皿洗いがめんどくさい!理由と対策方法
家事の中でもっとも嫌いな作業は皿洗い!と言う人は少なくないのでは。
毎日の皿洗いは非常にめんどくさいものです。一般家庭でもできれば省きたい家事ですが、調理の現場で働いている人にとっては非常に大きな問題でしょう。
この記事では、皿洗いがめんどくさい理由と、めんどくささを軽減して少しでも楽に済ませる方法について解説します。家事や仕事の参考に役立ててくださいね。
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皿洗いがめんどくさい理由4選
「皿洗いがめんどくさい!」と感じるのはどうしてなのでしょうか。代表的な理由を見ていきましょう。
終わりがない作業だから
皿洗いに終わりはありません。きれいに洗いあげても、次の食事が終わればまた皿洗いが待っています。飲食店であれば、営業時間中は次々に汚れたお皿が運ばれてきて、ひたすらに皿洗いをしなければならないこともあるでしょう。
「やってもやってもきりがない!」というところに、めんどくささを感じるのではないでしょうか。
水や汚れに触りたくないから
べっとりとこびりついた油を手作業で落としたり、水に触れたりすることが嫌で、めんどくさいと思う人もいるでしょう。
飲食店の場合は、赤の他人であるお客様が使った食器に触れることにも、抵抗を感じるかもしれません。
汚れを落とす作業に手間を感じるから
調理器具や食器の形によっては、洗浄に大きな手間が掛かりますよね。繊細なデザインのティーカップや、細身のグラス、大きな鍋なども「洗うのがめんどくさい!」と思うアイテム。
特にめんどくさい洗い物がひとつでもあると、皿洗いのすべてが嫌になってしまいます。また、皿洗いによって周囲に水が飛び、キッチン全体を掃除しなければならなくなるといったことも、めんどくささを感じる原因になるでしょう。
作業がつまらないから
皿洗いは同じ作業の繰り返しです。一人暮らしを始めたばかりの頃や、飲食店で働き始めたばかりのころは新鮮味を感じるかもしれませんが、次第に飽きてつまらなくなってきます。
やっても面白くないことをやるのは、非常にめんどくさいことではないでしょうか。
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皿洗いのめんどくささを軽減する方法~家庭編~
家庭生活で逃れることができない皿洗い。めんどくささを軽減し、少しでも楽な気持ちで取り組むにはどのような工夫ができるのでしょうか。精神的な負担を軽くしたり、洗い物を減らしたりする方法を見ていきましょう。
新しい洗剤や道具を試す
皿洗いにめんどくささを感じる原因のひとつは「飽き」でしたよね。「飽き」に打ち勝つためには、新鮮な要素を取り入れることが重要です。使ったことのない洗剤や道具を取り入れて、気分を変えてみましょう。
洗浄力が高い洗剤や、使いやすいスポンジに出合えたりすると、多少は皿洗いが楽しくなるかもしれません。道具をかわいいデザインのものにすることも、おすすめです。
好みの食器をそろえる
皿洗いがめんどくさくて放置する人は、どうでもいいような食器を使っているのではないでしょうか。もしそうであれば、食器を好みのものでそろえることがおすすめ。
「大切に使いたい!」と思えるすてきな食器なら、汚れが固着したりシミになったりしないように、すぐ洗いたくなるでしょう。
楽しいことと一緒にやる
つまらない作業と楽しいことを、セットにするのも良い方法です。皿洗いをしながらできることは限られていますが、ラジオや音楽を聞いたり、歌を歌ったりしながらやってみてはいかがでしょうか。
お気に入りのラジオ番組を見つけ、その放送時間に合わせて皿洗いをするといったルールを作ることもおすすめです。
皿洗いしないデメリットを考える
皿洗いはめんどくさくてやりたくない作業ですが、やらないでいるとさまざまなデメリットが発生します。
