パティシエへの道はここから始まる!志望動機を書く前に知っておきたいポイント

「パティシエ」という職業に、憧れや夢を抱く人は多いでしょう。製菓学校を卒業した後の就職活動や、パティシエになるための転職活動をする上で、志望動機は重要な要素です。「きつい仕事をしっかりやっていくだけの覚悟があるのか」という点は、採用担当者から厳しくチェックされるはず。パティシエの志望動機を書く上で押さえておきたいポイントや、志望動機の例文を見ていきましょう。

パティシエの志望動機を書くポイント

履歴書

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まずは、パティシエの志望動機を書く際のポイントを見ていきましょう。以下の点を押さえれば、採用担当者の心の響く志望動機が書きやすくなるはずです。

具体的なエピソードを交える

パティシエに限らず、志望動機には「説得力」が必要です。なぜパティシエになりたいのか、なぜ応募先で働きたいと思ったのかを裏づける、具体的なエピソードを交えましょう。

パティシエ経験者の転職であれば、数字を用いて伝えることがおすすめ。1日あたりの生産量や売上などを交えると、スキルレベルを正しく理解してもらえるはずです。

熱意と意欲

「憧れの職業」として語られることの多いパティシエですが、実際の業務は大変なことが多く「熱意と意欲がなければ続かない」といわれています。

面接官は、応募者が「長く働いてくれる人材かどうか」という点を重視するもの。熱意と意欲はしっかりアピールすることを意識しましょう。

貢献できること

志望動機の失敗例としてありがちなのは「勉強したい」という姿勢を前面に押し出してしまうことです。「謙虚に学ぼう」という心がけは大切ですが、企業にとって重要なのは利益です。

その点を理解し、入社後、どのように貢献できるのかを伝えることは、大きなポイントといえるでしょう。

独自性

パティシエは、決まった洋菓子をレシピ通りに作るだけの仕事ではありません。店舗オリジナルのデザートを開発したり、リクエストに応じて特製ケーキを作ったりすることもあるでしょう。

そこで重要視されるのは「独自性」があるかどうかです。製菓学校や前職などで、独自性のある洋菓子を作った経験があれば、アピールポイントとしていかせるでしょう。

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志望動機を考えるための質問

説得力のある志望動機を作るためには、自分の内面を見つめることが必要です。作成にあたって、以下のような質問を自問自答してみましょう。紙に書き出すと、考えを整理しやすくなります。

なぜパティシエになりたいのか

最もクリアにしておきたいことは「なぜパティシエになりたいのか」という理由です。趣味で洋菓子を作るのではなく、パティシエという職業を希望したことには、何かしらの背景があるはず。

もしここで「なんとなく面白そうだから」「他にやりたいこともないからとりあえず」といった必ずしもパティシエでなくてもいい理由が浮かんできたなら、パティシエとして働くことそのものを考え直した方が良いかもしれません。

長期的なキャリアの見通しを立てるためにも、しっかり突き詰めてくださいね。

どのようなお菓子を作りたいのか

「どのようなお菓子を作りたいのか」は「どのようなパティシエになりたいのか」につながります。例えば「特別な日の思い出に残るケーキを作りたい」という場合は「ブライダルを手がけるホテルのパティシエになりたい」ということではないでしょうか。

このイメージを明確にすれば「応募先を選んだ理由」を考えやすくなるでしょう。

自分の強みや貢献できるポイントは

前述の通り「どのように貢献できるのか」を志望動機で伝えることは非常に重要です。

ここで押さえておきたいのは「洋菓子作りの技術だけにとらわれない」ということ。例えばコミュニケーションスキルが高かったり、計画を立て物事に取り組むことが得意だったりという点も、立派な強みです。

自分の強みを洗い出し、それをパティシエの仕事でどういかせるのかを考えましょう。

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パティシエの志望動機例文

洋菓子作り

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以上をふまえて、パティシエの志望動機の例文を見ていきましょう。飲食店のサービススタッフから、ホテルのパティシエに転職するケースを想定しています。

「わたしは現在、株式会社おもてなしレストランチェーンの○○店で、サービススタッフとして働いております。弊社はファミリーレストランですが、季節のデザートに力を入れており、洋菓子に触れる機会が多くありました。

おいしい食事と気持ちの良い接客で、世の中を元気にできるという信念をもって勤めてきましたが、デザートを召し上がるお客様の様子を見ていると、自分が作る側になって喜びを提供したいという思いが芽生えました。

それからは自宅でケーキやクッキーを試作したり、製菓教室に通ったりして学び、ひと通りの洋菓子を作れるようになったと自負しております。その結果、勤務先のレストランでもデザート作りの一部を任せてもらえるようになりました。

