面接は「会社」を見極める機会
面接選考は会社の内情を知る機会です。面接官の対応は、どのような会社かを判断するポイントのひとつではないでしょうか。
面接では「この企業でどのような人が働いているのか」を実際に知ることできます。その面接官の感じが悪いと「不採用決定なのでは?」と不安になったり「面接官がこんな態度でこの企業は丈夫だろうか?」と疑問がわいてきたりしますよね。この先の選考や、内定を辞退しようと考える方もいるのではないでしょうか。
しかし、応募者の職業適性を判断するために、あえて感じを悪くしていることも考えられます。企業自体に魅力を感じているのであれば、それだけで選考を辞退するのはまだ早いかもしれません。
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感じの悪い面接官だと思うポイントとは?
どのような態度の面接官を「感じが悪い!」と思うのでしょうか。代表的な例を見ていきましょう。
横柄さを感じる態度
「会社の代表としてイメージを背負っている」という意識の低い面接官は、応募者を下に見て横柄な態度を取りがちです。
そうした人物に選考を委ねている企業は、社員を適切に管理できていないのかもしれません。
不適切な質問があった
面接には「応募者に聞いてはいけない」とされる質問があります。
具体的には、結婚の予定や恋人の有無、所属している宗教、両親の学歴・仕事など。選考に関係のないことや、個人の思想に関すること、差別につながるおそれがある質問は、避けなければならないのです。
配慮が不十分な面接官に遭遇すると「感じが悪い」という印象が残るのではないでしょうか。
面接時間が極端に短い
一般的に面接に要する時間は、30分~1時間程度とされています。例えば5分~10分という短さで面接が終わってしまったのでは「せっかく面接に来たのに自分をきちんと見てもらえなかった……」という気持ちになりますよね。
面接官の態度や発言に失礼な点がなかったとしても、良い印象は残らないはずです。
こちらの回答を否定される
こちらの回答をすべて否定してくる面接官にも「感じが悪い」と思うのではないでしょうか。
求職者の反応や切り返し方を見るために、あえてそうしていることも考えられますが、印象としては嫌な気持ちが残るでしょう。
質問を深掘りされない
面接では、求職者の本音を引き出したり人間性を理解したりするために、回答を深掘りすることがよくあります。
回答を深掘りするための質問がまったくないと「形式だけの面接で実はもう合否が決まっているのでは?」といった不安を感じるのではないでしょうか。また、会話のキャッチボールがうまくいかず、居心地の悪い思いをすることもあるでしょう。
面接中にメモを取らない
採用活動を熱心に行う面接官は、面接中にメモを取ることがほとんど。応募者の回答や態度をメモに取り、面接終了後の検討材料にするためです。
そのため、まったくメモを取らない面接官に遭遇すると「採用を真剣に考えてくれないのでは?」といった不信感を抱くのではないでしょうか。
単に自分と合わない
「悪意を感じた」「態度が悪かった」といったことがなくても、人間同士なので合う・合わないはあるもの。
具体的な理由がなくても「何となく嫌な感じがした」というケースもゼロではないはずです。この場合はあまり気にしない方が良いでしょう。
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面接官の感じの悪さから会社をどう判断する?
面接官は会社のイメージを左右する存在です。その面接官の感じが悪かった場合、応募先の企業をどのように判断するべきなのか考えていきましょう。
わざと困る質問をしているのかもしれない
ストレス耐性があるかを見極めるために、わざと威圧的な態度で面接を行っていることが考えられます。そうした企業では、入社後に担当する業務の負担が大きいのかもしれません。
ただしストレス耐性は違った方法で見極めることもできるはず。「圧迫面接を取り入れている企業で働きたいかどうか」ということも、入社するかどうかを決める材料にすると良いでしょう。
面接官の性格かもしれない
面接の方針などではなく、面接官の性格によって「感じが悪い」と思うケースもあります。また、言葉遣いや話の内容は問題がなくても、貧乏ゆすりをしていたり身なりを整えていなかったりといったことが気になることもあるのでは。
感じの悪さにまったく意図が見えない場合は、面接官の性格によるものなのかもしれません。このようなケースでは「面接官が個人的にそういう人なだけ」と、とらえるか「態度の悪い人間に会社の代表として面接を任せる企業は問題あり」ととらえるか、判断に悩むのではないでしょうか。
「面接官の感じが悪い!」と思ったときの対処方法
感じの悪い面接官にあたった場合は、上手に対処することが重要です。適切な対処方法を見ていきましょう。
冷静に対応する
面接官の感じが悪いと思ったら、努めて冷静に対応しましょう。
その時点では、まだ不採用になったわけでも、選考・内定を辞退すると決めたわけでもありません。泣いたり逆上したりと、感情的にならないように落ち着くことがポイントです。
前述の通り、面接官は応募者の適性を見るためにわざと感じの悪い態度を取っていることがあるのです。状況に動じず落ち着いて受け答えすることで、良い評価を得られるかもしれません。チャンスだと思って頑張りましょう!
堂々とした態度を心がける
冷静に対応することと同じように、堂々と対応することも重要です。感じの悪さに動揺して萎縮すると、自分が本来持っているはずの強みをアピールできません。
感じの悪い面接官の態度に負けないくらい堂々と振る舞うことで、面接官をこちらのペースに巻き込めるかもしれません。
選考・内定の辞退を検討する
面接官の中にも、プロフェッショナルとしての意識が低い人はいるもの。面接官の態度だけで選考や内定を辞退するのは、早とちりかもしれません。しかし、どうしても拭い去れない違和感があるなら、辞退もやむを得ないでしょう。
家族や友人などの意見も聞いて、どうすべきか考えてくださいね。
感じの悪い面接官が原因で選考や採用を辞退するときは?
感じの悪い面接官の言動が原因で選考や内定を辞退する場合、辞退の連絡を入れる際の理由に困ってしまいますよね。
本当の理由を伝えるべきかどうか迷うところですが、ここはストレートに辞退理由を伝えたほうが良いでしょう。こちらがどう感じたかを正直に伝えることで、面接官や人事も気づかなかった事実を認識させることができます。
しかし、辞退理由を伝える際には、ていねいないい回しを心がけてください。例えば「面接官の方のお言葉に対して違和感を持ったまま、一緒に働くことは難しいと感じました」というように、できるだけやわらかい表現で伝えると良いでしょう。
あなたの一言が、面接のあり方や面接の担当者を見直すきっかけになるかもしれません。
面接官の態度に不安を感じる場合は転職エージェントに相談しよう!
就職・転職活動をする際に、転職エージェントを使うこともおすすめです。転職エージェントのキャリアアドバイザーは、エントリーから入社までを総合的にサポートしてくれる存在。面接官の態度に不信感を抱いた際にも相談できる、強い味方です。
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