インバウンド観光で日本を盛り上げよう!メリット・デメリット、課題を紹介

外国人が日本を訪れることを表す「インバウンド観光」。観光地の賑わいや、買い物を楽しむ姿に、インバウンド観光の勢いを感じる方も多いのではないでしょうか。インバウンド観光は、国内経済を支える柱として期待されています。インバウンド観光のメリット・デメリット、課題を紹介しますので、インバウンド観光を盛り上げたいという方は参考になさってくださいね。

インバウンド観光の現状は?

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インバウンド観光は、インバウンド(訪日外国人観光客)による国内観光のことをいいます。

これまで日本を訪れたインバウンドの数は、2016年には約2000万人、2019年には過去最高の3188万人ほどに達しました。

2016年に国土交通省が策定した、「明日の日本を支える観光ビジョン」では、訪日外国人観光客数を2020年には4000万人、2030年までには6000万人まで増加させる目標が掲げられました。

新型コロナウィルスの影響によって、2020年の目標は未達成という結果でしたが、2030年の目標は継続して掲げられています。

2023年7月時点で、インバウンドの数は約1300万人まで回復し、インバウンド観光の需要は急速に伸びています。

日本は自然・文化・気候・食など、数多くの観光資源を持った国です。観光による経済効果は、国内の経済基盤になると期待されています。

インバウンド観光は、日本の発展にも欠かせないものと言えそうです。

参考:明日の日本を支える観光ビジョン

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インバウンド観光のメリット・デメリット

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日本を盛り上げる起爆剤として期待されるインバウンド観光ですが、メリットばかりではないことも理解しておかなければなりません。メリット・デメリットの例を紹介します。

メリット

  • ・高い経済効果

インバウンド観光における、一番のメリットは経済効果でしょう。

2023年4~6月期のインバウンド観光による消費額は、4兆円台に及んだと言われています。

宿泊施設、飲食店、商業施設など、インバウンド観光による経済効果はさまざまな業種で期待されているものです。

インバウンドによる経済効果を狙ったサービスの開発で、新規事業を立ち上げる企業もあります。

政府は、インバウンドによる消費額について2030年までに15兆円を目指しています。ここからも、経済効果への期待の大きさがうかがえます

  • ・地域活性化

インバウンド観光は、地域活性化にも効果を見せています。

これまで注目を浴びる機会の少なかった地方の観光地が、インバウンドによって評価されることで、新たなチャンスに恵まれるということもあります。

また、インバウンド観光による地域活性化は、このような直接的なものばかりではありません。

多くのインバウンドが訪れることで、働き手が必要となり、そのための雇用が生まれるということも起こっているのです。

インバウンド観光によって地方の労働人口が確保され、さらには定住人口が増加するということもあります。

デメリット

  • ・インバウンドによるマナー違反

インバウンドによるマナー違反は、たびたび問題になっています。

  • ・ごみのポイ捨て
  • ・撮影禁止場所での写真撮影
  • ・温泉の入り方
  • ・備品の持ち帰り
  • ・喫煙所以外での喫煙

これらのマナー違反は、「観光公害」と言われることもあります。報道で目にしたことがある方もいるかもしれません。

インバウンドによるマナー違反の多くは、文化の違いや言葉が理解できないことによって起こるものです。

決して、インバウンド=マナーが悪いということではありません。しかしながら、マナーへの意識が高いと言われる日本では目立ってしまうことはあるでしょう。

インバウンドを誘致する場合には、マナーに対する理解を促すことも必要です。

  • ・観光スポットの混雑

観光スポットに、大勢のインバウンドが押し寄せる光景を目にしたことがある方もいるかもしれません。

観光地にキャパシティ以上の観光客が押し寄せることは「オーバーツーリズム」と言われ、たびたび問題になります。

国内旅行を楽しむ日本人客から、インバウンドが多くて観光が楽しめなかったという意見もあります。

インバウンドによる観光によって、他の観光客が十分に観光できなくなるということはあるようです。

また、観光スポットまでの道路が混雑して渋滞が起こったり、商業施設でお土産を買うインバウンドによって、店内に行列ができたりして、住民の生活に影響がでることもあります。

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インバウンド観光の課題

インバウンドを受け入れるためには、体制を整えなければならないこともあります。インバウンド観光の課題について紹介します。

多言語への対応

日本人は、外国語に対する苦手意識が強い傾向があります。

他の国と比べて、英語をはじめとする外国語を話せる人材が少ないため、インバウンドへの対応に苦慮することが多いのは事実でしょう。

外国語の教育をしたり、外国語が話せる人材を雇用したりして、多言語への対応を整えることは必須と言えそうです。

言葉が理解できないことでサービスの質が落ちたり、誤解が生まれたりすることだけでなく、十分に情報発信ができないことで、集客のチャンスを逃してしまうことになりかねません。

デジタル化の推進

インバウンドは、観光中にインターネットを使った情報収集を頻繁に行います。

他国に比べて無料のWi-Fiサービスが少ない日本は、インバウンドにとって不便な環境であるとも言えます。

インバウンドにとって重要な通信手段であるWi-Fi環境の整備は、インバウンドへの安心を提供するという意味でも、重要な課題と言えるでしょう。

また、現金よりもオンライン決済が主流になっている国も多く、日本の決済方法に不便を感じるインバウンドも少なくありません。

これは、機会損失につながる問題でもあります。

クレジットカード、電子マネーなどの複数の決済方法を導入し、利便性を向上させる必要があるでしょう。

インバウンド観光促進で日本を盛り上げよう

iStock.com/JGalione

インバウンド観光は、今後さらに需要が大きくなると考えられています。

すでに大きな経済効果をもたらしているものですが、まだまだチャンスの多い市場であることは間違いありません。

インバウンド観光によって、盛り上がりを見せる宿泊施設も多くあります。

求人も増加しているため、宿泊業界をめざす方にとってもは、うれしい状況とも言えるでしょう。

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