療養にはピッタリ！「硫酸塩泉」の特徴は？

硫酸塩泉は、肌の再生を促すので外傷や皮膚病などに悩む方にもうれしい泉質です。そのほかにもさまざまな症状を緩和してくれる働きがあるので、病気後の回復のために硫酸塩泉を求める方は多いのだそうです。具体的にはどのような効能があるか、硫酸塩泉の特徴も含めて詳しく紹介いたします。

「硫酸塩泉」とは？

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硫酸塩泉と呼ばれるには、以下のような基準が温泉法で設けられています。

・温泉水1kg中に溶存物質量（ガス性のものを除く）が1g以上
・陰イオンの主成分が硫酸イオンのもの

含まれている成分によって、硫酸塩泉は「石膏泉（カルシウム硫酸塩泉）」「芒硝泉（ナトリウム硫酸塩泉）」「正苦味泉（マグネシウム硫酸塩泉）」に分けられています。

それぞれ特徴が異なりますが、共通してお湯は無色透明で、時間が経つにしたがって緑褐色に濁ってきます。

また、基本的にはどの泉質も無臭です。ただし、石膏泉だけは焦げたような匂いがする場合もあるそうです。

硫酸塩泉は「傷の湯」「脳卒中の湯」として知られており、多くの症状を緩和してくれます。血圧を下げ、痛みをやわらげる鎮静効果は、病後の回復を目指す方にピッタリの泉質でしょう。

保湿効果もあるので、乾燥肌の方は湯上りにしっとりした肌をゲットできるかもしれませんよ。

硫酸塩泉の効能

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硫酸塩泉の効能は、「石膏泉」「芒硝泉」「正苦味泉」の3つに分けてお伝えします。

まず3つの泉質に共通する効能は、以下の通りです。

肝臓病、肝炎、動脈硬化症、糖尿病、高血圧症、肥満症、リウマチ、痛風、腰痛、神経麻痺、運動麻痺、関節傷害、筋肉傷害、五十肩、肩こり、切り傷、やけど、不眠症、胃腸病、慢性婦人病、更年期障害、慢性便秘、冷え性、不妊症、慢性皮膚病の湿疹、水虫、汗疹、しもやけ、凍傷、健康増進、病後回復、疲労回復、ストレス解消

数多くの効能がみられますが、3つの泉質にはそれぞれに特化した効能があります。共通した効能があるうえで、ほかにはどのような症状に効くのかチェックしていきましょう。

石膏泉（せっこうせん）

・骨折
・脱臼
・打ち身
・尿路疾患

芒硝泉（ぼうしょうせん）

「共通する効能」と同じ

正苦味泉（せいくみせん）

・脳卒中

特に、正苦味泉は高血圧症の血圧を降下させ､脳卒中後の麻痺を改善させる働きが強い傾向があります。動脈硬化を予防する作用も強く、療養のために訪れる方は後を絶たないのだとか。

「脳卒中の湯」とニックネームが付く泉質は珍しいので、機会があればぜひ一度試してみることをおすすめします。