温泉津温泉とは
温泉津温泉は、日本の歴史上で最大の銀山の近くにあるため、街並みは石州瓦で作られた建物が非常に多くなっています。また、世界遺産を擁すだけでなく、発見から1300年ほどの歴史を持ち、泉質では最高評価を持つ温泉地でもあります。そのため、世界遺産だけでなく温泉を目当てに通う方も多くいる状況です。ここでは、温泉津温泉の概要やアクセス、歴史などについてみていきましょう。
温泉津温泉の概要とアクセス
温泉津の地名は、「温泉のある港」という意味です。温泉津は、銀山からとれた銀の輸出を戦国から江戸時代にかけて行っており、温泉地そのものと銀山は切っても切り離せない関係だといえます。開湯からは1300年ほどの歴史を誇り、銀山は2007年に世界遺産として認められました。そのため、温泉津の街並みは大正時代を彷彿とさせる建物がとても多い状況にあります。
温泉津温泉へのアクセスは、都心の空港から近くの空港までは1時間20分。関西からは1時間5分。福岡からだと1時間15分となっています。
温泉津温泉の歴史と現状
温泉津温泉の歴史の始まりは定かな年代はありません。1300年ほどの歴史を持っており、タヌキが湯呑みをしている様子を旅の僧侶が発見したところから、温泉としての歴史がスタートしたと伝えられています。
また、地震によって湧き出た湯が泉質評価でオール5の評価を得ており、その泉質と風情のある建物が多くの人々の心に響くといえるでしょう。重要伝統的建造物群保存地区であるため、昔ながらの建物が多く、新しい建物を作るとしても街並みから外れたものは建設できません。モダンな雰囲気のあふれる温泉地です。
1961年に入り伊豆急行が通るようになってから注目を浴びるようになり、今では年間で89万人ほどの観光客が温泉津に訪れます。
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温泉津温泉の泉質と温泉街・観光資源について
ここでは、温泉津温泉の泉質や周辺の観光地についてみていきましょう。
温泉津温泉の湯量と泉質について
湯量は非常に多く、源泉の数は2湯。源泉の温度は46℃と49℃。泉質はナトリウム・カルシウム一塩化物温泉となっており、慢性関節・慢性筋肉リウマチ・生活習慣病、打ち身に対して効能があります。
参照:温泉津観光案内
温泉津温泉の温泉街や周辺観光地について
温泉津温泉には、世界遺産となっている銀山が近くにあるだけでなく、泉質の評価が非常に高いため、毎年数十万人の観光客が訪れます。
また、温泉施設を拠点として、焼き物が行える施設も近くにあるため、陶器づくりにチャレンジすることもできます。20mと30mの巨大な煙突も見物です。
銀山は1923年に閉山となったものの、1969年には国指定史跡となり、2007年に世界遺産となっています。また、銀山は全長で3.5kmほどの長さがあることから、レンタルの自転車などを借りての散策がおすすめです。ツアーやガイドなども定期的に開催しているため、自分の好みに合わせた楽しみ方を選択しましょう。
温泉津温泉の街中には庄屋屋敷やお寺なども多く、中には宿泊できるお寺もあります。天井一面に描かれた曼荼羅を見ながら就寝するのも一興ですね。加えて、このお寺は山の上にあるため、夜になれば町の景色を一望することができます。
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温泉津温泉にあるホテルや旅館での働き方と暮らし
ここでは、温泉津温泉のホテルや旅館での働き方や暮らしについて焦点を当てていきます。
温泉津温泉の旅館やホテルで働く
温泉津温泉には、レトロな雰囲気の温泉が数多くあります。そのため、温泉津温泉で働く場合には、旅館業務全般、接客・配膳、施設管理スタッフなどの業務を選択することが可能です。
旅館業務全般では、特に年代を制限せず幅広く人を受け入れています。業務内容は、お客様のお出迎え、客室への案内・客室内サービス、お部屋の清掃などを含みます。未経験からスタートした場合であっても、自分のスキルを底上げしながら、理想のライフスタイルを実現できるでしょう。
旅館業務全般はフロントや配膳などお客様に関わりながら自分を成長させることのできる業務です。そして、先輩からのサポートを受けながらスキルを上げて自分の理想のライフスタイルを築いていきましょう。
温泉津温泉の暮らし
温泉津温泉は大田市に属しています。大田市は3万人ほどの人口を擁している町で、出雲市とともに島根県の代表的な市の1つといえます。
大田市の観光名所は、温泉津温泉と銀山が特に有名で、市の年間の観光客は50万人。世界遺産と国立公園があるだけでなく、大手商業施設や病院なども多数存在しており、移住する場合であっても苦労することは少ないでしょう。
そして、町として「つながろう大田・つなげよう未来へ!」を目標として掲げています。
移住の施策も多数行っている状況です。新築・中古住宅の取得費用の20%(上限20万円)を市としてサポートし、18歳以下の子供が1人につき3万円加算、世帯主が45歳未満であれば5万円まで加算します。
また、市の特産品である石州瓦を個人の家の一部などに使用する場合、4万円から資金を提供しています。その他にも就業支援や子供が入園する際の金額の軽減、行政としての一時預かりサービスを展開するなど暮らしやすい環境を整えているといえるでしょう。
レトロな雰囲気と世界遺産を楽しめる温泉津温泉
温泉津温泉は世界遺産と連なる温泉街というだけでなく、自分の望む形で働くことが可能です。また、温泉津温泉がある大田市も、各種支援制度を用意しており、移住しやすい環境が整えられています。
温泉津は、近くの空港を利用すれば、関東・関西・九州からアクセスしやすい位置にあります。そのため、古き良き旅館の幅広い仕事に関わりながら自分のスキルを底上げし、理想の働き方を温泉津で追及してみるのもいいかもしれませんね。