ホテルでのフロントスタッフなど、英語での接客の必要に迫られる場面もあるのではないでしょうか。海外のお客様が増えてきたため、英語のスキルを身に付けたいと思っている人も多いかもしれません。今回は、ホテルでの接客に使える基本的な英語フレーズについて、電話応対時やフロント業務、館内の案内の際など場面ごとにご紹介します。
予約受付など電話応対で使える英語フレーズ
海外のお客様からのホテルへの予約のご連絡など、電話応対時に使える英語フレーズについてご紹介します。
電話応答時の英語フレーズ
電話をとって、まず一言目に使える英語フレーズをご紹介します。
Good afternoon, 〇〇 Hotel. How may I help you?
(こんにちは、〇〇ホテルです。ご用件をお伺いします)
ほかにも、ホテルや旅館の名前を言う前に、下記のような英語で応対してもよいでしょう。
Thank you for calling.
(お電話ありがとうございます)
最初から英語で応対するケースは少ないかもしれませんが、まずこちらから英語で話すことで、海外のお客様に安心感を与えることができます。覚えておいて損はないフレーズでしょう。
予約受付時の英語フレーズ
海外のお客様から、ホテルへの予約の電話をいただいたときに使える英語フレーズについてご紹介します。
「予約」は英語で「reservation」、「予約する」は「make a reservation」と表現します。ホテルなどの予約を希望されるお客様は、次のように予約を取りたい旨をおっしゃるでしょう。
I’d like to make a reservation.
(予約をお願いいします)
このように言われたら、「Certainly. 」(もちろんです)などと応えて、ご要望の確認に進みましょう。また、「reservation」以外に、「book (a room)」なども「予約」の意味で使います。
お客様情報の確認時の英語フレーズ
海外のお客様から、予約の確認や日時の変更を希望する電話をホテルにいただいた際に使える英語フレーズをご紹介します。
Could I have your name and phone number?
(お名前とお電話番号を教えていただけますでしょうか?)
「Could I ~?」の表現は、「Can I~?」の言い方をより丁寧にした英語表現で、ホテルや旅館などの接客の仕事でさまざまに応用できるフレーズです。
ほかにも、「May I~?」も同様の意味で使われる、汎用性の高い英語フレーズなので覚えておくとよいでしょう。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
ホテルや旅館のフロントスタッフが使える英語フレーズ
metamorworks / stock.adobe.com
ホテルや旅館のフロントで、接客などの業務にあたる際に活かせる英語フレーズをご紹介します。
チェックイン時の英語フレーズ
ホテルや旅館に訪れたお客様を接客する際には以下のような英語フレーズが使えます。
Do you have a reservation?
(ご予約はされていますか?)
先ほどの電話応対時の英語フレーズでもご紹介した「reservation」を使った英語表現です。お客様の予約内容を確認したい場合は、以下のように尋ねます。
May I have your name?
(お名前を教えていただけますか?)
また、ホテルや旅館の利用にあたって、規定の用紙に連絡先などの必要事項を記入してもらう場合もあるかもしれません。そのようなときは以下のような英語フレーズでお伝えできるでしょう。
Could you fill in this form?
(こちらの用紙にご記入ください)
「Could you~?」は、「Can you~?」のより丁寧な英語表現であり、お客様に何かしてほしい場合などに使えるフレーズです。
チェックアウト時の英語フレーズ
チェックアウトの会計時に使える英語表現をご紹介します。
Here is your bill.
(こちらがお支払額です)
「bill」という単語は、一般的に「お会計」という意味で使われるほか、さまざまな料金に対する請求書を表す言葉としても用いられます。
How would you like to pay?
(どのようにお支払いしますか?)
クレジットカードは、英語でもそのまま「credit card」と言い、現金は「cash」などと言います。
お見送り時の英語フレーズ
お客様を見送るときに使える英語表現をご紹介します。
We look forward to seeing you again.
(また是非お越しください)
ほかにも、「We look forward to welcoming you back.」なども同じような意味で使えます。またお越しいただきたい思いを英語で伝え、お見送り時にお客様の笑顔が見られるとよいですね。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
ホテルや旅館での館内のご案内に使える英語フレーズ
wheeljack / stock.adobe.com
ホテルや旅館など、館内のご案内に使える英語フレーズをご紹介します。
部屋の案内時の英語フレーズ
部屋の番号をお伝えする際は、以下のような英語フレーズが使えます。
Your room number is 〇〇.
(あなたの部屋番号は〇〇です)
直接部屋までご案内する際には、以下のように英語で伝えるとよいでしょう。
This way, please.
(ご案内します)
ほかにも、「Follow me, please. 」や「If you could follow me, please.」なども、同じような意味でご案内時に使うことができます。
ホテルなどの館内の案内時の英語フレーズ
お客様を部屋へ直接ご案内しない場合には、以下のような英語フレーズを覚えておくと使えるかもしれません。
The elevator is on the left.
(エレベーターは左手にございます)
海外のお客様に館内の案内などをする際、方向を示す単語を覚えておくと言い回しの表現が広がるかもしれません。
英語フレーズを覚えて接客に活かそう
ホテルや旅館で働く中で、海外のお客様と接する機会は年々増加しています。
そのような場面で簡単な英語フレーズを使えると、スムーズにコミュニケーションが取れるだけでなく、お客様の不安や緊張をやわらげることにもつながります。
たとえば、チェックイン時の案内や館内設備の説明など、よく使う英語表現を覚えておけば、接客に対する自信もグッと高まるでしょう。
言葉が通じる安心感は、お客様の満足度を大きく左右するポイントでもあります。
最初から完璧な英語を目指す必要はありません。まずは基本的なフレーズから少しずつ覚えて、現場で実践してみることが、語学力アップへの第一歩です。