ホテルの廃業・閉館による失業で困ったら公的支援や転職サポートを活用!

勤務先の廃業によって職を失った時、どう動けば良いのでしょうか。どんな職業でも失業のリスクはありますが、現在ホテルの廃業・閉館が相次いで従業員の失業が急激に増加しています。失業中の支援制度や、再就職について考えてみましょう。

目次

    勤務先のホテルが廃業・閉館したら

    窮地

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    2020年5月現在、新型コロナウィルスの世界的な流行により、やむなく廃業・閉館となるホテルが急増しています。廃業・閉館には至っていなくとも、今年はゴールデンウィークの売り上げや、オリンピック特需が無くなり、窮地に立たたされているホテルの数ははかり知れません。

     

    もしも自分の勤務先のホテルが廃業・閉館し、失業することになったらどうするべきでしょうか。まずは当面の生活のことを考えなければなりません。次の項目から、失業手当や公的な支援の制度を解説します。

     

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    勤務先ホテルの廃業・閉館したらまず失業手当受給の手続きを

    失業手当

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    会社都合の失業による失業手当の受給はスピーディ

    失業中、頼りになるのは雇用保険の受給です。自己都合での退職の場合は、手続きから7日間の待期期間を経た後、さらに3か月間待たなければ受給開始となりません。また、通算で12か月以上勤務していることが受給資格の条件のひとつです。

     

    一方、ホテルの廃業・閉館による失業は会社都合です。会社都合の場合は手続きから7日間の待機期間の後、すぐに所月分の受給が始まります。受給資格の条件についても、通算で6ヵ月以上の勤務に緩和されています。

     

    受給できる金額は一日当たり6000円~8000円程度を上限とし、直近6ヵ月の額面のうち50%から80%です。上限金額や割合は、給付率は年齢や賃金日額に応じて変動します。

     

    受給開始の手続きはハローワークで

    失業手当を受給するには、管轄のハローワークでの手続きが必要です。そう難しい手続きではありませんが、いざという時のために把握しておきましょう。

     

    まずは、企業から「離職証明書」と呼ばれる、離職理由などが記載された書類が発行され、内容の確認が求められます。内容をしっかりと確認し、誤りが無ければ記名捺印・サインをしましょう。そして、退職日の翌日~10日以内に、企業が管轄のハローワークへ、記名捺印・サイン済みの離職証明書と添付書類が提出します。

     

    ハローワークでそれらの内容を確認した後、「雇用保険被保険者離職票」と呼ばれる書類が企業に届き、企業から離職者へと送付されます。この雇用保険被保険者離職票が、雇用保険の受給手続きに必要になりますので、紛失に注意してくださいね。

     

    雇用保険被保険者離職票が手元に届き次第、以下の物を持って管轄のハローワークの担当窓口に行きましょう。

     

    • ・雇用保険被保険者離職票
    • ・印鑑
    • ・本人確認書類
    • ・縦3cm×横2.5cmの証明写真2枚
    • ・マイナンバーカードなど個人番号の分るもの
    • ・銀行通帳やキャッシュカードなど離職者本人名義の口座情報が分かるもの

     

    窓口で書類の確認等を終えた後、失業手当を受給するための説明会があります。それに参加すると「失業認定申告書」と「雇用保険受給資格者証」が交付されるので受け取ってその日は終了となります。

     

    また、失業手当は再就職活動を助けることが目的の制度です。そのため、受給期間中は真面目に再就職活動に励まなければなりません。4週間に一度のタイミングでハローワークに赴き、進捗状況の報告が必要です。

     

    以上の流れで、失業手当の受給ができます。受給できる最長期間は以下の通り、雇用保険の受給期間によって異なります。

     

    • ・10年未満→最長90日間
    • ・10年以上20年未満→最長120日間
    • ・20年以上→最長150日間

     

    参照:失業保険の受給について/ハローワークインターネットサービス

     

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    勤務先ホテルの廃業・閉館で困ったら失業手当以外の支援制度も活用しよう

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    失業手当の受給資格が無い方や、家族が多いなどの事情で失業手当だけでは生活が立ち行かないという人も少なからず居ますよね。失業中の支援制度は、他にも様々なものがあります。

     

    まずは、新型コロナウィルスによる困窮への対策として支給される、一律10万円の特別給付金があります。自治体によって受付・支給開始のタイミングが異なりますので、各自治体のホームページなどで詳細を確認しましょう。

     

    また、税金・保険料・年金等の納付猶予の制度や、勤務先倒産による未払い賃金が発生している場合の立替払い制度などもあります。雇用保険の受給ができない人には無料の職業訓練があり、一定の条件を満たせば「職業訓練受講給付金」を受給することもできます。

     

    生活に困窮したら、ひとりで悩まず行政に相談してみてください。何か手立てが見つかる可能性があります。

     

    参照:公的な支援制度について/厚生労働省「社会福祉・雇用・労働に関する情報一覧(新型コロナウイルス感染症)」

     

    勤務先ホテルの廃業・閉館後の再就職

    ホテルの仕事

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    失業手当は受給できる期間が限られているので、期限内の再就職が望ましいところです。

     

    ホテル業界の仕事が好きであれば、再度、ホテルへの入社を考えてみてはいかがでしょうか。廃業・閉館を経験した上でまたホテル?と思う人はもちろん居るでしょう。しかし、厳しい状況の中でも新規オープンするホテルや、国内のビジネス需要を掴んで奮闘しているホテルも存在します。

     

    廃業・閉館は不運なことですが、自己都合による退職ではないため経歴の傷になりにくいメリットがあります。また、ホテル業界の中途採用においては経験者は歓迎され、やっぱりホテルで働きたい!という意欲が買われ、早い段階で再就職が決まる可能性もあります。

     

    ホテル業界への再就職には、転職支援サービスの「おもてなしHR」がおすすめです。ホテル業界に特化した求人情報が豊富にあるだけでなく、専任の転職アドバイザーが仕事探しをしっかりサポートします。サービスに無料登録すれば、非公開求人の閲覧も可能です。

     

    ホテルの廃業・閉館によるピンチには各種支援サービスを活用しよう

    採用

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    勤務先ホテルの廃業・閉館による失業は、とてもショックなことです。愛着のある職場が無くなり、生活費のめども立たないともなれば、何も手につかなくあっても無理はありません。

     

    しかしながら、公的機関による金銭的な支援もあれば、おもてなしHRの転職支援サービスもあります。失業の現実に直面すると、絶望的な気持ちに陥りがちですが支援を最大限に活用し、新たなスタートが切れるよう、活動を起こしましょう。おもてなしHRの専任スタッフが応援します。

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