ベッドメイクの早業を伝授!シーツ・掛け布団・枕の早業のポイントを解説!

客室清掃は、時間との勝負。1分1秒を争う現場では、日々時間短縮を意識して動くことが欠かせません。ベッドメイクもそのうちのひとつです。シーツ・掛け布団・枕、それぞれのベッドメイクの早業をご紹介しますので、時間短縮に伸び悩む客室清掃員は、ぜひ現場で取り入れてみてください。

目次

    ベッドメイクの早業は清掃時間の大幅な短縮に!

    iStock.com/Talaj

     

    ホテルの客室清掃は、ゴミの回収やテーブル・バスルーム・トイレなどの清掃、ベッドメイキングなど、たくさんの業務をこなす必要があります。

     

    客室清掃は、1部屋あたり30分~40分ほどで仕上げるのが目安というホテルが多いようですが、中には「1部屋20分以内で!」なんてオーダーも。このようなホテルであれば、常に時間との戦いを強いられてしまいますよね。

     

    「衛生面は手を抜けないけれど、これ以上時間を削ることは不可能…」と感じる客室清掃員も少なくないはずです。そんな時は、まず客室清掃の登竜門・ベッドメイクを見直してみてはいかがでしょうか。

     

    ベッドメイクの早業を6つご紹介しますので、一緒に客室清掃の時間短縮を目指しましょう。

     

    ベッドメイクの早業が活かされる客室清掃の順番!

    iStock.com/pepifoto

     

    ベッドメイクの早業をご紹介する前に、客室清掃全体の時間短縮のカギを押さえておきましょう。まず、1つ目のポイントは「移動時間の削減」です。

     

    客室全体の清掃はさまざまな掃除用具を使うため、道具の交換にも時間がかかりますよね。ゴミの回収や、シーツの交換にも移動が必要です。客室清掃のプロは、この移動を最小限にする工夫を行っているのです。

     

    よく使う掃除用具をひとまとめにしたポシェットを腰にぶら下げていたり、清掃用カートは使用頻度の高い掃除用具・洗剤を上段に置く、などが例として挙げられます。行き来する時間を減らす努力をするだけでも、大幅な時間短縮に繋がるはずですよ。

     

    2つ目のポイントは、「掃除の順番」です。上から下へ・奥から手前へと清掃するといった方法や、客室から時計回り・反時計回りに清掃を進めるという方法など、客室の間取りや客室清掃員によって効率的な掃除方法は異なります。

     

    下記にも事例をご紹介していますので、参考にしながら、ご自身にぴったりの効率的な清掃方法を見つけてくださいね。

     

    ホテル清掃は順番がカギ!効率のいい順番でホテルの清掃をこなそう

     

    ベッドメイクの早業1:シーツ

    iStock.com/Nastasic

     

    それでは、ベッドメイクの早業をみていきましょう。シーツに関する早業を3つご紹介します。

     

    広げるための移動は不要

    客室清掃のプロは、無駄な移動を極力減らす努力をしている、というのは前述の通りですが、これはシーツを広げる時も同様です。

     

    ベッドの足元側、あるいは片側の中心に立ち、バサッとシーツを広げます。広げるタイミングで、ベッドの左右に移動することはありません。ただ、1度ではなかなか綺麗に広がらないので、2度~3度空中で上下させ、ベッド全体に広げることを意識しましょう。

     

    この時のポイントは、自分の立つ位置よりも少し奥側にシーツを着地させることです。張りを意識しながら手前へ引くと、シーツが綺麗に広がりますよ。

     

    三角形を意識して折り込む

    まずは、ベッド横にポジションを取り、足元側シーツを可能な限り折り込みます。そして、左右いずれかの角を折り込みます。

     

    この時のポイントは、横に垂れているシーツを垂直に上げて三角形を作り、床側に近い余ったシーツを折り込むこと。その後に形を整えて三角形を作った部分を折り込めば、綺麗な角を素早く作ることができます。

     

    足側2箇所の角と同様に、頭側2箇所にも角を作り、最後にベッド横のシーツをピンと張りながら折り込めば、シーツ敷きは終了です。ラッピングでも似た手法が用いられていますので、イメージが湧かない方は包装紙で練習するのもおすすめです。

     

    ただし、シーツの折り込み方は、ホテルによって異なります。足元側から行わないホテルに勤務している方は、自ホテルのマニュアルに置き換えて、実践してみてくださいね。

     

    足元側は被せるだけでOK?

