板前は長く厳しい修行が必要な仕事です。高級料亭の花板(板前のトップ)というと、40代以上のベテランをイメージするかもしれません。
その一方で18歳・19歳という若さで板前修業に入門する人もいますが、板前の平均年齢は何歳ぐらいなのでしょうか。平均年齢からうかがえる業界の事情と併せて見ていきましょう。
板前の平均年齢は45歳以上!
厚生労働省の職業情報提供サイト jobtagによると、2024年度における日本料理調理人(板前)の平均年齢は45.2歳です。
一般的な企業では、平均年齢は35歳前後で、年齢構成はピラミッド型や台形型が理想とされることが多いでしょう。それと比較すると、板前は平均年齢が高く、若手の割合が少ない傾向にあります。
このことから、日本料理業界は人材の高齢化が進んでいる職種の一つといえるかもしれません。

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板前の平均年齢が高い理由とは?

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一般的な企業の平均年齢が35歳前後といわれる中で、板前の平均年齢が高いことには、いくつかの背景があります。考えられる主な理由を見ていきましょう。
ベテランが多い
板前の平均年齢が高い理由としてまず挙げられるのが、長年の修行を積んできたベテランが多い点です。
板前の仕事は、一人前と認められるまでに時間がかかる職種であり、経験を重ねるほど評価されやすい世界でもあります。
「平均年齢が高い=若者に敬遠されがちな仕事」という側面は否定できませんが、見方を変えれば、年齢を重ねても続けられるだけのやりがいや専門性がある仕事だともいえるでしょう。
離職率が高い
すべての人が長く板前として働き続けられるわけではありません。
飲食業界全体は離職率が高く、厚生労働省の資料によると、2024年度の「宿泊業・飲食サービス業」の離職率は18.1%とされています。
厳しい修行や労働環境を理由に、若いうちに業界を離れる人も少なくなく、結果として「残るのはベテラン中心」という年齢構成になりやすいと考えられます。
将来的に一人前の板前として活躍できる人は、限られているのが実情かもしれません。
ミドルエイジから板前の世界に飛び込む人もいる
板前というと、若いころから修行を始めるイメージが強いかもしれません。しかし実際には、ミドルエイジになってからこの世界に飛び込む人も一定数います。
「今からでも手に職をつけたい」「和食文化を支える仕事がしたい」といった思いを持ち、未経験から挑戦するケースも珍しくありません。
真剣に学ぶ姿勢があれば、年齢に関係なくスタートできる点も、板前という仕事の特徴のひとつといえるでしょう。
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平均年齢が高い板前の世界における課題点
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ベテランが長く第一線で活躍していることや、年齢を重ねてからでも挑戦する人がいる点は、板前という仕事の大きな魅力です。
一方で、平均年齢が高いことによって生じる課題も無視できません。ここでは、平均年齢の高さから考えられる主な課題を見ていきましょう。
事業の存続が難しくなる
平均年齢が高いことで懸念される代表的な課題が、事業の存続です。
高い技術を持つ板前がそろっている料亭であっても、後を継ぐ人がいなければ、10年後・20年後の継続は見込めません。
事業承継という選択肢もありますが、担い手が見つからず、やむを得ず廃業に至るケースも考えられます。
技術が受け継がれにくい
事業だけでなく、長年培われてきた技術や知恵が継承されにくい点も大きな問題です。
これは単なる業界の課題にとどまらず、日本の食文化そのものの存続に関わる問題ともいえるでしょう。
一方で近年は、日本文化に強い関心を持つ外国人が板前修業に挑戦する例も見られます。
多様な人材を受け入れることが、技術と文化を守る一つの鍵になるかもしれません。
若者が入門しにくい
職場に年長者が多い環境では、若い世代が一歩を踏み出しにくいという課題もあります。
和食や板前の仕事に興味があっても、同世代の仲間が少ないことで不安を感じ、挑戦をためらってしまう人もいるでしょう。
若者が安心して入門できる環境づくりは、業界の将来を考えるうえで欠かせない視点だといえます。
出典:日本料理調理人(板前)/職業情報提供サイト job tag出典:令和6年雇用動向調査結果の概況/厚生労働省
職場の平均年齢が気になる板前は転職を検討するのもアリ!
「平均年齢が高く、この先も職場が続くのか不安」「若手に技術を伝えたいのに、そもそも若い人が入ってこない」
こうした悩みを抱えているのであれば、転職を検討するのも前向きな選択といえるでしょう。
たとえば、ホテルや旅館の板前職は、必ずしも和食調理の実務経験が必須ではない求人もあり、教育体制や評価制度が整っているケースが多く見られます。
年齢や経験に関わらず努力が評価されやすく、若い世代も育ちやすい環境が整っている点が特徴です。
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