営業職の転職理由!本音と伝え方
営業職からの転職を考える理由はさまざま。業種にかかわらず、転職の理由は本音を見つめるべきでしょう。その一方、転職活動の際には転職理由の伝え方を工夫しなければなりません。
この記事では営業職から転職したい理由をクリアにするための方法や考えられることや、転職活動で理由を伝える際のポイントを解説します。
希望にマッチする転職をかなえるための参考にしてくださいね。
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営業職から転職したい理由を明確にするには?
転職を成功させるためには、まず転職したい理由を明確にしましょう。ここを疎かにしたまま転職活動を進めると、同じ理由でまた転職する羽目になりかねません。
特に営業職はノルマに追われていたり、上司に詰められたりしてストレスがたまり、本当の理由が見えなくなりがちです。以下のステップで自分の心を整理しましょう。
- 1.転職を考えたきっかけを紙に書き出す
- 2.理由に対して「なぜ?」と3回繰り返す
- 3.転職理由がはっきりする
「商材が売れない」ことをきっかけに転職を考えたパターンの例を見てみましょう。
商材が売れない→なぜ?→心をつかむセールストークができないから→なぜ?→熱心に売ろうという気持ちになれないから→なぜ?→インセンティブが少ないから
「インセンティブが少ないから」という理由にたどり着ければ、営業の仕事そのものが嫌なわけではない、ということが分かります。すると、「インセンティブが高い企業に転職しよう」という目標が見えてきます。
また、「なぜ?」を繰り返して出た理由に対して、自分の努力や工夫が不足していないかを見直すことも大切です。転職を決めるのは、不満解消のために手を尽くしてからでも遅くはないでしょう。
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営業職が転職を決める理由として多いものは?
転職を決める理由は人それぞれですが、営業職で特に多いのは、次のような理由ではないでしょうか。自分が抱えている不満や悩みと照らし合わせて読んでくださいね。
ノルマがきつい
営業職は会社から課せられたノルマを達成することが仕事です。営業の仕事をしている限り、ノルマのプレッシャーからは逃げられないでしょう。
よほどムリをしなければ達成不可能なノルマを抱えていたり、先月以前の未達分が積み重なって大きな数字になっていたりすることも。
営業職からの転職を考える理由として、最も多いことかもしれません。
職場の雰囲気が合わない
数字にこだわり、ノルマ達成に情熱を燃やすことが求められる営業職の職場には、独特の雰囲気が漂いがちです。
毎朝、大声でその日の目標を発表したり、目標未達に終わった人が全員の前で謝罪したりといった体育会系の職場もあるのでは。
また、上司からの叱咤激励が厳しい、全員がライバル意識をむき出しにしている、といったことで精神的な負担を感じることも。
体力が持たない
営業職は取引先や顧客の都合に合わせて動くものです。1日に何件ものお客様を訪問したり、定時を過ぎてから商談が始まったりすることもあるでしょう。
過密なタイムテーブル外回りをこなすことに、体力的な限界を感じて転職を考える人は少なくないのでは。また、スケジュール管理が困難なことや、仕事が予定通りに進まないストレスも転職理由に挙げられます。
精神力が持たない
営業の仕事を続けることに、精神的な限界を感じる人は少なくないでしょう。
飛び込み営業や電話営業など、営業活動は誰かに声を掛けることから始まります。見ず知らずの人に自社商材を紹介するだけでも精神的な負担は大きいはず。
その上、勇気を出して飛び込んでも、取り付く島もない態度を取られたり、あからさまに迷惑がられたりすることが大半です。
さらに、数字を取って来なければ上司から激しく詰められることも。
商材に魅力を感じない
商品をサービスを人に勧めるからには、まず自分が「これは良い!」と感じていなければなりません。
扱う商材に魅力を感じられないと、売り込むことに躊躇(ちゅうちょ)したり、罪悪感をも持ったりしてしまいます。
職場環境によって営業活動に専念できない
仕事にやりがいを感じていても、職場が営業活動に専念できない環境であるために転職を考える人もいます。
たとえば営業事務やアシスタントなどを雇っておらず、契約を結んだあとの処理までやる必要があったり、朝礼時間が長すぎて営業活動に使える時間が削られていたりといったことが挙げられます。
また、入社1年目から上司・先輩のフォローがなく、営業活動に必要なテクニックを覚えられない、といったことも。
営業職の転職理由を面接で伝える際のポイント!
転職理由を明らかにすることは重要ですが、転職活動の面接などで、本音をそのまま伝えるのはNG。面接官から転職理由を聞かれたら、次のポイントを押さえて回答しましょう。
誰か・何かのせいにしない
正直な転職理由としては「部長がネチネチと嫌味を言う」「契約を取った後の手続きが猥雑で嫌になった」といったこともあるでしょう。
しかし、こうした理由を面接でそのまま伝えれば、「何でも人のせいにする人物」といった、マイナスの印象を与えます。
転職理由を誰か・何かのせいにすることは避けましょう。
ポジティブな理由に言い換える
ノルマがきつい、職場の雰囲気が合わないといったことが転職を考えるきっかけだった場合、転職理由はネガティブなものになりがちです。
ネガティブな転職理由をそのまま伝えると「ちょっとした不満でうちの会社もすぐに辞めるのでは?」という懸念を持たれてしまいます。
「今の職場のこういうところが嫌だった」という理由は「転職したらこうなりたい」というポジティブな理由に言い換えられるはず。前向きに伝えることを、心がけてくださいね。
志望動機やキャリアプランと一貫性を持たせる
採用面接では、いかに面接官を納得してもらえるかがカギです。転職理由においても、志望動機やキャリアプランと一貫性を持たせ「それなら転職するのも納得ですね」と思わせることが重要です。
転職理由と志望動機、キャリアプランが1つのストーリーとしてつながるように、意識して話を組み立てましょう。
なお、以下の記事では転職理由の回答例を紹介しています。併せてご一読ください。
転職理由のまとめ方・伝え方は転職エージェントへの相談もおすすめ
転職理由のまとめ方で悩んだ際には、転職エージェントへの相談もおすすめです。今の職場で悩んでいることや、どのような職場で働きたいのかを洗い出し、適切な言い回しを一緒に考えてくれるでしょう。
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