    前項では、ベッドの足側の角から作るシーツの敷き方をご紹介しましたが、プロの中にはベッドの足側半分はシーツをざっと広げたまま、頭の角2箇所を作り、最後に整えるという強者もいます。

     

    これは、最終的に掛け布団用のシーツを一緒に折り込むことが前提となっているプロの業です。マットレスの足元側のシーツの折り込みを、お客様が目にすることはそうないですものね。

     

    多少荒業にはなりますが、見栄えに遜色なければ大幅な時間短縮に期待が持てます。試してみる価値はあるかもしれません。

     

    ベッドメイクの早業2:掛け布団

    iStock.com/myasinirik

     

    続いてご紹介するのは、掛け布団のヘッドメイクの早業です。

     

    凝りすぎはシワのもと!

    客室清掃を始めたばかりという方が陥りやすいのが、シーツのシワが気になり、何度も何度も手直しをしてしまうというもの。

     

    見た目に凝るのは、決して悪いことではありません。ですが、あまりシーツに触れると、自分自身でシワを作ってしまうことに繋がりかねませんので、少ない手数で整えられるよう、鍛錬を重ねましょう。

     

    納得のいくベッドメイクができない場合は、最後だけ他の従業員に手伝ってもらうのも良いかもしれません。

     

    布団カバーは「ブリトーメソッド」で交換

    トルティーヤに具材を乗せて巻いたメキシコ料理・ブリトーにちなんで名付けられた「ブリトーメソッド」をご存じでしょうか。この方法を用いれば、掛け布団カバーの交換が驚くほど楽になります。下記に沿って、実践してみましょう。

     

    • 1.新しい掛け布団カバーの裏表をひっくり返し、ベッドに広げる
    • 2.カバーの上に、敷布団を重ねる
    • 3.細さを意識しながら、ブリトーの要領でカバー・敷布団を重ねて巻いていく
    •  (この時、必ずチャックの辺とは「対面の辺」から巻いていきましょう)
    • 4.チャック側・棒状の布団端を中央に少しだけ折り、カバーをひっくり返して被せる。
    • 5.カバーの内側に敷布団を入れ込みながら、チェックを全部閉める
    • 6.カバーのすき間に手を入れ、敷布団を広げて完成!

     

    無駄な移動や、敷布団をカバー全体に広げる必要も少ないため、腰への負担軽減にも期待が持てます。ご自宅でも、ぜひ試してみてくださいね。

     

    ベッドメイクの早業3:枕

    iStock.com/nito100

     

    最後にご紹介するのは、枕のベッドメイクの早業です。その方法はズバリ、枕を横に二つ折りにしてカバーを交換するというもの。

     

    厚みの無い枕であれば、枕の両角を合わせる形に畳めば、カバーからの出し入れをスムーズに行うことができるでしょう。ベッドの上などに枕を寝かせて行うのがポイントです。

     

    また、厚みのある枕であれば、子どもに服を着せるようなイメージで行うのがスムーズでしょう。カバーを取る際・外す際はいずれも、枕は立てて置き、枕カバーは開いている方を床に向ける形で行うのがポイントです。

     

    最終チェックを行い、ベッドメイクは終了です。下記記事では、狭い客室のベッドメイクのコツをご紹介していますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

     

    狭い客室でのベッドメイクのコツは?狭い場所でのベッドメイク法を紹介

     

    ベッドメイクの早業のコツは先輩に教わるべし!

    iStock.com/RossHelen

     

    ベッドメイクをはじめとした客室清掃は、清掃方法・清掃順序をほんの少し変えただけけで、時間が短縮されたということが往々に起こります。

     

    ゲーム感覚、とは言い過ぎですが、日々楽しみながら業務に取り組むのも良いかもしれませんね。ただし、客室清掃は速さが全てでは無いという意識は、必ず持っておきましょう。

     

    そして、何より生きた早業を会得するためには、先輩の教えが欠かせません。なかなか時間が短縮できないという方の多くが「先輩に教えてもらえない・聞きづらい」という悩みを抱えています。そんな時は、職場を変えるのもひとつの手です。

     

    当サイト「おもてなしHR」では、ホテル・旅館などの宿泊業に特化した転職支援サービスを行っています。アドバイザーが、先輩に聞きやすいフラットな環境のホテルをご紹介することも可能です。気になる方は、登録だけでも進めてみてくださいね。

     

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