高卒でも営業職に就ける?
高校を卒業すると、進学か就職かいずれかの道を選択することが一般的です。
2022年度の大学進学率は56.6%で過去最高と言われています。短期大学や専門学校を含む教育機関への進学率は83.8%。
多くの学生が進学を選択する中、高校卒業後に就職をしたいという学生もいるものです。
「経済的に自立したい」「進学する目的が分からない」「やりたい仕事がある」
高卒で就職を選択する理由はさまざまです。
高卒の就職は、大卒に比べると選択肢が減るのは事実。応募条件に、最終学歴を四年制大学と指定することもあります。
また、大卒と比較すると、基本給が低くなることも少なくありません。初任給に数万円の違いがあることも。
これらのことを踏まえると、大卒の方が就職に有利であることも否めません。
高校を卒業してすぐに就職したい、高卒でアルバイトを続けてきたけど転職したい、といった場合には、職選びに苦戦することもあるでしょう。
「高卒以上」「学歴不問」といった条件で求人を検索していると、営業職を目にすることはないでしょうか。
営業職は求人数が多く、企業の選択肢も多い職種です。ほぼ全ての企業に営業職のポジションがあり、一定数の人員を確保しています。
同じ企業の求人でも、営業職の応募条件だけが「高卒以上」となっていることもあり、高卒でも応募しやすい職種です。
学歴がネックになりがちな正社員への就職であっても、営業職であれば目指せるということも少なくありません。
なお、おもてなしHRに掲載されている学歴不問で働ける施設の求人情報を知りたい方は、以下のボタンからチェックしてみてくださいね。
参照:学校基本調査/文科省
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
高卒で営業職に就くメリット
営業職は高卒でも挑戦しやすい職種。高卒で営業職に就くメリットについて紹介します。
若さが武器になる
高校を卒業してすぐに営業職に就く場合、社内全体で一番若い人材になるはずです。
若いからこそ出せるフレッシュな印象や素直さは、高卒ならではの武器とも言えるもの。
社会人経験を積めば積むほど「分からない」が通用しなくなることがありますが、高卒で新社会人であれば「分からない」が許される場面もあるでしょう。
高卒ならではのフレッシュさが、取引先に好印象を与えることもあるでしょう。「若いのに頑張っているね!」という声をかけられることもあるかもしれません。
また、営業職は時に体力勝負。長距離の移動や複数の企業への訪問など、若さゆえの体力があるからこそこなせるということも。年齢を重ねることによる疲労の蓄積とは、無縁と言えそうです。
メンタルが鍛えられる
営業職はハードだと言われることがあります。特に、メンタル面では、厳しい思いをすることがあります。
ノルマに追われたり、お客様から叱責を受けたり、つらいと感じる場面もあります。飛び込み営業では門前払いされたり、同業他社に競り負けたり、落ち込むこともあるでしょう。
しかし、どんなベテラン営業マンも、かつては同じ思いをしてきたのです。苦労は一切していないという営業マンは、1人もいないはずです。
高卒で初めての経験であれば、これまでの学校生活とは全く異なる環境に戸惑いを覚えることもあるかもしれません。
しかし、若いうちに学べるということは、場数を踏めるチャンスが多いということ。後から入社してきた同年代の大卒営業マンと比較すれば、メンタルの強さに大きな差をつけているはずです。
昇格のチャンスがある
学歴が優位になることもある中で、営業職は結果重視の世界。
経験年数による差が生まれることはありますが、結果さえ出せば学歴に関係なく評価されます。
どんなに有名な大学を卒業していても、ノルマが達成できなかったり、売上が低かったりすれば、営業職としては評価されません。
結果を残すことができれば、高卒であっても関係はありません。インセンティブがもらえたり、昇給したりすることも珍しくないのです。
高卒だから……という学歴コンプレックスがある人は、克服のチャンスになるかもしれません。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
高卒で営業職に就くために身につけたいスキル
高校を卒業したてであれば、営業職は未経験。営業のノウハウは分からなくて当然です。営業についての知識は、経験と共に身につくものです。高卒で営業職として採用されるために身につけられるスキルについて紹介します。
コミュニケーション力
営業職は人と関わることが多い仕事です。コミュニケーション力は必須です。
取引先と信頼関係を築くうえでは欠かすことができません。
また、社会人も未経験だからこそ、教わることも多くあるものです。単に会話ができるだけでは不十分。話を聞く姿勢も大切です。
身だしなみへの配慮や言葉の選び方などは、学歴に関係なく身につけることができるスキルでしょう。
ビジネスで使われる言葉遣いを知らないことで相手に不快を与えてしまうこともあります。丁寧で正しい言葉遣いも学んでおいて損はありません。
行動力
営業職は、指示待ち人間には向かない仕事です。未経験ですから、勝手に行動することはできませんが、自分から率先して動く姿勢は大切です。
知識を深めたり、先輩に積極的に質問をしたり、今できることに目を向けて行動する姿勢があれば、結果はついてくるものです。
高卒で営業職に挑戦しようと考えているのなら、立派な行動力の持ち主なはずです。
できないことはあって当然。「高卒だから……」「未経験だから……」を言い訳にせず、前向きな行動を心がけるようにしましょう。
タイムマネジメント力
営業職の場合、日々のスケジュールは自分で管理します。
顧客訪問、新規開拓、事務作業。1日のうちにすべきことだけでなく、月や年単位で計画を立てなければならないこともあります。
日々の適切な時間管理ができていないと、無駄ばかりが生まれてしまいます。小さな無駄の積み重ねで、大きな時間のロスが発生してしまうことも。
時間を有効に使うためには、効率の良い行動を取る必要があります。
TO-DOリストを作成してタスク管理をしたり、物事に優先順位をつけることを癖にしたり、日頃から時間管理を意識すると良いでしょう。
高卒の営業職にはチャンスがいっぱい!
高卒という学歴に注目すると、不利なことが多いように感じそうですが、学歴に左右されない営業職にはチャンスがたくさんあります。
早いうちから上を目指して実力を身につけたい!という方にはピッタリかもしれませんね。