働く上で知っておきたい天人峡温泉の特徴
大雪山旭岳の地下で続く活発な火山活動によって、天人峡温泉には豊富な温泉が湧き出ています。そのため、温泉宿では源泉掛け流しのお湯が楽しめるそう。
天人峡温泉の源泉は本来、無色透明ですが、空気に触れると黄金色に変色する、めずらしい性質を持っています。湯舟のお湯は思わず入りたくなる、実に温泉らしい色合いです。
天人峡温泉の概要とアクセス
天人峡温泉は北海道の大自然の中でも特に自然豊かな渓谷の底に位置する温泉のため、アクセスは少々不便です。
以前は路線バスが通っていたそうですが、2011年に廃止され、今はタクシーや自家用車、レンタカーでのアクセスが一般的です。
自家用車での所要時間はJR旭川駅から約1時間、旭川空港からは約40分です。
天人峡温泉の歴史と現状
天人峡温泉は、アイヌの人が教えてくれた温泉だと言われています。
1897年に、ある旅館の経営者がアイヌの人から温泉と滝の話を聞き、案内を受けてこの場を訪れたことが開湯のきっかけだったそう。1900年に「松山温泉」という名前で開湯し、1937年から現在の「天人峡温泉」に名称が統一されました。
現在は、大雪山の登山客や、滝の見物に訪れる人の宿泊場所として利用されることが多いようです。
天人峡温泉の泉質と効能
天人峡温泉の泉質は硫酸塩泉です。この泉質は、切り傷・冷え性・末梢循環障害の改善に効果があるといわれています。
また、睡眠障害やうつ状態など、ストレスによる諸症状にも良いとされています。現代人の疲れを癒やしてくれる温泉ではないでしょうか。
天人峡温泉の周辺観光地
天人峡温泉の周辺では、豊かな渓谷美を楽しめます。名水が湧き出る「大雪旭岳源水」や高さ20メートルの「見返り岩」など、北海道の大自然を感じられるスポットが盛りだくさん。
その中でも特に有名なスポットは「羽衣の滝」です。羽衣の滝には、以下のような伝説があります。
ある日天女が、山賊に羽衣を奪われ天の国に帰れなくなって泣いていました。そこに心優しい若者が通りかかり、事情を聞いて山賊から羽衣を取り返してくれたそうです。
天女はその羽衣を身にまとい、天の国へと帰っていきました。その時、細く流れていた滝が、羽衣のような形の太い流れになったということです。
2013年に大規模な土砂崩れが起こり、しばらくの間は見学ができなかったそうですが、現在は遊歩道が整備され、安全に見学できるようです。
参考:天人峡温泉について/北海道公式観光サイト HOKKAIDO LOVE!
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天人峡温泉周辺の旅館・ホテルでの働き方
天人峡温泉の宿泊施設は、2024年2月時点では1軒のみ。天人峡温泉にこだわって仕事を探すとなると、なかなかチャンスがめぐってこないかもしれません。
しかし、大雪山の周辺には他にも温泉地があります。いくつもの源泉を引いている温泉宿や、山岳のリゾートホテルなど、北海道の大自然に包まれた施設が多いことが特徴。
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