他者や地域に貢献する旅!ボランティアツーリズムが持つメリットや課題とは?

自分が楽しむことよりも誰かの役に立つことに重きを置いた「ボランティアツーリズム」を知っていますか?地域活動の手伝いや、災害時の復興支援などボランティアツーリズムでの活動はさまざまです。この記事では、ボランティアツーリズムのメリットや課題、取り組み事例について解説します。ボランティア活動に興味のある方は、ぜひ参考にしてくださいね

目次

    ボランティアツーリズムとは?

    植樹

    Natee-Meepian – stock.adobe.com

     

    ボランティアツーリズムとは、ボランティア活動への参加を目的とした旅行のことです。

     

    娯楽や観光よりも、他者や地域が抱える問題を解消するために行く旅行で、1年未満の活動を指すとされています。「ボランティアホリデー」や「ボラツーリズム」と呼ばれることもあるようです。

     

    日本においては、東日本大震災をきっかけに参加者が増えたと言われていますが、ボランティアツーリズムにはどのようなメリットや課題があるのでしょうか。取り組み事例と併せて解説します。

    ボランティアツーリズムのメリットとは

    ボランティアツーリズムは、旅行者と旅行者にさまざまなメリットをもたらします。詳しく見ていきましょう。

    参加者のメリット

    ボランティアツーリズムに参加する旅行者のメリットとして大きいのは「人の役に立つ」ことの喜びを感じられる点ではないでしょうか。一般的な旅行とは異なる充実感があるはずです。

     

    「次はこんな活動をしてみよう」「この経験は他の地域でもいかせるはず」といったアイデアも生まれ、世界が広がることにもつながります。

     

    また、貴重な体験ができることもメリットです。災害時における正しい対応を学んだり、地域の方と連携した活動を行ったりと、ボランティアツーリズムならではの体験ができることでしょう。

     

    そしてボランティアは「助け合い」です。地域のため、他者のために尽力したことは、いつか何らかの形で自分に返ってくるかもしれません。

    地域のメリット

    地域側のメリットとしてはまず、地域活動や災害時の対応に際して大きな助けを得られることが挙げられます。

     

    特に大規模災害が起きた場合、よその地域から必要な物資を運んできてもらえたり、瓦礫の片づけを手伝ってもらえたりするのは非常にありがたいことです。

     

    植樹や農作業の手伝いといった活動に関しても、少子高齢化が進む過疎地域などにおいて、ボランティアツーリズムの参加者は貴重な存在でしょう。

     

    また、ボランティアツーリズムの参加者と地域住民とが交流することで、リピート訪問が増えるなど、地域の活性化につながる可能性もあります。インバウンド客がボランティアツーリズムに参加する例もあるので、地域の魅力を世界に発信するチャンスではないでしょうか。

    ボランティアツーリズムの課題3選

    避難所

    MVProductions – stock.adobe.com

     

    地域の活性化や災害からの復興に貢献するボランティアツーリズムは、観光業の未来において重要な役割を担っているのではないでしょうか。しかしその一方で、さまざまな課題があることも事実です。

     

    ボランティアツーリズムが抱える課題について、見ていきましょう。

    安全性が確保できるか

    ボランティアツーリズムにおける活動は、ゴミ拾いから土砂・瓦礫の片付けまで多岐に渡り、危険が伴うケースもあります。

     

    参加者の安全をどう確保するかは、重要な課題です。また、旅行者がケガをしてしまった場合の責任を誰が負うのかということも、明確にすることが望ましいでしょう。

     

    ボランティアツーリズムのパッケージツアーに保険を付けるなど、万が一への備えが必要です。

    できる活動が限られている

    ボランティアツーリズムで実施できるのは、特別なスキルが要らない活動が中心です。

     

    誰でも参加できる点はメリットですが、できる活動が限られているため、地域の需要と一致するとは限りません。

     

    農作業の手助けのつもりがレジャーで行う収穫体験のようになるなど、受け入れ側の負担が増えて本末転倒な結果に終わることも起こり得るのではないでしょうか。

    準備不足のボランティアがやってくることも

    大規模災害が起こると、十分な準備を整えていないボランティアがやってくることがあります。「役に立ちたい!」「現地に行けばできることがあるはず!」という気持ちが先行してしまうのではないでしょうか。

     

    助けになりたい気持ちがあっても、自分の食料や寝袋などを用意していなければ避難所の負担を増やすことになってしまいます。

     

    「今行くべきか、自分が行くべきか」をそれぞれがしっかりと考えることが重要です。現地に行くことは控え、募金や物資の寄付などで支援した方が良いケースもあるでしょう。

    ボランティアツーリズムの事例を見てみよう!

    サンゴ礁

    seapygmy – stock.adobe.com

     

    ボランティアツーリズムでは、具体的にどのような活動がされているのでしょうか。取り組み事例を見ていきましょう。

    沖縄県・サンゴの植え付け

    沖縄県のある村では、サンゴの植え付けを行うボランティアツーリズムを実施しています。ダイビングライセンスを持っている方向けと、持っていない方向けのプログラムが用意されており、健康状態が良好であれば、小学生でも参加できるということです。

     

    海に潜り、サンゴを植え付ける体験をすることで「美しい沖縄の海を大切にしよう」という意識が芽生えるのではないでしょうか。

    埼玉県・秩父地域の取り組み

    埼玉県の秩父地域では、ボランティアツーリズムを積極的に推進しています。

     

    2023年の9月には、地域の公園で自然観察やハーバリウム作りを体験し、アジサイ園地の除草とアジサイの苗木を植えるというボランティアツアーが企画されました。

     

    ご当地メニューが入ったお弁当も用意されており、楽しみながら自然を守る活動ができたのではないでしょうか。

    ボランティアツーリズムの受け入れで地域を元気にしよう

    ボランティアツーリズムには少なからず課題点もあります。しかし、参加者と地域住民が協力し合える旅のスタイルは、地域の活性化や持続可能な観光を実現するために有益ではないでしょうか。

     

    今回の記事を参考に、参加者側も受け入れ側も「お互いのメリットをより大きくするにはどう動くべきか」を考えてみてくださいね!

     

    なお、地方で観光の仕事を探す際には、おもてなしHRが力になります。

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