ブラック企業の特徴を把握して仕事選びの失敗を防ごう!

就職・転職を決める際に注意したいのは「ブラック企業を選ばないこと」です。ブラック企業に入社すると、身も心もボロボロになったり、賃金未払いなどのトラブルに巻き込まれたりしがちなので回避しなければなりません。この記事ではブラック企業の特徴について入社前に分かることと入社後に見えてくることを紹介します。仕事選びの失敗を防ぐために、役立ててくださいね。

就職・転職時に注意すべきブラック企業の特徴とは?

怒鳴られる女性

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ブラック企業とは、労働基準法を守らず、社員を大切にしない企業のこと。ブラック企業で働くと心身を壊して長期の療養を余儀なくされたり、未払い賃金で大損したりします。

就職・転職の際にはブラック企業でないかどうかをしっかり確認しなければなりませんが、ブラック企業にはどういった特徴があるのでしょうか。

入社前に分かる特徴、入社後に見えてくる特徴を把握しましょう。

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入社前に分かる!ブラック企業の特徴9選

ブラック企業には入社前から分かる特徴があります。以下の特徴を感じたら要注意。

これに当てはまる企業が確実にブラック企業だとは限りませんが、少しでも引っかかることがあったら、入社すべきかどうかをよく考えましょう。

離職率が高い

離職率とは、一定の期間内に退職した人の割合を表す数字です。求人票には離職率を載せていない場合もありますが、就職情報誌やハローワークなどで調べられる他、「○○株式会社 離職率」といったキーワードでインターネット検索するとヒットする場合もあります。

この離職率が高いほど、人が定着しない企業ということです。過酷なブラック労働で続けられる人が少ないのかもしれません。

常に求人を出している・大量募集している

常に求人を出している・大量募集している企業も人が定着しない職場であることが考えられます。採用しても次々に辞めてしまうのかもしれません。

ただし「新たな支店がオープンするため」など、多くの人材を必要としている背景がある場合も。特に宿泊業界は大量募集の求人が多く見受けられます。ブラック企業かどうかを判断するためには、頻繁に求人を出したり、大量募集したりしている理由を探る必要があるでしょう。

求人票の書き方が抽象的

ブラック企業はアピールできる魅力に乏しく、労働条件も悪いため求人票の書き方が抽象的になりがちです。

  • ・アットホームな職場です
  • ・やる気があれば大歓迎
  • ・未経験からプロフェッショナルに!

このような聞こえの良いキーワードが並んでいても、具体的なことが一切書かれていない場合は要注意。

雇用形態が明記されておらず、正社員だと思って入社したらアルバイトだった、というトラブルもある模様です。

また、給与の内訳を明記していない求人情報にも注意が必要です。それなりの給与がもらえるように見えても、各種手当やインセンティブを含めた金額で、基本給は極端に低いのかもしれません。基本給は有給休暇を使った日の賃金や、ボーナスの支給額に響くため、応募前にしっかり確認しましょう。

労災事故や不祥事があった

安全面の配慮を怠ったことによる労災事故や、不祥事を起こした企業はニュースになることがあります。

また、労働基準法を守っていないなどの問題がある企業は厚生労働省の「労働基準関係法令違反に係る公表事案」に掲載されます。

すでに改善されている可能性もありますが、悪いニュースを見聞きしたり、「労働基準関係法令違反に係る公表事案」の掲載されたりしている企業への応募は、慎重に考えましょう。

参考:労働基準関係法令違反に係る公表事案について/厚生労働省

平均年齢が低すぎる・高すぎる

従業員の平均年齢は企業の採用ページや就職情報誌、有価証券報告書などで調べられます。平均年齢が低すぎるもしくは高すぎる企業は、ブラック企業かもしれません。

低すぎると若いうちしか働けないほどキツい、高すぎると若者がすぐに見切りを付けて転職する職場であることが考えられます。

会社の様子がおかしい

外から見ても会社周辺の様子がおかしい場合は、ブラック企業の蓋然性が高いと言えるでしょう。

例えば、夜勤シフトがあるわけでもないのに、深夜までオフィスに照明がついていたり、出入りする人の顔が土気色だったりするといったことが挙げられます。

また、面接に行った際、オフィスやトイレの汚さが目立つ場合も要注意。従業員の心が乱れている、掃除する時間もないほど業務に追われているといったことが考えられます。

エナジードリンクの空き缶が、机上やゴミ箱にうず高く積まれている場合は、長時間残業や休日出勤が常態化しているのかもしれません。

悪いうわさがある

ブラック企業に対する世間の目が厳しい昨今、おかしなことがあればすぐにうわさが広がります。

例えば「○○株式会社の営業職はガムテープで受話器に手を固定して電話営業させられているらしい」「○○ホテルチェーンのレストランスタッフはビュッフェの食べ残し分を自腹で弁償させられるらしい」といったうわさが飛び交うようになるでしょう。

話の真意はともかく、妙なうわさが立つこと自体が危険信号。風説を真に受けるのも良くありませんが、応募の際には注意が必要です。

労働組合がない

労働組合とは、労働者が団結して、賃金や労働時間の改善を図るための組織。労働組合には企業と対等に話し合う権利が認められています。そのため、労働組合のある企業は従業員の権利を尊重していると考えられるでしょう。

労働組合の有無はハローワークや有価証券報告書で確認できます。ただし、優良企業の中にも労働組合がない企業はあるので、目安のひとつにしてくださいね。

面接官の態度や選考の進み方がおかしい

面接官は求職者にとって「企業の顔」です。きちんとした企業であれば、面接官はそのことを自覚して対応するはずですが、リテラシーの低いブラック企業ではおかしな態度を取る面接官も居ます。いわゆる圧迫面接だったり、ハラスメント発言があったりした場合は、応募を辞退することも視野に入れましょう。

