面接で求職者の本質を見抜く質問とは?

面接官は求職者の本質を見抜き、優秀な人材を採用することが仕事です。ホテル・旅館の採用担当のなかでは、自社に合った人材を採用したと思いきや、どうしても離職率が下がらないと頭を悩ませる方もいますよね。できれば、面接の段階で求職者の本質を見極めたいところです。求職者の特徴も踏まえて、面接で求職者の本質を見抜く質問をご紹介します。

目次

    優秀な人材を採用するには面接で的確な質問が必要不可欠!

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    面接では限られた時間のなかで、いかに応募者の本質にせまることができるかがキーポイントとなります。

     

    本質を見落としてしまうと求職者のスキルが高くとも、自社の社風に合わなければ入社後にミスマッチを起こしてしまう原因にもなるのです。このままでは、高い離職率に悩むホテル・旅館のお悩みは解決されません。

     

    また、面接での質問には面接官としての腕も試されます。短時間だからこそ、効率よく的確な質問をして採用するかどうか判断しなければなりません。

     

    自社に合った人材が長く働いてくれるよう、求職者がどのような人物か、何を重視するかなど、評価基準を設けたうえで質問をしましょう。

    求職者のパターン別で重視すべき質問は違う

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    求職者のパターンによっても見極めるべき本質の優先順位は異なるので、重視する質問も変えていかなければなりません。それぞれ求めるスキルや人柄、特徴などを整理しなければ、いずれ歪みが生じます。

     

    たとえば、新卒と中途採用では、当然ながら社会人経験の差があります。持っているスキルにも違いが見られるので、重要視するポイントをずらす必要があるのです。

     

    さらに、ホテル・旅館業界では外国人を積極的に採用する動きがあります。外国人を面接するときは文化背景を理解しながら、質問をするように心がけましょう。

     

    求職者のパターン別で重視すべき質問を確認してくださいね。

     

    面接で本質を見抜く質問:新卒の場合

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    まずは新卒向けの質問について確認していきましょう。

     

    新卒採用は「フレッシュさ」がポイントとなります。ビジネスマナーなどについては経験不足ではあるものの、新たなアイデアや柔軟な発想が生まれる可能性があるのです。

     

    ですので、企業が将来に向けて、企業がビジョンや目標を達成するために必要な人材を採用するべきでしょう。特に新卒採用では、熱意があることに加えて上司からのアドバイスを聞き入れる素直さを持ち、成長が見込めることを重視しましょう。

     

    今後、会社の将来を担うかもしれない人材にするべき質問を紹介します。

     

    人間性を見抜く質問

     

    応募者の本質を知るには、はじめに内面を知る必要があります。できるかぎり、マニュアル回答ができるものは避けたほうが良いでしょう。

     

    以下3つの質問を織り交ぜると、人間性を見抜きやすくなります。

     

    (1)長所と短所を教えてください

    (2)周囲からどんなひとだと思われていますか?

    (3)どんなことが好きですか?

     

    しっかりと長所・短所を自分で把握するだけでなく、周囲から見られている自分を客観的な視線で捉えられていれば、誠実な人だと分かります。

     

    また、(3)のような抽象的な質問は、求職者にとって模範解をすることが困難です。そのため、あえて(3)を聞くことで回答の幅が増えるので、応募者の地頭の良さを図ることができます。

     

    自社とマッチするか確認する質問

     

    世間一般から見て優秀な人材だとしても、自社の社風などに合う人材かどうかは分かりませんよね。自社の価値観に合うかどうか、質問で見極めましょう。

     

    (1)どのような環境下で働きたいですか?

    (2)弊社の魅力はなんですか?

    (3)苦手な上司や同僚と意見が対立した場合、どのように対処しますか?

     

    会社の労働環境について確認するだけでなく、(3)の質問でチームワークの図り方をチェックすることも重要です。人間関係が応募者の仕事のパフォーマンスに、どのように影響するのかもチェックしておきましょう。

     

    ワークライフバランスの価値観を確認する質問

     

    仕事に対する考え方を見極めるには必要な質問事項となります。

     

    (1)あなたの5年後、10年後の将来像を教えてください

    (2)入社後の理想の働き方を教えてください

     

    以上の質問では、応募者が仕事を業務内容だけでなく、自分の生活の一部だと考えてキャリアアップやスキルアップをしようとしているかを見極めることを意識しましょう。

     

    面接で本質を見抜く質問:中途採用の場合

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    中途採用では、ある程度、能力やビジネスマナーが身についているので即戦力となる人材を迎えられます。

     

    ですので、前職の経験を活かし即戦力になるだけでなく、自社のやり方にも柔軟に対応できることを重視して面接を行わなければなりません。

     

    中途採用で求職者の本質を見極めるための質問を見ていきましょう。

     

    身に付けたスキルを確認する質問

     

    即戦力として自社に迎えるためには、スキルや経験をチェックする必要があります。スキルや経験といってもレベルは人それぞれですので、以下の質問から求職者の本質を見極めましょう。

     

    (1)前職での経験と身に付けたスキルを教えてください

    (2)前職で成果を出したことはなんですか?また、どのように成果をだしたのか教えてください

    (3)ご自身の成長を実感した瞬間はありましたか?また、それはどんな時でしたか?

