新たな人材を採用するには、まず、採用活動をしていることを世間に周知する必要がありますよね。求人広告や自社ホームページへの採用情報の掲載など、さまざまな手段がありますが、よりよい人材を採用するにはどれが有効なのでしょうか。求人方法によって異なるメリット・デメリットを解説します。

人材採用に効果的な求人募集の方法とは？

求人の募集方法は、さまざまあります。だからこそ、新たな人材を確保したい！と思いながらも、募集方法に迷っているということはないでしょうか。

求人募集の方法には、無償と有償のものがあります。また、それぞれのメリット・デメリットもあります。

効果的な人材採用につなげるためには、コストと効果を見極めることが重要です。

求める人材に確実に届く方法を選択するようにしましょう。

【人材採用の方法】無償で求人を掲載するには

人材採用は何かとコストがかさむものですが、無償で行う方法もあります。無償では効果が薄いのでは？と思うかもしれませんが、使い方次第で成果をあげられる可能性は充分にあります。無償で求人募集を掲載する方法をチェックしていきましょう。

学校に求人票を掲示してもらう

高校・大学・専門学校にキャリアセンターや就職支援センターなどがある場合は、求人票を無料で掲示してもらうことができる場合があります。

各学校に依頼をすれば、学生の目につく場所に貼りだしてもらえます。専攻分野を重視したい職種の募集などの場合は効率的です。特に新卒の採用にはメリットがあるでしょう。

ただし、当然のことながら入社は卒業後。すぐに人手が欲しい場合やスキルが高い人材を募集したい場合は適さない方法です。

また、複数の学校で募集をしたい場合は、各学校に問い合わせる必要があるため、手間と時間がかかるというデメリットもあります。

ハローワークに求人情報を出す

ハローワークは、公的な職業安定所です。全国に500カ所以上あり、求人を探す方法として幅広い年代から認知されています。

ハローワークの利用者は、特に真剣に仕事を探している傾向が強くあります。労働意欲の高い人材に対し、無償で求人を出せる点はメリットと言えるでしょう。

また、ハローワークを通して入社が決定すると、企業に助成金が支給される場合もあります。

ただし就職困難者のセーフティーネットであるため、希望するスキルや即戦力になれる経験がある人材が集まりにくい場合があります。

また、求人を掲載するまでに手間がかかったり、求人票に規定があることで充分な情報が載せられなかったりするデメリットもあります。

ソーシャルリクルーティング

ソーシャルリクルーティングとは、SNSなどを通した採用方法です。無料で利用できるSNSでアカウントを作り、求職者と直接やりとりをしながら、採用活動を進めます。

求職者側のアカウントに記載された自己PRに「いいね！」やコメントを付けるなどのアピールができるので、企業を身近に感じてもらえることでしょう。

社員のインタビューや採用担当者の紹介を載せたり、ライブ配信などを行ったりもできるため、企業の魅力が伝わりやすく競合と差がつけやすくなります。

SNSでつながっていることで、内定辞退につながったりミスマッチの防止ができたりするのもメリットです。

ただし、こまめに求職者の動きをチェックしたり、リアルタイムで情報を発信したりなど、運用の手間がかかる点はデメリットになります。

また、SNSの利用頻度が高い若い世代の採用には適していますが、中高年層には馴染みがない場合もあるため、募集できる年代が限定的になる場合もあるでしょう。

リファラル採用

リファラル採用は、従業員の知人を紹介してもらう制度です。ひと昔前までは「縁故採用」と呼ばれることが多かった手法です。

採用が決まったら紹介者にインセンティブを支給する企業が多く、完全に無償とは限りませんが、求人広告を出すことなどに比べれば低コストに抑えられます。

また、紹介されるのは実際の業務を知っている従業員が「この人なら大丈夫」と判断した人です。一般的な求人募集に比べて雇用のミスマッチが起こりにくいと言われることもあります。

ただし、狭いコミュニケーションの中での人頼みのため、適切な人材を適切なタイミングで紹介してもらえるとは限りません。長いスパンで良い人材を探したい時に適した方法です。また、社員と求職者の関係性への配慮が必要になる場合があることにも注意が必要です。

店頭などに張り紙を出す

コンビニ・スーパーや飲食店など、多くの人が訪れる業種の求人であれば、店頭などに求人の張り紙を出す方法もあります。訪れる人の目にとまるので、日ごろからお店などに愛着を持っている人が応募してくれる可能性があります。

張り紙の場合は規定がないため、手書きでも作成できます。特別な手続きも必要ないことから、最も手軽な方法と言えるでしょう。

ただし、この方法での募集ができるのは店舗がある業種に限られます。また、求人募集を見るのは利用客のみですので、経験やスキルが求められる職種の人材採用には向いていないでしょう。

【人材採用の方法】有償で求人を掲載するには

お金をかければ人材が集まるというものではありませんが、有償の募集方法には、無償の募集方法とは違ったメリットがあります。どんな方法・メリットがあるのか見ていきましょう。

求人広告の掲載

有償の人材募集方法で最もポピュラーなのは、求人情報誌や求人情報サイトへの掲載でしょう。利用者が多い求人媒体に掲載すれば、多くの人の目に触れることになります。

特に求人情報サイトの場合は、インターネット上で情報が公開されるため、全国の幅広い求職者に求人を見てもらえたり、求人掲載から採用までがスピーディーであったりします。

スキルの高い人材を採用したい、総戦力が欲しいといった場合にはメリットが大きいでしょう。

ただし、求人広告の利用には料金がかかります。掲載するだけで料金が発生するもの、成果報酬型のものなど、料金の形態はさまざま。金額は、雇用形態や掲載期間などによって異なります。

