俵山温泉とは
俵山温泉は「リウマチの名湯」として知られ、国民保健温泉地に指定されています。ここでは、俵山温泉の概要と歴史についてご紹介します。
俵山温泉の概要とアクセス
俵山温泉は山口県長門市の南西部に位置する温泉地です。四方が山に囲まれ、町の中に川が流れています。山深くの小さな温泉地のため、公共交通機関でのアクセスよりも、自家用車かレンタカーでの訪問が便利です。
俵山温泉の歴史と現状
俵山温泉の歴史は古く、開湯伝説が残っています。「平安時代の中頃、地元の猟師が山中で一匹の白い猿を見つけ、矢を放ったが猿は逃げてしまう。血のあとをたどって山に入ると、猿がうずくまっており、さらに矢を放つと猿は姿を消し、薬師如来の姿が現れ、そこに温泉が湧いていた」というものです。
これが俵山温泉の起源と言われ、それ以来、薬師如来が温泉の守護仏として祀られ、病気やケガで温泉に来る人が参拝するようになりました。
また、俵山温泉は古くから、リウマチや神経痛などを患う全国各地からの湯治客で栄え、現在でもその優れた泉質は「国民保養温泉地」および「国民保健温泉地」の一つとして親しまれています。
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俵山温泉の泉質と観光資源について
とろみのあるお湯で美肌効果が期待できる、俵山温泉。ここでは、俵山温泉の泉質や効能、周辺観光についてご紹介します。
俵山温泉の湯量と泉質について
俵山温泉の泉質はアルカリ性単純温泉で、PH値が9.9と高く、神経痛、リウマチ、疲労回復のほか、美肌作りにも効果が期待できます。俵山温泉の大きな特徴は、旅館が多いにもかかわらず、内湯を持つ宿が少ないことです。泉質を維持するため、内湯は引かずに湧出量が少ない源泉を守っているのです。
俵山温泉の周辺観光について
俵山温泉は、木造の旅館が立ち並び、レトロな雰囲気が味わえる温泉街です。多くの宿が内湯を持たないため、浴客が共同浴場に向かう下駄の音が、昔ながらの温泉情緒を醸し出しています。
周辺には、朱色の本堂が珍しいお寺や子宝に恵まれるという観音、俵山温泉を一望でき、桜やつつじの名所としても知られる公園など、自然を感じられる観光スポットが満載です。また、開湯伝説にちなんで猿の形をした饅頭も俵山名物のお土産として人気があります。
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俵山温泉にあるホテルや旅館での働き方と暮らし
俵山温泉の旅館やホテルで働く
俵山温泉は、昔ながらの旅館が立ち並ぶ温泉街です。お客様との距離が近かったり、様々な業務を担当することができたりと、小規模な宿ならではの魅力があります。通勤だけでなく、住み込みでの勤務が可能な宿もあるので選択が自由です。
俵山温泉の暮らし
俵山温泉のある長門市は、山口県の西北部に位置し、美しい日本海の風景が広がっています。長門市は温泉に恵まれ、風情や効能が異なる複数の温泉郷があり、多くの観光客が訪れます。
対馬海流の影響を受け温暖多雨な気候が特徴。日本海に面しているため、雪の多いイメージですが、1年間の平均気温は16度と比較的温暖で積雪はほどんどありません。
長門市は海と山の両方から新鮮で豊かな食材が手に入り、市内にはショッピングセンターやスーパー、医療機関も充実しています。
ノスタルジックな雰囲気漂う俵山温泉
俵山温泉は、湯治場として栄えた姿が今も残る温泉地です。温泉街の景観や貴重な源泉を守りながら、古民家を利用したカフェやイベント開催などにも取り組んでいます。
また、長門市では移住を検討している人を対象とした宿泊施設があり、移住コーディネーターや定住支援員の設置など、相談しやすい環境が整っています。長門市への移住に関心のある方は、利用してみてはいかがでしょうか。