     

    (1)と(2)の質問で、履歴書や職務経歴書に記載されている内容の事実確認を行いましょう。また、応募書類では記載されていないような経験を見極めたい場合は(3)のような質問で、求職者のより深い本質にせまってみることも良いかもしれません。

     

    転職理由を確認する質問

     

    中途採用時には、必ず転職理由を確認してください。

     

    (1)転職理由を教えてください

    (2)退職を考えるようになったきっかけはなんですか?

    (3)退職後にブランクがありますね。なぜですか?

     

    退職理由に関する質問には、求職者は必ず回答を用意しています。面接官は本質を浮かび上がらせるために、そこからさらに深掘りすることが求められます。

     

    転職・退職理由を会社や他人のせいにしている場合や、やりたい仕事が定まっていないような場合は細心の注意を払いましょう。

     

    すぐに退職しないことを見抜く質問

     

    中途採用の場合、多くは退職経験があります。自社への入社が決まっても、過去と同じような理由で退職するかもしれません。ですので、まずは転職回数を確認しましょう。

     

    (1)これまでに経験した辛いことはどのようなことでしたか?

    (2)これまでに一番苦労した経験はなんですか?同じことを起こさないためにどのような対策をしましたか?

     

    過去の辛い経験や苦労した経験が、しっかりと本人の資源となっているのかをチェックしてください。

     

    「大変だった」だけで終わっているようであれば、まだ自社で苦しい環境に陥った時に退職する可能性が高いでしょう。起こった出来事よりも、その出来事に対して「どのように対応したか」ということがポイントです。

     

    面接で本質を見抜く質問:外国人採用の場合

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    とりわけホテル・旅館業界では、外国人採用の動きが高まっていると言えます。外国人採用において、求職者の本質を見抜く質問を確認しましょう。

     

    (1)日本で働くことを決めたのはなぜですか?

    (2)日本で働くことをご家族は賛成されていますか?

    (3)母国に戻る予定はありますか?

    (4)食べられない食材はありますか?

     

    外国人へ面接する際に気を付けたいポイントは、「日本で働くことを家族が了承・理解しているかどうか」です。家族の了承や理解を得られないまま採用を進めた結果、入社直前で辞退されてしまうケースもあるようですので、注意しましょう。

     

    また、食事についても確認が必要です。入社後に社員寮などに入寮する場合、企業側が食材の制限への対応ができないことから、ミスマッチが生じ入社辞退ということも考えられます。

     

    細部まで気を配りながら面接を進めましょう。

     

    面接でホテル・旅館に向いているか確認する質問

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    ホテル・旅館などのサービス業となると、宿泊客のクレーム対応をしなければならない場面がいつか必ず訪れます。ホテル・旅館としては冷静に対処してくれるような人材を見極めておきたいですよね。

     

    求職者のストレス耐性を見極めるために、あえて圧迫面接を行うホテル・旅館もあるようです。しかし、圧迫面接は、面接後に求職者がSNSなどで書き込むことで悪評が出回り、最悪の場合はホテル・旅館の経営を悪化させるリスクを伴います。

     

    圧迫面接をせずとも、求職者のストレス耐性を見極める質問がありますので、ご紹介します。

     

    (1)クレーマーのような、トラブルになりやすいお客様をどう思いますか?

    (2)困難な問題に直面したとき、どのように対応していますか?

    (3)ストレスを感じるのはどのようなときですか?

     

    (1)に関しては、「そういう意見を持つお客様もいる」という考えを持つことができる人は、他人の勝手な指示に対してストレス耐性があります。難しい相手と接するときに感じるストレスをどのように回避するかを見極めることがポイントです。

     

    特に、(3)の質問にはっきりと答えられる求職者は、うまくストレスを避けてコントロールする方法を心得ているでしょう。加えて(2)のように、自分なりにストレスの対処法を構築している応募者は、ストレスを受ける程度も低い可能性があります。

     

    本質を見抜くためには面接官の表現力が必要!

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    求職者の本質を見抜くには、面接官の想像力や表現力が求められます。マニュアル通りの質問には、求職者は回答を用意してきます。そのような回答からは、応募者の本質を見抜くことは非常に困難です。

     

    ましてやホテル・旅館業界は、他業界と比べて離職率が高い傾向にあります。求職者の本質を見極め、少しでも長く自社で活躍してもらうためには面接での質問がキーポイントとなります。採用担当者のスキルアップも常に意識したいところではないでしょうか。

     

    ですが、そうは簡単に解決できないホテル・旅館もいらっしゃることでしょう。よりよい採用活動を目指したい場合は「おもてなしHR」の活用もおすすめです。

     

    専任のアドバイザーがそれぞれのホテル・旅館に合った人材をご紹介しておりますので、お悩みの方はぜひ一度お問い合わせくださいね。ご相談をお待ちしております。

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