上司が退職!温かいメッセージで送り出そう!
退職者が出た場合、寄せ書きを頼まれたり、メッセージカードの提出を求められたりすることがありますよね。特に上司など、責任のある人が退職する場合は何かしらのメッセージを下さいと言われることが多いのでは。
退職する上司へのメッセージとして、適切な文章とはどういったものなのでしょうか。メッセージの書き方で困った時の対処方法や、例文を見ていきましょう。
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退職する上司へのメッセージ!気持ちを伝えるポイント5選
退職者へのメッセージは、最後に伝える言葉になることが多いでしょう。感謝の気持ちをしっかりと表現するために、押さえておきたいポイントを解説します。
礼儀正しい文章で書く
上司と良好な関係ができており、フランクに話す間柄であっても、退職時のメッセージは礼儀正しい文章で書きましょう。
これまでの感謝と敬意を表し、美しく別れるための重要ポイントです。
具体的なエピソードを添える
退職者へのメッセージは「大変お世話になりました」「これからもお元気で」といったお決まりの文言があります。心からの言葉であれば、相手に響くはずですが、それだけでは物足りない印象を与えます。
教えてもらったことや、助けてもらったことなど、具体的なエピソードを添えると、感謝の気持ちがより伝わることでしょう。
読みやすさにも配慮する
退職者へのメッセージは「相手が読みやすいかどうか」を考えて書く必要があります。例えば定年退職する上司であれば、細かい文字は読みにくいと考えられるため、大きな字で書くといった配慮が望まれます。
また、色紙やメッセージカードと、ペンの色との相性も考慮してくださいね。
センシティブな事情に注意
退職の事情によっては「ご退職おめでとうございます」と言えないことがあるので注意しましょう。また、色紙やメッセージカードは他の人の目にも触れるものなので、退職理由についてむやみに言及するのもNG。
例えば、結婚退職する上司が実は妊娠しており、自分にだけそっと打ち明けてくれた、という場合「赤ちゃんの誕生が待ち遠しいですね!」などと書かないように気をつけてくださいね。
ネガティブな表現で終わらない
退職する上司を慕っていれば「寂しい」「悲しい」「残念」といった感情が湧いてくるのは、自然なことでしょう。しかし、ネガティブな気持ちをそのまま伝えると、退職者に「辞めるのが申し訳ないな……」と思わせてしまいます。
上司が辞める寂しさを伝えたいのであれば「○○課長がご退職されると寂しくなりますが、これからは私たちが業務をけん引していきます」といった、ポジティブな言い回しにしてくださいね。
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退職する上司へのメッセージで困ったら?
上司との関係性などによっては、退職のメッセージに「何を書けば良いのか分からない……」と悩むこともありますよね。困った時の対処方法を、パターン別に見ていきましょう。
書こうとしていた内容が他の人とかぶった!
メッセージが他の人とかぶっていると、受け取る側は「みんな同じことしか書いてくれない……」と感じるかもしれません。
なるべくかぶりを防ぐためには、言葉の表現を変えることがおすすめ。例えば「大変お世話になりました」というメッセージが多いようなら「いつも気にかけてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです」というように、変化をつけましょう。
また、上司と自分との思い出に触れるなど、オリジナリティを出すこともおすすめです。
メッセージが書ききれない!
退職する上司に伝えたいことがたくさんあったとしても、色紙やメッセージカードのスペースは限られており、簡潔にまとめる必要があります。
自分ひとりだけ長文を書いたり、細かい文字でびっしり書いたりすることは、全体のバランスが崩れるのでNG。色紙やメッセージカードには、特に伝えたいことをピックアップして書きましょう。短文で伝えきれない気持ちは、直接話したり、手紙を書いたりすると良いのでは。
退職する上司のことをよく知らない!
上司と言ってもほとんど関わりがない場合もあります。関係が薄かった上司に対しては「ありきたりの事しか書けない……」と思いがちではないでしょうか。
しかし、直接関わる機会が少なくても、普段の様子や仕事ぶりを見て「すごい!」「さすが!「見習おう!」と思ったことはあるのでは。そのようなエピソードを交えると、心のこもったメッセージに仕上がるでしょう。また、社内で耳にした、良い評判について触れることもおすすめです。
退職する上司との関係が悪かった
「建て前でも感謝の気持ちなんて伝えたくない!」と思うほど、関係が悪い上司もいるかもしれません。そのような上司が退職するとなると、嫌味のひとつでも書いてやりたくなるものです。
しかし、みんなの目に触れるメッセージにおかしなことを書くと、侮辱罪に問われるおそれがあるため、絶対にNGです。また、周りからも白い目で見られ、自分が損することになるでしょう。
関係の悪かった上司への退職メッセージは「余計な事を書かない」が最大のミッションです。無難なメッセージで、穏便に済ませましょう。
喜ばしくない退職理由
退職にはさまざまな理由があるものです。中には病気にかかってしまった、親の介護が必要になった、離婚して実家に帰る、といった喜ばしくない事情もあるでしょう。
このような事情で退職する上司には、どのような言葉を掛ければ良いのか分からなくなりがちです。そこでおすすめしたいのは「退職の理由には触れず、今までの感謝を伝える」ということです。そこを押さえて、素直な気持ちで書きましょう。
退職する上司へのメッセージ・例文5選
ここまでの説明をふまえ、退職する上司に宛てたメッセージの例文を見てみましょう。5つのパターンを紹介するので、参考にしてください。
喜ばしいことでの退職
「○○部長、この度はご転職おめでとうございます。スピード感を持って仕事に取り組む○○部長の姿は、常にわたしの憧れでした。
新天地でのご活躍を、心からお祈りしています。長い間、ありがとうございました」
喜ばしくないことでの退職
「○○部長、長年のご勤務お疲れ様でした。○○部長のご指導はいつも的確で、助けていただくことばかりでした。
ご退職されて寂しくなりますが、これからはわたしが後輩たちをフォローしていきます。大変お世話になりました」
新卒から育ててもらった上司の退職
「○○部長、長い間大変お世話になりました。新卒で入社し、社会人としての基本すらできていなかった私が何とかひとり立ちできたのは、○○部長のフォローがあってこそのことでした。
○○部長がいつもおっしゃっていた『初心忘れるべからず』を胸に刻み、これからも日々の業務に励みます。本当にありがとうございました」
関係の薄かった上司の退職
「○○部長、定年退職おめでとうございます。業務でトラブルが起こると、いつも真っ先に解決に向かって動き出していた○○部長を、尊敬しております。
これまで会社をけん引して来られた○○部長がご退職されるのは寂しい限りですが、わたしも○○部長のような、リーダーシップの取れる人間になれるように、努力いたします。長い間、本当にありがとうございました」
関係が悪かった上司の退職
「○○部長、長い間お疲れ様でした。お体に気をつけて、新天地でご活躍ください」
退職者する上司へのメッセージで重要なのは「真心」
上司と部下という関係は特別なものです。仕事を教えてもらったり、時には叱られたりと、いろいろなことがあったのではないでしょうか。関係性の最後を彩るのは、真心を込めたメッセージです。今回の記事を参考に、気持ち良く送り出すためのメッセージを書いてくださいね!