接客用語は、お客様を幸せにできる言葉?
人と関わる仕事をするうえで身につけておく必要があるもの、それは「接客用語」ではないでしょうか?
正しい接客用語を使いこなせると、お客様に満足感を与えるだけではなく、お店のイメージアップにも貢献できます。
ただ、接客業に携わっている方の中には「この言葉遣いが合っているのか不安」「いまさら正しい敬語なんて聞けない」などと感じて、日々自信を持って接客できていない方もいるはずです。
これまで使っていた接客用語を見直して、自然な笑顔とともに丁寧な接客をしたいですよね・・・・・・。
当記事では、基本的な接客用語一覧をはじめ、ワンランク上の接客をするうえで活用できるクッション言葉などを詳しく紹介します。
今まで使用していた接客用語を振り返り、お客様に癒し空間を提供できるようなおもてなしをしていきましょう!
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基本的な接客用語一覧を見てみよう
ここでは、接客サービスで使用される基本的な接客用語一覧を紹介します。
一般的に、接客をするうえで覚えておきたい言葉遣いに「接客7大用語」があるそうです。
これらは、業種・業界問わず仕事をするうえで必要不可欠な用語なので、きちんとマスターしておくと慌てずに済みますよ。
<来店されたお客様をお出迎えするとき>
- いらっしゃいませ
<お客様をお待たせするとき>
- 少々お待ちください
- お待たせいたしました
<お客様から要望を告げられたとき>
- かしこまりました
<お客様に感謝の言葉を伝えるとき>
- ありがとうございます
(ありがとうございました)
<お客様の意向に沿えないとき>
- 恐れ入ります
<お客様にお詫びするとき>
- 申し訳ございません
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接客する際にマスターしたい表現3選
前述で解説した「接客7大用語」以外に、接客する際に覚えておきたい表現があります。
ここでは3つ紹介するので、よりレベルの高い接客スキルを身につけましょう。
クッション言葉
まず、覚えておけば日常生活でも活用できる「クッション言葉」です。
クッション言葉は言いづらい内容の前につけることで、柔らかい表現に変化し、相手に丁寧な印象を与えることができます。
例えば、来店されたお客様を席までご案内できないとき、お名前と人数を書いてもらいお待ちいただくとします。
ここでは、クッション言葉の「お手数ですが」を使用して、お客様に「お手数ですが、こちらの用紙に必要事項をご記入ください」と伝えましょう。
これ以外に頻出されやすいクッション言葉を下記にまとめたので参考にしてくださいね。
ただし、同じクッション言葉を連続で使ってしまうと、お客様に不快感を与えてしまうかもしれないので避けてくださいね。
- よろしければ
- 差し支えなければ
- 恐れ入りますが
- ご不便をおかけしまして
- あいにくですが
- 申し訳ございませんが
お客様に多少言いづらいことでも、クッション言葉を使えば比較的スムーズに話せるのではないでしょうか。
尊敬語・謙譲語・丁寧語
次に、尊敬語・謙譲語・丁寧語の区別をして正しい表現をマスターしましょう。
尊敬語とは「お客様がおっしゃった」など、自分より目上の方を敬うときに使用される言葉です。
一方、謙譲語は「店長が伺います」「そのことは存じ上げません」など、動作をする人(自分に限らなくても可)をへりくだらせて、相手を敬う際に使用します。
そして、丁寧語は一般的に「ですます調」と言われ、丁寧な言葉遣いで話すときに用いられるものです。
なお、以下の関連記事では接客時の正しい敬語について解説しているので、あわせてお読みください。
より丁寧な表現にするなら「疑問形」
最後に、クッション言葉を併用して使う疑問形の表現方法です。
例えば、「こちらでお待ちください」ではなく、「恐れ入りますが、こちらでお待ちいただけますでしょうか?」と疑問形に変えることで、お客様に自発的に動いてもらうことにつながります。
お客様によっては、指示される表現を不快に感じる方もいるので、前述のような選択肢を与える表現方法を活用していきましょう。
接客用語を使う際のチェックポイント
ここでは、接客用語を使う際のチェックポイントを3つ解説します。
無意識に誤った表現を使っていないか
まず、日頃から使用している接客用語に誤りがないか確認してみましょう。
無意識で使っている言葉遣いほど癖がついてしまい、正しい表現だと認識してしまっているかもしれません。
その結果、お客様から「言葉を知らない人だな」などマイナスイメージを持たれやすくなることも。
なお、以下の関連記事では、多用されがちなNGワードを紹介しているので、普段から使用している言葉遣いがないかチェックしてくださいね。
お客様に合わせた呼び方ができているか
次に、お客様に合わせた正しい呼び方ができているかチェックしてみましょう。
異性問わず、来店された方はお客様に変わりありませんが、人数の確認などで呼び方を変える場面があります。
例えば、一人で来店された方は「おひとり様」、一緒に来店された方を「お連れ様」、お子さんは「お子様」などさまざま。
正しい接客用語をマスターするだけではなく、お客様や状況に合わせた呼び方も覚えておくと役立ちますよ。
接客用語に比例して丁寧な対応もできているか
最後に、自身の接客対応の振り返りもしてみましょう。
正しい接客用語が使えたとしても、それに比例してお客様に寄り添った丁寧な対応ができていなければ意味がありません。
これまで使用していた接客用語を改めることで、自身の接客サービスにも自信が持てるはずです。
その結果、自然な笑顔でお客様に快適な環境をご提供でき、質の高い接客対応にもつながります。
初めから接客対応に自信を持っていた方も、この機会に自身の言葉遣いを振り返ってみてくださいね。
接客用語をマスターして感謝の気持ちを表そう!
接客用語をマスターするためには、接客用語一覧にある基本的な言い回しやクッション言葉などを覚える努力が必要です。
正しい言葉遣いやフレーズを活用して、来店されたお客様に感謝の気持ちが伝わる接客をしていきましょう。
もし、身につけた接客用語でワンランク上の接客がしたい!とお考えの方の中に、宿泊業界でのお仕事に興味のある方がいたら、当社サービス「おもてなしHR」にご相談ください!