都心からのアクセスがよく、豊かな自然に恵まれた秩父温泉。概要や泉質、暮らしについて

埼玉県の北西部に位置する秩父地方には、秘湯と呼ばれる数多くの温泉地があり、総称して秩父温泉と呼ばれています。都心からもアクセスがよく、山や川の豊かな自然に恵まれていることから、川下りやパラグライダー、キャンプなどアウトドアを楽しむ観光客も多く訪れます。今回の記事では、秩父地方に位置する秩父温泉の概要や暮らしについてご紹介します。

目次

    秩父温泉とは

    朱門

    iStock/serge001

     

    秩父温泉とは埼玉県の北西部、秩父地域(秩父市と横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町)に位置する温泉の総称です。秩父地方には大滝温泉や武甲温泉といった温泉地もありますが、ここでは秩父七湯と呼ばれる温泉についてご紹介します。

    秩父温泉の概要とアクセス

    秩父七湯とは、秩父地方にある特定の7つの温泉を指した呼称とされています。七つの湯とは、新木鉱泉・鳩の湯温泉・柴原温泉・千鹿谷鉱泉・白久温泉のほかに、ダムの建設で水没した温泉2カ所が含まれます。現存しない2カ所の温泉の代わりに、和銅鉱泉と不動の湯温泉を含めて七湯と呼ばれることもあるようです。

     

    秩父地域は都心からのアクセスがよく、豊かな自然を満喫するため多くの観光客が訪れます。秩父市内へは2路線の鉄道が走っており、特急電車を利用して1時間20分ほどで移動が可能です。

    秩父温泉の歴史と現状

    秩父温泉の開湯時期は定かではありませんが、古くは平安時代中期の豪族がこの地を訪れた際に傷を癒したという伝説が残されています。

     

    秩父七湯が選定されたのは江戸時代とされ、江戸からの巡礼路が川越から粥仁田峠(かゆにたとうげ)に続くルートであったことから、秩父札所巡礼に訪れた人々が、温泉に入って旅の疲れを癒したと伝えられています。また、鉱泉の効用から近隣の湯治客で賑わいをみせていたそうです。

     

    現在の秩父温泉には、その頃から続く老舗の温泉宿が残ります。また、日帰り温泉施設なども複数あり、秘湯の温泉を楽しみに観光客や湯治客が訪れます。ただし、秩父七湯の中には秘湯中の秘湯とされる温泉、休業中の温泉もあるので、訪れる際には確認してからが無難なようです。

    秩父温泉の泉質と観光資源について

    温泉につかる女性

    iStock/PRImageFactory

     

    秩父温泉の肌触りは、化粧水のようだと称され美肌の湯として評判です。ここでは、秩父温泉の泉質や効能、周辺の観光スポットについてもご紹介します。

    秩父温泉の泉質と効能について

    秩父地域は、源泉温度の低い鉱泉が多い地域です。秩父七湯の温泉の内、新木鉱泉や柴原温泉、千鹿谷鉱泉の3つの温泉についてご紹介します。

     

    新木鉱泉や柴原温泉は、単純硫黄冷鉱泉です。新木鉱泉については源泉温度が約15℃で、なめらかで卵の白身のような肌ざわりから「卵水」とも呼ばれているそうです。効能は神経痛・リウマチ・胃腸病・冷え性などのほか、肌がツルツルになると美容効果でも注目されています。

     

    千鹿谷鉱泉については、肌にまとわりつくヌルっとした感じが特徴のお湯とも言われています。
    参照:新木鉱泉「お風呂」
    柴原温泉かやの家公式HP「お風呂」

    秩父温泉の周辺観光スポットについて

    秩父地方は何と言っても、山や川でのアクティビティが充実しています。長瀞渓谷でのラフティング、湖でのカヌーやカヤック、パラグライダーなど豊かな自然を思い切り楽しむことができるでしょう。

     

    また、秩父地方では、年間400件ほどの祭りや奉納芸能が開催されています。中でも、12月に開催される秩父夜祭は300余年の歴史を持つ日本三大曳山祭の一つであり、ユネスコ無形文化遺産に登録されているほか、屋台行事と神楽は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

     

    秩父地方に伝わるご当地グルメとして、「わらじカツ丼」が有名です。秘伝のタレにくぐらせた大きな2枚のわらじサイズのカツには、思わず笑顔がこぼれるでしょう。また、ジャガイモの天ぷらに甘めの味噌を掛けた「みそポテト」や地ビールなど、秩父ならではのおいしいグルメがたくさんあります。

    秩父温泉にある旅館での働き方と暮らしについて

    旅館の内装

    iStock/Bobby Coutu

     

    秩父温泉の旅館で働く

    秩父七湯で現在営業している温泉宿は数少ないものの、創業から400年や180年といった、古くからの伝統ある純和風旅館が特徴です。客室数は7室や13室など、部屋数も少ないことから、お客様に寄り添ったきめ細かいおもてなしを学ぶことができるでしょう。

     

    また、秩父駅前の市街地にはビジネスや観光を目的とした客層に向けて、近代的で比較的規模の大きなホテルもあります。自身の希望する働き方に合わせて、勤務する旅館やホテルを選ぶことも可能です。

    秩父温泉の暮らし

    秩父市は人口約6万4000人の市で、秩父地域の中心となる市です。自然が多く子育てに適した環境であると同時に、東京へのアクセスもよいことから、住みやすさを感じているという移住者が多いようです。

     

    一方で、冬の寒さが厳しい、車での移動が主体のため維持費がかかる、住む場所にもよるが病院やスーパーが遠いなど、田舎ならではの不便さも否めません。

     

    秩父市ではお試し住宅制度を実施しています。これは、市内への移住を検討している方を対象として3日~7日間、無料で住宅を提供するものです。秩父市で実際にどのような暮らしができるのか、体験してみるとよいですね。

    田舎と侮るなかれ、おしゃれで個性豊かな秩父の人々

    山をバックに花畑

    iStock/gyro

     

    田舎のイメージが強い秩父地域ですが、まちにはおしゃれなお店もあり、アーティストやベンチャー企業の社長、フリーランスなど、個性豊かな人々が暮らしています。「自分から楽しいことを見つけるヤル気とアイディアがあれば、いろんなことに挑戦できるまち」という移住者の声がありました。

     

    都市部からの移住支援にも力を入れていることから、今後、心の豊かさを求める人たちが多く訪れる、可能性を秘めたまちと言えるかもしれません。

     

    埼玉県のホテル・旅館のお仕事探しはこちらから

    ご入力いただいたメールアドレスに資料をお送りいたします。

    必須企業名

    ご担当者様名を入力してください

    必須ご担当者様名

    ご担当者様名を入力してください

    必須メールアドレス

    メールアドレスを入力してください

    必須電話番号

    電話番号を入力してください

    資料請求のお申し込みを受け付けました

    資料請求をお申し込みいただきありがとうございました。
    入力いただいたアドレスにメールをお送りいたしましたので、ご確認ください。

    万が一メールが届かない場合は、info@omotenashi.workまでお問い合わせいただきますようお願いいたします。

    ページ上部へ戻る