給食調理員の年収は低い?

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幼稚園や保育園、病院や介護施設など、給食の提供がある施設で献立をもとに調理をおこなう給食調理員。
「おいしかった」と言われたり、食べ残しなく完食の状態で食器が戻ってきたりすることにやりがいが感じられる仕事です。
給食調理員をしていて、年収が低いことが気になっている方はいないでしょうか。
給食調理員として働く方法は、公務員として働く場合と、民間会社が運営する施設に勤めて働く場合の2通りがあります。
公務員として勤める場合は自治体の条例によって金額が定められ、年齢・勤続年数とともに昇給していくのが一般的です。民間会社の場合は、勤務先によって基準は異なるでしょう。
どのような勤め方をするのかによって年収にも違いはありますが、求人サイトや公務員の募集要項を見ると、いずれの場合も初任給は16万〜20万円程度になることが多いようです。
賞与や手当の有無による差もありますが、年収は200万〜400万円の範囲になるようです。
勤務先や地域によって異なる部分もあるため、給食調理員の年収が一概に低いとは言い切れませんが、飲食業界は一般的に給与水準が低い傾向にあることも考慮すると、年収は低めと考えて良いでしょう。
給食調理員の年収が低い理由は?

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給食調理員の年収が低いのには理由があります。考えられるものをいくつか紹介します。
拘束時間が短い
給食調理員は決められた時間に給食を提供するため、作業工程表に合わせて作業を進めます。そのため、1日のスケジュールが大きくずれ込むことがありません。
残業が発生したり、休日出勤したりすることが少ないことで、一般企業と比較すると総労働時間が短い傾向にあります。
体力的な負担が少なくプライベートの時間が確保しやすいことはメリットですが、拘束時間が短いことで残業代が加算されず、年収が低くなることがあります。
賞与が低い
給食調理員は、他の飲食店のように繁忙期があったり、企業努力によって大幅に利益が上がったりすることはありません。
賞与は業績に連動して支給されるのが一般的ですので、業績が大きく左右されることがないという環境が影響して、賞与は低めの傾向にあるようです。
また、勤務先によってはそもそも賞与がないということもあります。その場合は、年収がかなり低くなるでしょう。
昇給しにくい
昇給試験を受けたり実績を上げたりすることで大幅な昇給が望める一般企業と比べると、給食調理員の昇給スピードは緩やかなようです。
成果主義の環境ではないため、成果を上げることが評価につながるということも少ないようです。
年齢や経験に応じて昇給するのが一般的ですので、年収を上げるためには長く務めることが必要になります。
給食調理員の年収を上げるには?

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給食調理員の年収を上げるためには、どのような方法があるのでしょうか。年収を上げる方法を紹介します。
資格取得を目指す
給食調理員として働く場合、調理師・栄養士・管理栄養士などの資格が必要になることが一般的です。
しかし、全ての資格が必要になることは少なく、いずれかの資格があれば勤務できることが多いようです。中には、資格が問われないこともあります。
ただし、資格があることで手当が支給されることはあり得ます。
基本給に資格手当が加算されることで、年収を上げることはできるでしょう。
給料の高い職場に転職する
給食調理員の経験をいかし、年収の高い職場に転職するのも良いでしょう。
給食調理員として他の職場に転職するのも良いですが、調理師免許を保有している場合は、飲食店などでも活躍できるでしょう。
給与水準の高い職場に転職できれば、大幅に年収を上げることができるかもしれません。
なお、弊社サービス「おもてなしHR」では、ホテル・旅館の調理求人を多く取り扱っております。
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給食調理員の年収が低いことが気になるなら宿泊業界もおすすめ!

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給食調理員の年収が低いことでお悩みの場合は、宿泊業界への転職もおすすめです。
ホテルや旅館には、調理に関係する仕事が数多くあります。調理師の資格を保有している場合は、活躍できるチャンスも豊富です。
経験年数だけでなく、技術や成果に対する評価もしっかりしてくれる企業もあるため、昇給スピードも上がるでしょう。
希望年収に合わせた求人の紹介も可能ですので、興味のある方は「おもてなしHR」にご相談くださいね。