ガテマンジャーは調理部門の専門職
料理に詳しい人でなければ「ガテマンジャー」という言葉にはなじみがないかもしれません。
ガテマンジャーとは調理師の中で「コールド」や「コールもの」などと呼ばれる、冷たい料理を作る専門職を指す言葉です。
宴会料理やコース料理を提供するホテルのレストランに必要不可欠な調理師ですが、具体的にはどういった料理を作るのでしょうか。やりがいや苦労、ガテマンジャーになる方法と併せて解説します。
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ガテマンジャーが作る料理とは?
ガテマンジャーが作る冷たい料理とは、具体的にどういったものなのでしょうか。代表的な料理の一部を見てみましょう。
- ・パテ
- ・サラダ
- ・冷製パスタ
- ・ヴィシソワーズ
- ・マリネ
- ・ガスパチョ
- ・冷製カポナータ
- ・冷製ゼリー寄せ
- ・シュリンプカクテル
- ・オイスターカクテル
- ・カルパッチョ
ごく一部だけでも実に多彩な料理があるのですね。また、ガテマンジャーは見習いコックの修業の場でもあり、その一環としてサンドイッチなどの軽食を作ることもあります。
そして料理を作るだけでなく、食事の場所に美しさを添える氷の彫刻を作るのもガテマンジャーの役目です。ゲストのリクエストに答えて作品を作ることもあり、芸術性の高い職業と言えるでしょう。
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ガテマンジャーのやりがい・大変なこととは?
冷たい芸術作品を作るガテマンジャー。その仕事には、どのようなやりがいや大変さがあるのかを見てみましょう。
やりがい
コース料理のアミューズやオードブルには、よく冷たい料理が提供されます。また、食事の最初にサラダを食べる人も多いでしょう。
つまり、ガテマンジャーが作る料理は、最初にお客様の口に入る食べ物なのです。レストランやホテルの格を印象づける重要な一皿を作ることは、ガテマンジャーの大きな誇りではないでしょうか。
料理だけでなく、美しい氷の彫刻を作るやりがいもあります。氷の彫刻にはコンテストがあり、賞を取れば有名ホテルのショーとして、実演を披露するなど華やかなステージに立てるかもしれません。
そして、見習いコックの修業の場でもあるガテマンジャーには、人を育てるやりがいもあります。自分自身の腕を磨きながら次の世代を育てることは、大きな意義を持つ仕事でしょう。
大変なこと
ガテマンジャーの仕事で大変なことは、シンプルな料理や生の食材を扱うということです。ごまかしがきかず、一定のクオリティを保つことには日々の自己研磨が欠かせないでしょう。また、良い素材を選ぶ目を養うことも重要です。
また、ひたすらにサラダを作り続けるなどの地道な日々が続く場合があることや、新人を育てるという重い責任を背負うことも、ガテマンジャーの大変さと言えるでしょう。
ガテマンジャーになるには?
ガテマンジャーとして働くためには、特別な資格や免許は必要ありません。ホテルのレストランに就職し、修業を積めば目指せる職業です。
また、基礎を学んだり、就職を有利に進めたりするためには調理学校に通うという道もあります。調理師学校に1年以上通い、卒業すれば実践を積まなくても調理師免許を取得できるので、調理の道で生きていくことを決めた人は、入学を検討しても良いでしょう。
また、氷の彫刻を作ることもガテマンジャーの大切な仕事。常日頃から美しいものに触れ、芸術のセンスを磨きましょう。彫刻を習うこともおすすめです。
以下の記事では、調理師免許の取得方法について詳しく解説しています。併せてご参照ください。
ガテマンジャーの仕事探しには転職エージェントの活用がおすすめ
ガテマンジャーは専門的な職業のため、求人件数は限られているかもしれません。ガテマンジャーの仕事を探す際には、非公開求人を扱っていたり、業界に特化していたりする転職エージェントの活用をおすすめします。
ホテルのレストランで働きたい!という場合は、おもてなしHRにご相談ください。