採用にかかるコストはどれくらい?
社員一人を採用するためには、大きなコストが発生します。
会社の規模にもよりますが、求人広告の掲載費用説明会・セミナーの実施費用などを合計すると、大体50~100万円ほどかかると考えていいでしょう。
なお、中途採用は「即戦力として働く」という意味合いも強いため、新卒採用よりもコストがかかる傾向があります。
早期離職が発生すると、採用のために割いた費用が無駄になってしまう上に、社内研修など教育にかかった費用や、せっかく育てた業務遂行能力まで失うことになるでしょう。
このように、早期退職による損失はかなりのものとなります。早期離職を発生させないためには、まずその理由を把握し、対策に勤めることが求められます。
次の項目では、早期離職が発生する理由についてご紹介していきますので、ぜひご参考にしてみてくださいね。
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早期離職が発生する理由
慎重に採用活動を行ったとしても、早期離職が起きてしまうことがあります。早期離職を決めた社員は、入社後にどのような不満を抱きやすいのでしょうか。解説していきます。
やりがいが無い
仕事をしていてもやりがいが無い、張り合いが無いと日常的に感じていると、転職へと気持ちが傾いてしまうもの。
「誰にとってもやりがいのある仕事」というものはありませんが、やりたいことと実際の業務に大きな隔たりがある場合、やりがいが無いと感じてしまうのではないでしょうか。
業務量が多すぎる/少なすぎる
業務時間内には到底こなせない量の仕事を割り振られて毎日残業続き、休日も返上して働き、プライベートな時間はほとんど取れない……となってしまっては、早期離職したくなるのも無理はありません。
反対に、1~2時間で終わってしまうような業務しか割り振られず、空いた時間に勉強ができるような環境でもなく、ひたすら仕事をしているふりをして終業時間を待つような勤務スタイルも、社員に苦痛を与えます。
業務量が過剰、あるいは過少な状態が続くと、早期退職もやむなしという気持ちになってしまうようですよ。
求人票の内容と実態が異なっている
求職者は、求人の内容を参考に企業へ応募をし、面接での認識のすり合わせを経た上で内定を受諾します。
しかし、中には求人票の内容と実態が異なっていることが入社後に発覚し、早期退職を考えてしまうケースもあるのだとか。
よくあるのが、雇用形態や勤務時間、福利厚生などに相違があるパターン。異なっている点を上司に指摘しても改善が見られない場合は特に、早期離職が頭をよぎるのではないでしょうか。
待遇が悪い
生活が立ち行かないほど給料が安い、残業代が出ない、福利厚生が整っていないなど、待遇の悪さに辟易して早期離職を考える人も。
多少の不満であれば働き続けるうちに改善の余地があるかもしれませんが、日々の暮らしが圧迫されるほど待遇が悪ければ、早期退職もやむを得ないでしょう。
待遇面の詳細な状況は実際に入社してみないと分からないことも多く、採用過程で気づけなかったミスマッチが起きてしまうようです。
人間関係に問題がある
職場の人間関係が極端に悪く、早期退職を決めたという人は少なくないのでは?
ギスギスした環境で働くのは精神衛生上よろしくないですし、何よりその状況を放置している管理職にも不信感が募ってしまいます。
人間関係のゴタゴタに現状では巻き込まれていなかったとしても、「自分が被害に遭った時に誰も対応してくれないのでは?」という不安を抱き、早めに退職しておこうと思い至るようです。
企業の将来に不安を感じた
企業の業績や社内の雰囲気などから将来に不安を感じ、早期退職をしたという例も珍しくありません。
入社してから日が浅いうちに危機感を覚えるくらいなので、よっぽど先行きが怪しい要素を感じ取ったのではないでしょうか。
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早期離職による損失を出さないために
早期退職をしてしまう理由を一言でいってしまえば、「会社への不満」に尽きるでしょう。
では、社員の不満を解消し、早期退職による損失を出さないためには、どのような対策をとればいいのでしょうか。その一例をご紹介していきます。
採用段階でミスマッチを極力なくす
求人票に良い面ばかりを書いたり、勤務実態や待遇面に関する質問についてお茶を濁した状態で社員を採用してしまうと「こんなはずじゃなかった!」と早期離職されてしまうリスクがあります。
見映えの良い採用活動をしたいという意見もあるかもしれませんが、そのせいで早期退職が発生してしまっては元も子もありません。
そのため、ミスマッチを起こさないためにも、採用の段階で働き方や待遇面などの情報を可能な限り明らかにすることをおすすめします。
応募者の数は減るかもしれませんが、早期離職による損失を考えると、ミスマッチをなくすことに力を入れた方が長い目で見て損失が少ないのではないでしょうか。
社内コミュニケーションを活発に行う
社員同士のコミュニケーションが薄いと、何かしらの不満を抱えていることに気づきにくくなってしまいます。
また、面接などの機会を設けても、普段からコミュニケーションをとっていない相手に正直な気持ちを打ち明けるのは難しいはず。
社員と打ち解けるためには、普段からどれだけ言葉を交わすかが重要になります。社内コミュニケーションを活発に行い、悩みや不満を相談しやすい環境づくりに努めましょう。
適切な量の業務を割り振る
業務量が多すぎても、少なすぎても社員にとっては大きな苦痛となります。業務量の多さによる負担は想像しやすいかもしれませんが、仕事が極端に少ないのもかなり辛いもの。
自分には仕事を任せてもらえるだけの力や信頼が無いのかと思い詰め、社会に必要の無い人間なのではという苦しみを抱えてしまうことになる人も多いようです。
社員が心身共に健康に働くためにも、適切な量の業務量を割り振ることは欠かせません。多少ならば問題ありませんが、極端な采配はしないよう心掛けてくださいね。
ヒアリングをするだけでなく改善の姿勢を見せる
社員が心を開いて相談や不満を打ち明けたとしても、肝心の上司が改善の姿勢を見せてくれなければ、「何を話しても無駄だ」という諦めを植え付けてしまうことになります。
何度言っても環境が変わる兆しが見えなければ、社員の心は退職へと傾いてしまうでしょう。
ヒアリングをしたら改善しようとする姿勢を見せる、難しい問題であれば解決が難航する理由を告げるなど、前向きな対応を心掛ければ退職へ向かう気持ちを引き止められるかもしれません。
早期離職による損失を防ぐためには内定後・入社後のフォローが大事
早期退職が発生してしまうと、採用にかけたコストが無駄になる上に、次の人を探すためさらに費用がかかってしまいます。
早期離職による損失を防ぐためには、内定後や入社後のフォローが必要不可欠です。早期退職を出さないためにも、努力を欠かさないよう心掛けましょう。
なお、早期離職の原因の一つである人材ミスマッチを防ぐなら、転職エージェントに相談するのも手です。
特に、宿泊業界で採用活動をお考えの方は、当社サービス「おもてなしHR」にご相談ください。
おもてなしHRは、ホテルや旅館に特化した就職・転職エージェントです。専任のアドバイザーが、採用活動のサポートをいたします。