年間100万円以上かかる場合もありますので、しっかりと比較検討をした上で、どの媒体に出すか決めましょう。

自社ホームページでの求人募集

自社でホームページを作成して求人募集を出す方法もあります。採用専用のページを作り、業務内容を詳細に掲載する・応募フォームを設置するなど、自由に作成できるのがメリットです。

先に紹介した求人広告を見て企業のホームページから応募するケースもあるため、広く宣伝しなくても募集が集まることもあります。

しかし、サイトを制作するためには数十万円程度の費用がかかることが一般的です。また、サービスの拡大や採用活動に変更がある場合は、その都度更新する必要もあります。

社内に制作や運用できる人材がいなければ外注する必要があるため、コストが高くなる場合もあるようです。

リスティング広告

リスティング広告とは、検索エンジンで特定のキーワードを検索すると、検索結果の上部などの目立つところに広告が出る、というものです。例えば求職者が「新宿　ビジネスホテル　求人」と検索したとしましょう。

「新宿　ビジネスホテル　求人」というキーワードでリスティング広告を掲載していれば、その検索結果の上部に求人広告が現れ、さらにクリックされれば、求人サイトに移動するという仕組みです。

ターゲットを絞って求人情報のアピールができるため、意欲の高い人材からの応募が期待できるのでメリットです。

無料で利用できる場合もありますが、より目に着きやすい表示にするなどの運用をする場合はクリックされた回数に応じて金額が発生するため、月数十万円の費用がかかることがあります。

他の有償の方法に比べればコストがかからないことが多いですが、競合が多いことや、求人を出していることを宣伝できないことはデメリットといえるでしょう。

就職イベントへの出展

学生の就職活動が解禁となる時期には、全国各地で就職イベントが開催されます。業界や職種を限定したり転職希望者をターゲットにしたりしたイベントもあります。

企業がこのようなイベントに出展するメリットは、一度に多くの求職者と直接話せることでしょう。面接ほどかしこまった雰囲気ではないため、素に近い様子の求職者を見ることができます。

規模や地域にもよりますが、出展にかかるコストはだいたい50万～100万円程度が相場です。まとまったお金が必要ですが、地方の中小企業などあまり知名度が高くない企業でも、ダイレクトに魅力をアピールできます。

人材派遣

人材派遣は、派遣会社を通して必要な人材を集める方法です。派遣会社に支払う賃金を上乗せした時給で雇い入れることが多いため、直接雇用に比べると人件費が高くなります。また、ひとりの派遣社員に有期派遣社員として働いてもらえるのは、3年までという決まりがあります。

4年目以降は直雇用に切り替えるなどの対応が必要となり、そのコストもかかります。しかしその一方で、繁忙期だけの労働力を増やしたいなどの細かなニーズに合った人材の確保がしやすいのはメリットです。

また、派遣社員はあくまでも派遣元の従業員であるため、自社で社会保険や雇用保険に加入させる必要はありません。トータルで考えれば、コストの削減に有効な方法でしょう。

人材紹介

人材紹介は、人材紹介会社に登録している登録している求職者の中から、希望や条件の一致する人材を紹介してもらうサービスです。

紹介してもらう段階では無償であり、面接等を終えて入社が決まった時に料金が発生する、成功報酬型のサービスが一般的です。

無駄な採用コストがかからず、適切な人材を紹介してくれたり、求職者との連絡を代行してくれたりするので、採用における負担が軽減できるのは大きなメリットでしょう。

しかし、採用時には入職者の年収の20～40％程度の手数料を払う必要があり、一人当たりの採用コストが高い点がデメリットになる場合があります。入社後に残念ながら早期退職となった場合、何割かは返金されるといった制度を設けているところもあります。

特定の業界に特化した「特化型」やスキルや経験が豊富な人材を扱う「ハイクラス」というような、特徴を持った人材会社も増えています。人材採用のニーズに合った人材会社を選択しましょう。

宿泊業に適した求人方法は？

ここまで有償・無償のさまざまな求人方法を紹介してきましたが、宿泊業界ではどの方法が適しているのでしょうか。宿泊業界は、ぜひやりたい！と思う人と、自分には絶対に向いていない！と思う人がはっきり分かれる傾向があります。

どんなに良い求人広告を出しても、ぜひやりたい！と思っている層の求職者に届かなければ、成果は得られないでしょう。そこでおすすめしたいのが「おもてなしHR」の採用支援サービスです。

おもてなしHRは宿泊業界に特化した採用支援サービスで、登録している求職者は宿泊業界の仕事に興味を持っている人材です。おもてなしHRに掲載した求人広告は、その層の目に触れるため、高い反響を得ることが期待できます。

求人広告の掲載だけではなく、希望や条件が一致する人材の紹介・面接のセッティングなども行っています。ホテル・旅館の採用活動の効率化にはぜひ、おもてなしHRをご活用ください。

こちらから資料請求していただけますので、人材採用にお悩みの場合はぜひお問い合わせください。

人材の募集方法はターゲットを絞って選びましょう

効果的に人材の募集を行うためには、まずどんな人材が欲しいのかを明確にし、ターゲットを絞りましょう。

ターゲットに合わせた方法で募集することで、人材採用が効果的に進むでしょう。無償と有償のものを併用するのもよさそうです。

なお「おもてなしHR」では、宿泊業界に特化した人材採用の支援を行っております。

スキルや経験が豊富な登録者の中から、求める人材像に合った方を紹介させていただきますので、ぜひご利用ください。