移住体験で現地の魅力を知ろう!体験するメリットと自治体の取り組み

本格的な移住を始める前に、実際に住んだときのイメージを持ちたいですよね。そこで、自治体で取り組んでいる移住体験をしてみてはいかがでしょうか?移住体験をすることで、地方の魅力に気付き、移り住むことに前向きになれるかもしれません。当記事では、移住体験の種類とメリットなどを詳しくご紹介します。ぜひ、参考にしてくださいね。

目次

    移住体験の種類とは?

    体験活動をする家族

    iStock.com/kate_sept2004

     

    移住体験には、さまざまな種類があります。
    自分の目的に合わせて移住先のことを知ることができるので、まずは移住体験の種類について見ていきましょう。

     

    お試し移住体験

    お試し移住体験とは、移住を検討している場所で短期間生活できることです。
    実際に生活することで、移住後の暮らしをイメージできる利点がありますね。

     

    お試し移住の料金は良心的な設定をする自治体もあれば、無料で対応してくれることも。
    ただ、あくまで生活することをメインにしているため、自分から行動を起こして体験活動に参加する必要があるでしょう。

     

    職業体験

    職業体験とは、自治体で用意している体験活動を指定された期間内で経験することができるものです。
    「農業に興味があるけど、どんな仕事をするのか想像できない」という方は、職業体験することで理解が深まりますね。

     

    さらに、移り住む前に経験しておくと、移住後の仕事に結びついて生活に困ることはないかもしれませんよ。

     

    オーダーメイド型体験

    オーダーメイド型体験は、自分の知りたいことをメインにした内容で体験できることです。

     

    まず、移住を考えている自治体とコンタクトを取り、体験したい内容を伝えます。
    その後、話し合いを重ねて一緒に独自のスケジュールを組んでいくようです。
    体験当日は、自治体関係者の方が案内してくれるなどプラン内容によってさまざま。

    興味のあることや移住前に知りたいことが決まっている方には、ピッタリですね。

     

    パッケージ型体験

    パッケージ型体験とは、すでに移住先の見どころや体験内容が決まっているものです。
    移住先のことを余すことなくすべて知ることができるので、判断材料を多くそろえたい方に向いていますね。

     

    主な内容は、空き家視察や周辺観光・施設の案内、地域住民との交流など。
    一部の自治体では、個別相談会や希望場所の視察も対応してくれますよ。

     

    移住前に体験するメリットとは?

    体験活動をする人

    iStock.com/Yagi-Studio

     

    移住前に体験プランに参加することで、移住後に後悔することが少なくなるでしょう。
    ここでは、体験活動のメリットを詳しくご紹介します。

     

    移住したときのミスマッチを防げる

    体験活動のメリットは、移住前後の理想と現実のギャップを感じにくいことです。

    事前にお試し移住などを体験しておくと、周辺環境に詳しくなり、移住後の生活を容易に想像できますね。

     

    もし、何も体験せず漠然としたイメージだけで引っ越すと、近所に食料品店がないなど困ることが起こるかも。

    移住後にこんなはずではなかったと後悔しないためにも、短期間だけ滞在することが大事ですね。

     

    複数の地域で体験することで移住先を絞れる

    複数の候補地で迷っていても、移住体験を活用できます。
    候補にしている自治体の体験内容を確認して、最終的な判断材料を準備しましょう。

     

    ただ、複数の地域で体験するときは滞在期間を考慮しつつ、効率的な日程を立ててくださいね。
    自治体によっては、同じエリアでの体験は1回のみや体験活動の期限を定めている場合も。
    移住体験を複数申し込む場合は、不明点などを自治体に確認しておくと安心ですね。

     

    移住後は仕事などのサポートを受けられる

    職業体験などを受けておくと、移住後の仕事をサポートしてくれるようです。
    特に、地方では農業を引き継ぐ人材が不足しているため、農家の仕事を斡旋してくれることも。

     

    また、仕事だけではなく、空き家情報の共有や移住費サポートをする自治体も多くあります。
    ただ、移住先で自治体のサポートを受けるためには、条件を提示している場合も。
    移住体験の際、個別に相談したときに確認できるとベストですね。

    移住体験に取り組む自治体の支援制度

    地方の風景

    iStock.com/wataru-aoki

     

    ここでは、移住体験を実施している自治体の支援内容を解説します。
    この記事をきっかけに、地方の魅力を知る機会にしてくださいね。

     

    【秋田県由利本荘市】移住就農体験

    秋田県由利本荘市では、移住就農体験をおこなっています。
    移住就農体験を実施する背景には、農家の担い手の育成・確保、農家の高齢化などがあるようです。

     

    体験活動には由利本荘市管内の農家紹介も含まれ、参加すると秋田県内までの交通費を助成してくれます。
    以下に参加条件や体験内容を挙げていますが、詳細は由利本荘市役所に確認してくださいね。

    • ・参加対象

    ①県外在住で農家を職業としたい方 ②農業ができる健康状態にある方

    ③申し込み時点で満50歳未満の方

     

    • ・期間:原則2泊3日
    • ・宿泊先:市が指定する宿泊施設を利用
    • ・体験内容:市内の農家を訪問し、農業などの一部を体験。

    参考:秋田県由利本荘市/移住就農体験について

     

    【福岡県みやま市】お試し訪問補助金

    福岡県みやま市では、お試し訪問補助金を用意しています。
    みやま市は、人口減少に歯止めが効かず市域全体が過疎地の指定に。

     

    そこで、みやま市は人口増加につなげるために、移住体験者が住んでいる距離で算出した補助額を支給しています。
    また、事前に打合せした内容で市内を案内したり、体験プログラムに参加したりもできますよ。
    ただし、体験料などは自己負担になるので注意してくださいね。

     

    以下に参加条件や体験内容を挙げています。
    まずは、市内の案内コースについて話し合ってみましょう。

    • ・参加対象

    ①事前に移住の相談をした方  ②市内から200km以上離れている地域の方

    ③移住の準備活動をしている方 ④成人およびその同居家族

     

    • ・期間:2泊3日
    • ・宿泊先:市内の宿泊施設

    参考:福岡県みやま市/みやま市へ移住をお考えの方への支援(みやま市お試し訪問補助金)

     

    移住体験の魅力を理解してイメージを膨らませよう!

    地方の風景

    iStock.com/kokoroyuki

     

    移住体験は、お試し移住や職業体験など自分の好きな方法で地方の魅力を知ることができます。
    体験するメリットは、移住後のミスマッチを防ぎ、複数の候補地から適切に選べること。

     

    さらに、体験活動で地域住民とコミュニケーションを図ることで、移住後の相談もできて心強いですね。

    移住先で受けられる自治体の支援内容をしっかり確認し、移り住む前から生活イメージを膨らませましょう!

     

    なお、宿泊業界で働くことに興味があり、移住すると同時に就職や転職をしようとお考えの方は、当社サービス「おもてなしHR」をご活用ください。

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