを行う場合があります。
プロトコールの知識を身につけることで、相手に失礼のない上質なおもてなしを提供することができます。
また、外資系ホテルや国際的なホテルでは、海外の本社や支社とのやり取りにおいて、マナーやプロトコールの知識は大いに役立てられるでしょう。
出典:マナー・プロトコール検定(マナプロ)とは/マナー・プロトコール検定グローバル時代に通用するマナーをいかそう
宿泊業界において、お客様と関わる上でマナーは必須です。国際儀礼に関する知識を持っていることで、海外からのお客様に対しても気後れせずに質の高いサービスが提供できるでしょう。
マナー・プロトコール検定にチャレンジし、自信をアップさせてはいかがでしょうか。なお、資格をいかせる仕事を探す際には、おもてなしHRが力になります。
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