今後はパティシエとして身を立てたいと考えていたところ、御社の求人情報を見つけました。御社が展開する洋菓子店のケーキは子どもの頃から家族のイベントに欠かせない存在で、思い出の中心です。自分も古くから地域に根付いた御社でパティシエとして働き、お客様のすてきな思い出を作ることに尽力したいと思い、応募いたしました。

もし内定をいただけましたら、レストランで働きながら培った洋菓子作りの知識とスキルをいかして貢献したいと考えております。

この例文では、パティシエをめざした理由・応募先を選んだ理由が具体的に述べられています。また「レストランの仕事をしながら自発的に洋菓子作りを勉強した」というエピソードを交えることで、熱意や貢献できるポイントも伝わるはず。

実際に志望動機を考える際には、参考にしてくださいね。

パティシエの面接で聞かれやすい質問と回答例

面接では、志望動機を深掘りするための質問をされることがよくあります。パティシエの面接で聞かれやすい質問と、回答例を見ていきましょう。

なぜ応募先を志望したのか?

前述の通り「なぜ応募先を選んだのか」という点は非常に重要です。志望動機に入れ込んではっきりと伝えることがベストですが、場合によっては「もう少し詳しく聞かせてほしい」などといわれることもあるでしょう。

「数ある洋菓子店の中から応募先を選んだ理由」として、面接官を納得させられる答えを用意しておきましょう。「理由はあるはずなのに言葉にするのが難しい!」という場合は、以下のような要素を参考に考えてみてください。

  • ・応募先の商品のファンだから
  • ・経営理念に共感したから
  • ・応募先のサービスに感動したから
  • ・憧れのパティシエがいるから(なぜ憧れているのかも明確に)
  • ・自分のスキルを特にいかせる環境だから(どのようなスキルをどういかすのかも明確に)

自分の強みと弱みは?

「あなたの強みと弱みを教えてください」という質問の背景には「自社で活躍できる人材かどうか」をチェックしたい」という理由があります。

この質問に答える際には応募先が求める人物像にマッチした回答をすることがポイント。また、強みを伝える際には具体的なエピソードを添えると説得力が生まれます。弱みに関しては「ここが弱いです」で終わるのではなく、改善のために努力していることを伝えたり、裏を返せば強みといえることを伝えたりすることがおすすめです。

パティシエの面接であれば、以下のような回答が適しているでしょう。

「私の強みは、根気強く物事に取り組めることです。洋菓子作りの勉強を始めた時、チョコレートのテンパリングが難しく、幾度となく失敗を繰り返しました。しかし、これができなければプロのパティシエとしてやっていくことは不可能だと思い、温度や冷やし時間を微調整しながら何度も挑戦し、成功率を上げることができました。

弱みは熱中すると周りが見えなくなりがちなことです。テンパリングの練習中も、熱中するあまり睡眠不足が続き、正直に申し上げますと遅刻しそうになったことが2回ほどございます。今はそうした失敗がないように、時間のけじめをつけて物事に取り組むようにしています。」

将来の目標は?

「将来の目標は何ですか?」という質問は、パティシエという仕事に対する熱意や、自社で働くことにどういったイメージを持っているのかを確認するためのもの。

ここで気をつけたいのは「応募先で長く働き貢献したい」という姿勢を見せることです。本心では「技術をみがいて独立したい」と思っていても、採用する側から見ると、それは「良い感じに育った段階で辞めてしまう人」なのです。

また、将来の目標が応募先で働くことによって実現できるのかどうかも重要なポイントです。ここがずれていると「働くイメージが合っていない」と判断されてしまうので、注意しましょう。以下の回答例を参考にしてください。

「私は将来、伝統的な洋菓子を、誰よりも正確に作れるパティシエになりたいと思っています。

古くから伝わる洋菓子には、クラシック音楽やいにしえの名画のようにゆるぎない価値があります。それを次世代に伝えることは今後の洋菓子業界において非常に重要なことであり、新しい洋菓子を開発する際にも伝統から学ぶことが不可欠ではないでしょうか。

伝統的な洋菓子が商品ラインナップの中心である御社でキャリアを重ね、それを実現したいと考えております。」

パティシエの志望動機は具体性と熱意が重要!

女性パティシエ

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パティシエは、長く険しい職人の道を歩む職業です。採用試験では「厳しい仕事に就く覚悟」があるかどうかが重視されるのではないでしょうか。その覚悟を伝える第一歩が、志望動機です。今回の記事を参考に、具体的で熱意が伝わる志望動機を考えてくださいね。

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