また、面接の内容が雑談ばかり、雇用条件の説明だけで終わってすぐに内定通知が来た、というケースでもブラック企業を疑った方が吉。人手が足りな過ぎて、応募者をしっかり選ぶ余裕すらないのかもしれません。

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入社後に見えてくる!ブラック企業の特徴11選

詰め寄る上司

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ブラック企業の中には特徴を巧みにカバーしていたり、情報が少なすぎたりして見抜けない企業もあるでしょう。

入社してから見えてくるブラック企業の特徴としては、以下のような事柄が挙げられます。

若手の出世が早すぎる

入社して間もなく管理職になるなど、若手の出世が早すぎる場合は「名ばかり管理職」にして残業代を削減しようという目論見があるのかもしれません。

例えばホテルにおいて「今日から君はフロントマネージャーだ、おめでとう!」と言われたものの、仕事内容は今までと変わらず、わずかな役職手当がついて残業代が支給されない、といったケースが名ばかり管理職です。

本当に実力主義で管理者としての権限が与えられ、見合った手当が出ているのなら問題ありませんが、不自然に出世する人が多い企業は注意が必要です。

極端に厳しい研修がある

入社直後や役職がつくタイミングなどで、極端に厳しい研修を受けさせることもブラック企業にありがちなことです。

山奥の合宿施設に送り込まれ、大声で自分の目標を叫んだり、深夜に20キロ以上も歩いたりといった研修が実施されるのだとか。

厳しい研修によって気持ちを引き締めることが悪いとは言えませんが、ブラック企業では社員をわざと追い込んで「会社に尽くすことは素晴らしい!」と思い込ませようとしているのかもしれません。

未払い賃金がある

何をもって「ブラック企業」とするかの定義は曖昧ですが、未払い賃金がある企業は明らかなブラック企業と言えるでしょう。

タイムカードを切らせてから残業させたり、早朝出勤させて始業時間までタイムカードを切らせなかったり、という企業は従業員の労働力を搾取しています。

未払い賃金問題で悩んでいる人は、まず労働基準監督署に相談しましょう!

長時間残業が常態化している

業務量が多すぎる、人手が少なすぎるといったことで、長時間残業が常態化していることもブラック企業の大きな特徴です。

また、給与に見込み残業代が含まれているからと言って、残業を強要するのもブラック企業のやる事。人材確保や、定着してもらうための努力をしない企業には、見切りをつけるべきかもしれません。

ハラスメントが横行している

職場におけるハラスメントの横行は、当事者同士だけの問題ではありません。ハラスメントの加害者・被害者が居ながら放置していることは、職場全体の大問題です。

ブラック企業は何事においてもリテラシーが低いもの。明らかなハラスメントを「上下関係のけじめをつけているだけ」「コミュニケーションの一環」などと捉えていることも。ハラスメントが横行していることは、往々にしてあるでしょう。

社内イベントが多い

バーベキューやピクニック、社員旅行といったイベントが多い企業も、ブラック企業かもしれません。

コミュニケーションを大切にしている企業のようにも思えますが、転職活動させないために社員を縛り付けることが目的といったケースがあります。また、ワンマン社長が自己満足でやっているだけ、ということも。

休日返上で頻繁に開催されたり、参加を強要されたりする場合は対策を練りましょう。

問題を隠匿する

労災事故や横領などの事件が起こった場合、しかるべき機関に申し出ず、問題を隠匿することもブラック企業の特徴です。

隠していたことが後々明るみに出れば大打撃となり、倒産やリストラの憂き目に遭うことも。決定的におかしなことがあったら、迷わず転職することをおすすめします。

男女比が極端に偏っている

男女比が極端に偏っていたり、どちらか一方の管理者が極端に少なかったりする企業では、ジェンダー差別や性差による働きにくさがあるのかもしれません。

例えば、出産後の女性が復帰できない、男性の育児休暇が認められないといったことが考えられます。また、「男だから、女だから」と差をつけることも、もはやアウトの時代。改善に向けてた取り組みもしていないようであれば、ブラック企業の蓋然性が高いでしょう。

満足に休めない

人手が足りないブラック企業では、休日出勤が多い上に代休が取れない、有給休暇も使えないといった事態に陥りがちです。

例えばホテル業界では人手不足が深刻な職場が多く、夏休みなどの繁忙期にはほとんど家に帰れず、仮眠を取りながら何とか現場を回している、といった口コミもある模様。

また、業務量が多すぎて昼休みも休めず、お弁当を食べながら仕事せざるを得ないといったことも。

仕事の割り振り・出世の基準が不透明

気持ち良く働くためには、割り振られる仕事や自分の役割に納得できるかどうかが重要です。

しかし、リテラシーの低いブラック企業では仕事の割り振り・出世の基準が不透明で不公平さを感じることが多いのではないでしょうか。

重役のお気に入りだけがスピード出世している、特定の人がいつも楽な仕事を担当している……といった状況であれば、転職を視野に入れても良いかもしれません。

身銭を切らされる

「自爆営業」という言葉を聞いたことがありますか。自爆営業とは、商品などの販売数にノルマを設け、達成しなかった分は自腹を切って買わせるというものです。母の日などのギフトやおせち、保険商品といったものが代表例と言えるでしょう。

お金を稼ぐための仕事で身銭を切るのでは、本末転倒です。無駄な出費がかさむ前に、転職することをおすすめします。

転職エージェントへの相談でブラック企業を回避しよう!

ブラック企業かどうかは入社してみなければ分からないことが多いもの。自分自身でしっかり調べることも重要ですが、さまざまな企業を知っている転職エージェントに相談することもおすすめです。ブラック企業を回避するための、適切なアドバイスをくれるでしょう。

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