次に食器を使う時にめんどうな思いをするだけでなく、塩分や油分でシンクを傷めたり、食べ物のカスがカビたり、腐ったり、虫がわいたりすることもあるのです。
「こんなデメリットを被るくらいなら、今やった方がマシ!」と思えることでしょう。
食洗器を使う
手洗いするのがめんどくさい!という人は、食洗器を使うこともおすすめです。食洗器があれば、汚れたお皿を並べてスイッチを押すだけで、皿洗いが完了します。
ただし、真のめんどくさがりは食洗器に食器を並べる手間さえ惜しむもの。また、食洗器本体のメンテナンスも必要です。自分がストレスを感じずに使いこなせるかどうかを、よく考えてくださいね。
なるべく皿を汚さない
洗い物が少なければ少ないほど、皿洗いのめんどくささは小さくなります。なるべく食器を汚さないように、工夫して生活しましょう。
皿に直接料理を盛り付けるのではなく、ラップでカバーしたり、一人暮らしであれば小鍋で調理して直接食べたりしても良いでしょう。ワンプレート料理や丼ものを中心とした食生活にすることもおすすめ。
また、「絶対に皿洗いをしたくない!」というのであれば、紙皿や紙コップ、割り箸を使う方法もあります。洗い物をためてキッチンを不潔にするくらいなら、使い捨てに頼ったほうが良いかもしれません。
皿洗いのめんどくささを軽減する方法~調理の職場編~
調理の職場では、好きな洗剤や道具を使ったり、ラジオを聞きながら作業したりはできません。仕事としての皿洗いのめんどくささは、どのように軽減できるのか見ていきましょう。
オペレーションを見直す
まずは皿洗いのオペレーションを見直しましょう。ムダな手間や、効率が悪い工程があるかもしれません。
仕事は決められた手順を守って遂行するものですが、「こうすると決まっているから」と言って何も考えないのはNGです。「こうした方が良いのでは?」と思うことがあれば、責任者に提案してみましょう。
下膳係と連携を取る
皿洗いをスムーズに進めるためには、下膳係との連携が必要です。食器の汚れが別の食器につかないように注意して運んでもらったり、洗い場のどこに何を置くかといったルールを決めたりすると、作業がグッと進めやすくなるかもしれません。
下膳の効率も考えて、協力し合いましょう。
ゲーム感覚で取り組む
調理の職場において、皿洗いは時間との戦いです。作業に時間が掛かりすぎると、お客様に出すための食器が足りなくなったり、調理を進められなくなったりします。
プレッシャーを感じる要素ですが、タイムアタックゲームだと思って取り組んでみてはいかがでしょうか。「今日は大鍋を〇分で洗う!」「10分でお皿を〇枚洗う!」といった目標を決めて取り組むと、やる気が出るかもしれません。
業務用食洗器を導入する
皿洗いの量が多すぎて、手作業では追いつかない!という場合は、業務用の食洗器を導入しましょう。大量の食器を一度に洗浄できるため、皿洗いに掛かっていた人件費もカットできます。
ただし、導入には多額の費用が掛かり、場所も取るので多角的な検討が必要です。
人員を増やす
今の人数では皿洗いが間に合わない、食洗器の導入も難しい、という場合は人員を増やしましょう。皿洗い専門のアルバイトを雇うことがおすすめです。人員を増やせば、調理師は調理の仕事に専念できるなど、職場全体で仕事の質を高められるはずです。
また、ホテルなどでは「スチュワード」と呼ばれる、食器類を管理する専門職を配置することもあります。スチュワードについては、以下の記事で詳しく解説しています。併せてご一読ください。
気分を上げて皿洗いをこなそう!
毎日の作業である皿洗い。家事でも職業でもめんどくさいものですが、「めんどくさい、めんどくさい」と思いながらやるのは精神衛生上、良くないことです。今回の記事を参考に、負担を軽減する工夫を試してみてくださいね。
なお、ホテルのレストランなどでキッチンの仕事を探す際にはおもてなしHRをご活用ください。