ポテンシャル採用で失敗するのはなぜ?
ポテンシャル採用とは、やる気や人物像、潜在能力を重視した中途採用を指す言葉です。第2新卒を対象とすることが一般的ですが、人材確保の競争が激化しているため35歳くらいまでの求職者を視野に入れている企業もあります。
即戦力となるスキルを持っていない、経験が不十分といった人材を採用の対象とすることから、比較的スムーズに人材を確保できるのでは?と思うかもしれません。しかし、ポテンシャル採用にはポテンシャル採用ならではの落とし穴があるので注意が必要です。
いざポテンシャル採用で入社させてから「適性がない人材だった……。」と分かっても手遅れです。この記事では、ポテンシャル採用の失敗例や、失敗の原因について解説します。
これからポテンシャル採用をしようとしている企業、ポテンシャル採用がうまくいっていないという企業の採用担当者様は、ぜひ参考に役立ててくださいね。
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ポテンシャル採用の失敗例
「ポテンシャル採用に失敗した」という判断になるのはどのようなケースでしょうか。ありがちな失敗の例をいくつかピックアップして紹介します。
希望に適った応募者が来ない
ポテンシャル採用で人材を集めたい!と思い、採用活動を始めても応募者が来ない……。これは、採用に失敗する以前の問題かもしれません。人材を募集する段階においても、採用担当者の人件費や求人広告を出すための料金、サーバー代などさまざまな費用が掛かりますよね。
また、応募者が来たとしても、希望に適う人物像ではなかったり、自社の業務に適性があるとは判断できない求職者だったりすることも。
費用を掛けて採用活動を実施しても、収穫がないパターンです。
内定を辞退される
やる気や人物像を見込んで内定を出し、あとは入社してもらうだけ!というところまでこぎつけても、内定を辞退されるケースもあります。ポテンシャル採用は「人物像・やる気・将来性」といった、正解がない基準で採用の可否を決めますよね。
応募者としても「なぜ自分が選ばれたのか?もっと活躍できる企業があるのでは?」という疑問を抱きがち。その結果、求職活動の継続や他社への入社を選んで内定を辞退するリスクがあるのです。
求人広告や会社説明会、選考などにつぎ込んだ費用・時間が無駄になってしまうでしょう。
期待した能力がない
即戦力を求めないポテンシャル採用でも「期待した能力がない」という失敗があります。それは主に社会人としての常識やマナー、コミュニケーションスキルがない、積極的に仕事を覚えようという姿勢が感じられない、社風に合わないといったこと。
仕事の能力というよりも、採用試験で見抜けなかった人物像が期待値を満たしていないパターンが多いのではないでしょう。このパターンでは、採用担当者や採用の責任者が「なぜこんな人を採用したのか?」と白い目で見られがちです。
早期退職してしまう
ここまで触れてきた通り、ポテンシャル採用には内定が出た理由や社風に合う・合わないが分かりにくい部分があります。
そのため、入社しても早い段階で退職してしまう、といった失敗もあるでしょう。
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ポテンシャル採用が失敗に終わる原因とは?
ポテンシャル採用が失敗に終わってしまうのはどうしてでしょうか。考えられる原因をひとつずつ見ていきましょう。
各部署・各担当者の目線が違う
採用担当者と現場担当者が欲しいと思っている人材のタイプが違う。一次面接の面接官と、二次面接の面接官、そして最終面接を担当する責任者が、それぞれ違ったものさしで応募者を見る。
このように、評価するポイントが部署・担当者によってバラバラというのは、ポテンシャル採用に限らず採用が失敗に終わる大きな原因のひとつです。
情報発信が不十分
他社にはない自社の魅力は何か、どんな人材を求めているのか、そしてなぜ内定を出したのか。ポテンシャル採用に失敗する企業は、これらの情報の発信が十分でない傾向が見られます。
自社ならではの魅力をアピールしなければ、将来性のある人材は他社に流れてしまいます。また、どのような人材が欲しいのかを具体的に発信しなければ、望むような人物が応募してこない、内定を出しても辞退される、といった状況に陥るのではないでしょうか。
育成できない時期に採用する
「ある程度社会人経験があるから大丈夫」と思って、育成に時間を割けない時期にポテンシャル採用をするのも失敗のもとです。新卒ではないとはいえ、ポテンシャル採用で入ってくる社員は若い世代が中心。仕事を教えてもらえない、満足なフォローがないとなると、入社したことを後悔し、早期退職に至るのではないでしょうか。
また、何か聞きたいことがあっても誰に聞けばよいのか分からない、近くの人は皆、忙しそうで声を掛けにくいなどの理由で、職場の輪に入れなくなる恐れもあります。
失敗しない!ポテンシャル採用のポイント
ポテンシャル採用で失敗しないためには、まず情報発信を十分に行いましょう。経営理念や社風、独自の魅力を明示することで、企業に共感する求職者の目に止まりやすくなるはずです。
そして採用の目的は単に人数を集めるのではなく、企業に利益をもたらす人材を増やすことですよね。入社から独り立ちまでの育成スケジュールに無理はないか、現場で活躍する人材に育ちそうかといったことを、社内でよくすり合わせましょう。会社説明会などで、現場の社員と求職者の交流の機会を設けることも、ポテンシャル採用の失敗を防ぐことにつながるはずです。
また、採用支援サービスの活用もおすすめです。採用のプロであるエージェントが適切な人材を探して紹介。書類選考が省けるなど、採用活動の工数を減らしたり、雇用のミスマッチを減らしたりすることに役立ちます。
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