アドベンチャーツーリズムの市場規模は70兆円以上!
欧米・アジア圏の富裕層が特に好むアドベンチャーツーリズムの市場規模は、世界で約72兆円と言われています。
1週間以上の長期滞在が多く、アクティビティの料金に加えて滞在中の宿泊費や食費、遠方を訪れる際の交通費、アウトドア用品の購入といったことで、経済の循環が生まれているのです。
また、アドベンチャーツーリズムを受け入れる地域は、交通インフラや道路の整備といった事業を推進するため、公共事業にも利益をもたらしていると言えるでしょう。
さらに、アドベンチャーツーリズムの旅行者は「地域に根ざした事業者を活用しよう」という意識が高い傾向が見られます。旅行者が使うお金のうち、地域にもたらされる消費額はクルーズなどの団体旅行に比べて約4.6倍にものぼります。
アドベンチャーツーリズムは、地域に大きな利益をもたらす可能性があるのですね。
参考:
アドベンチャーツーリズムの市場規模について/北海道ホームページ
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
アドベンチャーツーリズムは市場規模の拡大が期待されている!
アドベンチャーツーリズムは、今後さらなる盛り上がりが期待されています。市場の拡大が見込まれる要因を見てみましょう。
消費者
近年、消費者の旅行に対する意識は大きく変化しています。これまでは旅行と言えば、旅行会社を通してツアーに申し込んだり、社員旅行に参加したりといったことが中心で、有名観光地を見て回ることがメインイベントでした。
しかし、最近ではひとりひとりの趣味趣向に合わせた個人旅行の人気が高まり「体験すること」に価値があると考えられるようになりました。また、自然回帰やエコへの取り組みを、強く意識する消費者が増加していると言われています。
アドベンチャーツーリズムは、自然体験や地域の文化に触れることを目的とした旅行です。アドベンチャーツーリズムに対する消費者の関心は、今後ますます高まるのではないでしょうか。
事業者
観光・旅行の関連事業者も、アドベンチャーツーリズムの展開に乗り出しています。
アドベンチャーツーリズムを推進するための国際的な業界団体では、定期的に国際規模の商談会やワールドサミットを開催。アドベンチャーツーリズムを専門とした旅行会社やメディアが集まり、活発な意見交換などがされています。
国内の地域や事業者は日本政府観光局と連携を取り、魅力をアピールしているとのこと。アドベンチャーツーリズムのメインターゲットである海外の富裕層に響くアピールができれば、日本観光事業者は大きな利益を得られる可能性があります。
行政
先述の通り、日本政府観光局もアドベンチャーツーリズムの推進に尽力しています。また、世界各国の政府も自国のアドベンチャーツーリズムを活性化させようという動きが見られます。
アドベンチャーツーリズムは今、国際的なトレンドになりつつあると言えるでしょう。地球で暮らす人々の共通認識として浸透すれば、日本国内のアドベンチャーツーリズムもより一層盛り上がるのではないでしょうか。
なお、以下の記事ではアドベンチャーツーリズムの概要について詳しく解説しています。ぜひご参照ください。
参考:アドベンチャーツーリズムへの取り組みについて/観光庁資料
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
宿泊業界の尽力でアドベンチャーツーリズムの市場規模を広げよう!
アドベンチャーツーリズムは地域・行政・観光に携わるすべての事業者の取り組みによって成り立つもの。宿泊業界の尽力も必要不可欠です。自社の利益にとどまらず、地域・業界全体が活性化するように、アドベンチャーツーリズムを盛り上げましょう。
なお、宿泊業の仕事を探している方は、おもてなしHRにご相談ください!