社会保険の適用拡大のポイントをまとめて見てみよう!
社会保険の適用拡大が、段階的に進められています。
これによって中小企業で働くパート・バイト従業員の社会保障が手厚くなり、将来受け取れる年金が増えるとされていますが、具体的に何がどう変わるのでしょうか。
把握すべきポイントをまとめて見てみましょう。
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社会保険の適用拡大はいつから?
社会保険の適用範囲は、いくつかの段階を経て拡大されています。どの改正がいつからなのか、分からなくなりがちなので簡単に整理しましょう。
最初の適用拡大は2016年10月のことでした。この時、新たに社会保険の加入対象となったのは、従業員数が501人以上の企業で働く人のうち、1週間あたりの労働時間が20時間以上であるといった条件を満たす人です。
そして2017年の4月に2回目の適用拡大があり、従業員数が501人未満の企業で働いてる人であっても、労使間で社会保険加入の合意ができていれば加入できることになりました。
3回目の適用拡大は2022年の10月、4回目は2024年からと予定されています。
適用拡大の時期や詳しい内容については、以下の記事で解説しています。併せてご参照ください。
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2022年・社会保険適用拡大で何がどう変わる?
2022年7月現在、次回の改正が目前に迫っています。10月の社会保険適用拡大では、何がどう変わるのかを見てみましょう。
今回の拡大で影響を受けるのは、従業員数が101人以上501人未満の企業で働くパート・アルバイトなどの人です。
2022年10月以降、従業員数101人以上の企業が社会保険適用拡大の対象となります。これまで国見健康保険や扶養内で働いていた人も、勤務先の規模によっては社会保険への加入義務が生じることを押さえておきましょう。
また、これまでは、「雇用期間が1年以上見込まれること」が社会保険に加入する条件のひとつでした。次回の適用拡大では、「雇用期間が2カ月を超えて見込まれること」に変更されるので、多くの人が新たな加入対象になるのではないでしょうか。
2022年の社会保険適用拡大については、以下の記事で詳しく解説しています。厚生労働省のガイドブックも紹介しているので、併せてご参照ください。
扶養内で働いている人は社会保険の適用拡大でどうなる?
現在、家族の扶養内で働いているパート・アルバイト従業員は、2022年10月以降の働き方を見直す必要があるかもしれません。
前の項目で次回の適用拡大について触れましたが、勤務先の従業員数や雇用期間の見込みといった条件が変わることで、これまでと同じ働き方では、扶養範囲を外れることが考えられるのです。
自分自身で社会保険に加入するとなると、社会保険料が給料天引きされるため、手取りが減少します。ただし、手厚い社会保障が受けられるメリットや、扶養範囲に囚われずに働き、収入を増やすといった選択肢もあります。
どのような働き方がベストなのかは人それぞれ。現在、扶養範囲内でパート・バイトをしている人は、家族や勤務先とよく話し合って決めましょう。
以下の記事では、2022年10月の社会保険適用拡大によって、扶養内で働く人が受けるメリット・デメリットなどについて解説しています。併せてご参照ください。
社会保険の適用拡大を正しく理解しよう
社会保険の適用拡大は、社会保障が手厚くなる一方で、扶養から外れたり手取りが減ったりと、大きな影響があることです。これをきっかけに働き方を見直したい人は、転職エージェントに相談しましょう。
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